「あんたがリーダーとか無理でしょ」と笑った友人と、10年ぶりの同窓会で立場が入れ替わっていた話
教室で笑われたあの日
高3の文化祭実行委員会の候補に、私の名前が挙がりました。クラスのほとんどが「いいんじゃない?」と頷いてくれた中、明るくクラスの中心にいた友人だけが、笑いながら言ったのです。「あんたがリーダーとか無理でしょ」。周囲の数人が一緒に笑い声を上げました。私は何も言えず、結局、立候補は引っ込めることになりました。あの笑い声は10年経った今でも、ふと耳の奥で鳴ることがあります。
自己紹介で見た友人の表情
同窓会の会場は、地元の駅前の居酒屋の個室でした。受付で目があった友人は、当時のままの笑顔で「久しぶり!」と声をかけてくれました。乾杯のあと、幹事の進行で一人ずつ近況を話す時間になりました。私は深呼吸をして、「人材会社で12人のチームを任されています」と短く伝えました。周囲から「すごい!」という声と拍手が起こりました。視界の端で、友人の表情が一瞬だけ固まったのが見えました。当時の教室の景色がよぎりましたが、私はそのまま席に戻り、グラスを見つめていました。
「ごめんね、何も考えずに言ってた」
席替えの時間に、友人が隣に移ってきました。「すごいね、見違えた」と彼女は笑いました。「ありがとう」と返すと、彼女は声を落として、結婚して子どもがいること、最近はパートで事務をしていることを話してくれました。会話の合間に、彼女はふと顔を上げて言ったのです。「高3の時の文化祭のあれ、覚えてる?」。私は迷わず「覚えてる」と答えました。「ごめんね、あの時の私、何も考えずに言ってたんだと思う」。不思議なことに、怒りは湧きませんでした。そう、何も考えていなかったんだ、と納得が広がりました。
そして...
帰りの電車で、窓に映る自分の顔を見ていました。あの教室で笑われた18歳の自分が、ようやく報われた気もしましたし、そうじゃない気もしました。「何も考えずに言ってた」という彼女の言葉は、悪意よりずっと怖いのかもしれません。私自身も気づかないうちに、誰かに同じことをしていないだろうかと、急に怖くなりました。
翌朝、私は彼女に短いメッセージを送りました。「昨日はありがとう。元気でいてね」。返信はまだ来ていません。それでも月曜日のミーティングを思い浮かべながら、私は朝食を作り始めました。
(20代女性・人材会社)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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