「わかった」と「わかったー」で全然態度が違うと彼に説明したら→彼が実験を始めた
素っ気ない「わかった」が刺さった夜
その夜、私は彼にちょっとした頼みごとをしました。「明日、燃えるゴミ出しといてくれる?」と聞いただけです。彼はソファでスマホを触りながら「わかった」と短く答えました。
それだけでした。顔も上げない、抑揚もない、ただの「わかった」です。些細なことだとわかっています。
でも、その素っ気ない返事が、なぜかその夜はやけに気になりました。私の中で何かが小さく沈んでいくのを感じました。同棲を始めた頃の彼なら、同じ場面でも「わかったー、まかせて」と笑って返してくれていた気がしたのです。
思い切って伝えた、語尾のひと違い
翌日の夕食のとき、私は思い切って切り出しました。
「ねえ、『わかった』と『わかったー』全然違うよ」
彼はお茶碗を持ったまま、ぽかんとした顔で私を見ました。「同じじゃないの?」と聞き返してきます。
「『わかった』だけだと、私の話を流された気がするの。『わかったー』だと、ちゃんと聞いてくれた感じがする」
うまく言葉にできなくて、自分でも子どもじみていると思いました。でも彼は箸を置いて、しばらく黙ったあと、こう言ったのです。「ごめん、ちょっと実験させて」
始まった、彼の不思議な実験
翌日から、彼の様子が変わりました。「明日早いから先に寝るね」と私が言うと、彼は「わかった」と短く返したあと、しばらく経ってから「わかったー、おやすみ」と言い直してきます。
私が洗い物を頼むと「わかった」だけ返したあと、私の顔を観察するようにじっと見ています。そして「いま、どっちだった?」と真顔で聞いてくるのです。最初は微笑ましく感じましたが、3日も続くと、さすがにイラっとしてきました。
私の感情が彼のちょっとしたゲームの素材にされている気がして、「もういいよ」とつい強い口調で言ってしまいました。
そして...
その夜、彼が先にお風呂に入っているあいだ、ソファに置きっぱなしのスマホが目に入りました。画面が点いていて、メモアプリが開いたままだったのです。覗き見るのは悪いと思いつつ、つい見てしまいました。
そこには日付と時刻、私のセリフ、彼の返事、そして私のそのときの表情が、こと細かに書き連ねてありました。
「目線が落ちた」「眉が下がった」「返事が遅れた」
3日分のメモが、ぎっしりです。お風呂から上がってきた彼に、私はメモのことを伝えました。彼は少し決まり悪そうにしてから、「君のことを誤解したくないんだよ」と言いました。「もういいよ、ばかじゃないの」と返した私の声は、自分でも驚くほど柔らかいものでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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