結婚5年、妻に嘘をついて続けた集まり→「記念日なんて覚えてないよ」と笑ったあの夜に終わった
「覚えてないよ」と笑った本当の理由
明日は結婚記念日です。本当は数日前から、その日のことが頭の片隅にありました。「明日、何か予定ある?」と妻が聞いてきたとき、結婚記念日について聞いているのだと分かりました。カレンダーを何気なく確認し、「記念日なんて覚えてないよ」と笑いながら言いました。 冗談を装ったのは、後ろめたさからでした。明日の19時、僕には妻に話していない予定があったのです。学生時代の友人グループとの年1回の集まり。結婚前から続けてきた行事でした。日程は半年前から決まっていて、よりによって記念日と重なってしまっていたのです。
通知の音が画面を照らした瞬間
通知音が鳴った瞬間、画面に予定の名前が表示されたのが見えました。妻にも見えてしまったとわかり、すぐに画面を伏せたのです。「これ何?」と妻が聞きました。普段より少し低い声でした。僕は「ただの飲み会だよ」と答えるのが精一杯でした。 本当は、ここで全部話せばよかったのです。「学生時代の友達の集まりがあって、明日行く予定なんだ」と。けれど、5年間続けた嘘の重さを思うと、いまさら本当のことを言うのが怖かったのです。妻の視線を避けたまま、僕は会話を打ち切り、トイレに立ちました。
5年分の嘘がほどけた夜
トイレから戻ると、妻はソファに座ったまま、こちらを見つめていました。「あの予定、何?」と妻がもう一度聞いてきました。さっきよりも、まっすぐな目でした。 僕はその場に立ち尽くして、口を開きました。最初の言葉は「ごめん、本当にごめん」でした。次に「浮気じゃない、本当に違う」と続けました。妻は黙って僕を見つめていました。それから、ひとことだけ聞いてきたのです。「浮気じゃないなら、なんで嘘ついたの?」。 返す言葉がありませんでした。最初は心配をかけたくなかっただけだったはずなのに、いつしか嘘をつくこと自体が習慣になっていたのです。
そして...
すべて妻に話しました。学生時代から続けてきた集まりのこと。最初に嘘をついた理由。それを5年間続けてしまったこと。元交際相手も参加していること、けれどもう何年も友人としてしか関わっていないこと。妻は途中で口を挟まず、最後まで聞いてくれました。 明日の集まりは、欠席の連絡をしました。記念日は、何もしないつもりです。けれど、それでも、明日妻と向かい合う食卓を持てるのか。それは、僕が今夜から何を選んでいくかで決まることだと思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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