「記念日なんて覚えてないよ」と笑った夫→届いた通知に映っていた、私の知らない予定
「明日、何か予定ある?」
明日は結婚記念日です。仕事から帰ってきた夫と、リビングのソファで並んでテレビを見ていました。「明日、何か予定ある?」何気なく聞いた私に、夫は壁に掛けてあったカレンダーを見て笑いながら答えました。「記念日なんて覚えてないよ」 冗談だとわかってはいました。
夫は記念日や誕生日に大げさなプレゼントを贈るタイプではなく、それでも毎年、何かしらの形でその日を一緒に過ごしてきました。けれど今年は、その軽い返答が小さな棘のように残ったのです。最近、夫の帰りが遅い日が増えていたからかもしれません。
通知が告げた、私の知らない予定
そのとき、夫のスマホに通知音が鳴りました。テーブルの上に置かれた画面が一瞬光り、私の目にも文字が飛び込んできました。「明日19:00 集まり @都内」。 明日?19時?私は夫の顔を見ました。「これ何?」尋ねた声は、自分でも意外なほど落ち着いていました。夫はすばやく画面を伏せ、「ただの飲み会だよ」と短く答えたのです。視線が私と合いませんでした。 夫は明日、出張だと言っていました。記念日と重なるからと、私は何も言わずにいました。それなのに、都内での予定。
「ただの飲み会だよ」が抱えていたもの
夫がトイレに立った隙に、私はスマホに手を伸ばしました。指紋認証は以前から共有していました。けれど、これまで一度もこんなふうに開いたことはなかったのです。 カレンダーアプリを開きました。「集まり」と書かれた予定。参加者欄を見ると、女性らしき名前がいくつも並んでいました。過去のカレンダーを遡ると、毎年同じ時期に同じ予定が記録されていたのです。結婚した年から、毎年。 夫が戻ってきました。私はスマホを置き、向き合いました。「あの予定、何?」もう一度、聞きました。夫の表情がゆっくりと崩れていきました。
そして...
夫は5年間、私に嘘をついていました。学生時代の友人グループの集まりが、結婚前から年に1度、続いていたこと。私には「出張」と説明し続けてきたこと。参加者には昔付き合っていた人もいること。「ごめん、本当にごめん」「浮気じゃない、本当に違う」と必死に頭を下げる夫に、私はひとつだけ聞きました。「浮気じゃないなら、なんで嘘ついたの?」。 答えはすぐには返ってきませんでした。明日の記念日、何もしないと思います。ただ、二人で向き合うことだけは、これからも続けていけるのか。その疑問だけが残った夜でした。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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