「傘持った?」と毎回聞いてくる彼に「お母さんか」と返したら→既読スルーの後に届いた一言
当たり前になっていた朝の確認
彼から毎朝届く「おはよ。今日午後雨らしいよ、傘持った?」のメッセージは、付き合い始めた頃の私にとって、特別な思いやりに感じられていました。前日の天気予報をチェックして、わざわざ送ってくれる律儀さに、何度も嬉しくなったものです。
けれど、季節が何度か巡るうちに、その確認は私の中で「いつものこと」になっていきました。返信も「うん、ありがとう」と短く打つだけ。雨が降らない日でも気にかけてくれているはずなのに、感謝の気持ちは少しずつ薄れていったのです。
朝に出てしまった一言
あの朝、私は寝不足でした。前日まで持ち越した仕事のことで頭がいっぱいで、起き抜けにスマホを開くと、いつものメッセージが届いていたのです。「おはよ。今日の午後雨らしいよ、傘持った?」
普段なら「うん、ありがとう」と返すところを、その日は深く考えずに「お母さんか」と打って、そのまま送信してしまいました。送った直後に「軽すぎたかな」と思いましたが、彼ならいつものように「だね(笑)」と返してくれるはず、と勝手に思い込んでいたのです。
5時間後に届いた、たった一行
10分後に既読がつきました。けれど返信はありません。出勤中も、午前の打ち合わせ中も、お昼休みになっても、彼からのメッセージは来ませんでした。普段は仕事中にスマホを見ない私が、何度も画面を確認してしまっていました。
12時45分、ようやく彼からの返信が届きました。「じゃあ、もう聞かないね」
怒っているのか、傷ついたのか、それとも本当に「もう聞かない」のか。短すぎて、何も読み取れません。返信の言葉が見つからないまま、時間が過ぎていったのです。
そして...
その次の雨の日、いつもの「傘持った?」のメッセージは届きませんでした。彼からの一言は途絶えたままです。私のスマホは、必要な通知だけが鳴る、味気ないものに変わっていきました。
私から「ごめん、ちょっと話せる?」と送りました。返ってきたのは「うん、いいよ」だけ。電話で「気にしないで」と言ってくれた彼の声は、いつもより少しだけ遠く聞こえたのです。
私の「お母さんか」は冗談のつもりでしたが、彼は違った。これからの朝は、私から先に天気を確認して、彼に「傘ある?」と送ろうと思っています。同じ言葉を返したいのです、今度はちゃんと。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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