「ねぇ」ひとことに5分待たされて「何?」だけの返信。「察してよ」と返した私の本音
「ねぇ」のひとこと
その日は朝から続いた来客対応で頭がぼんやりしたまま、定時を少し過ぎて職場を出ました。帰り道、「彼に話を聞いてもらいたいな」と思いました。ひとしきり迷ってから、結局「ねぇ」とだけ送ってしまいました。何かを切り出したいのに、それを自分でも上手く言葉にできなくて、頼り方を間違えた自覚はありました。それでも、すぐに「どうしたの?」と聞いてくれる気がしていたのです。
5分後の「何?」
既読はすぐにつきました。返事もすぐに来るだろう、と思いながらスマホを置きました。けれど、なかなか返ってこない返信を待つ間、私の中で勝手に小さなイライラが膨らんでいきました。やっと届いたのは、5分後でした。「何?」。それだけ。思わず画面を伏せました。これだけ?と頭の中で繰り返してしまいました。気持ちを抑えきれずに、「『何?』って…もう少し言い方ない?察してよ」と送り返してしまったのです。
「察してよ」「エスパーじゃない」
返事はすぐに届きました。「察してって、何を?こっちエスパーじゃないんだけど」。短い文章のはずなのに、ぐさりときました。私が「察して」と頼めば、彼は「具体的に」と突き返してくる。短いやりとりが続いて、私はついに何も打てなくなりました。空を見上げているうちに、自分のほうが何も伝えていないことに気づきました。彼に届くわけがないのです。それでも、温かい一言が欲しかった。それだけは、本当でした。
そして...
「電話していい?」。彼からのメッセージでした。電話に出て、私はゆっくり息を整えてから言いました。「ただ『おつかれ、今日大変だったんだよね』って一言ほしかっただけ」。彼は少し黙ってから、「忙しかったんだ。最初から言ってくれたら答えられたよ」と返しました。続けて、「でもごめん。『何?』だけは確かに冷たかった」と。私は「私もごめん」と言いました。「ねぇ」だけで気持ちが伝わると思っていた自分の甘えにも、向き合うべきだったのです。
翌朝、彼からメッセージが届きました。「おはよう。昨日はごめん。今日もお疲れ。何かあったら最初から教えて」。短い文章でしたが、昨日とはまるで違う温度を感じました。これからは、短いメッセージに頼らずに、ちゃんと話してみようと思っています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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