彼女と再会して2年。トーク履歴の一番上には、振られた俺の"消せなかった過去"が残っていた
4年前の春
彼女と最初に連絡先を交換したのは、4年前の春のことでした。共通の友人の引っ越し祝いで、5人ほどが集まった夜。隣の席に座った彼女とほとんど話せないまま終わりかけて、別れ際に思い切って連絡先を聞いたのを覚えています。家に帰ってすぐ送ったメッセージは「今日はありがとう。よかったら今度2人でご飯でも」。返ってきたのは「ありがとう!でも今ちょっと忙しくて、落ち着いたらまた連絡します」の一行だけ。それ以降連絡が来ることはなく、俺が何度か送り直したメッセージは既読のまま止まりました。じわじわと、これは振られたのだと理解しました。
2年前の再会
2年後の春に彼女と再会しました。別の友人の誕生日会でドアが開いた瞬間、俺はすぐに気づきました。向こうは気づいていないようでした。話しかけられて「初めまして」と笑顔を向けられた瞬間、正直一度沈みました。あ、やっぱり覚えてないんだ。
そのまま「実は前に一度連絡先交換したよ」と打ち明けることもできました。でも言わなかったのです。気まずくさせたくなかった、というのは半分だけ本当で、残り半分は、もう一度ちゃんと最初から始めたかったから。彼女の連絡先は4年前のまま、俺のスマホから消されずに残っていました。
スクショ
「私とのトーク履歴で一番古いメッセージ見せて」。彼女からそう送られてきた瞬間、ついにこの時が来たかと思いました。「ちょっと待って」と返して、スクロールしていきました。一番上にあるのは、4年前の彼女の「またいつか」と読み取れる返信。その下に、俺が送った何通かの既読のままのメッセージ。スクショして、送信ボタンを押しました。
そして...
送ってから、彼女からの返信はしばらくありませんでした。既読は、4年前と同じ速さでつきました。あの頃と違うのは、自分が今、彼女の隣の部屋にいることです。深呼吸をしてリビングへ向かおうとして、ドアの前で立ち止まりました。問い詰められたら、全部話そう。怒られても、責められても、それは仕方ありません。2年間、ずっと彼女の隣で「初めまして」のふりをしてきたのですから。
(20代男性・消防士)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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