再婚家庭を遠ざけた私を黙らせたのは、息子のたった一つの質問だった
私が「再婚」を遠ざけた理由
私が小学3年生のとき、母が再婚しました。新しい父はよくしてくれましたが、学校ではそうはいきませんでした。「お前んち、お父さん変わったんだって?」。そう言われて、遊びの輪から外された日のことを、今でもはっきり覚えています。
母には言えませんでした。再婚を喜んでいる母の顔を見ると、学校でつらいことがあったとは口にできなかったのです。あの頃の胸のざわつきが、大人になった今も消えていません。だから息子には同じ思いをさせたくなかった。再婚した家庭と距離を置けば、息子を守れると信じていました。
参観日の帰り道
参観日の帰り道、あのママ友に声をかけられました。「最近うちの子と遊ばなくなったみたいで」。隠し通せるとは思っていませんでした。まっすぐ前を向いたまま、「ごめんね」と前置きし、伝えました。「再婚した家の子とは、遊ばせたくないの」。
彼女が「そう、なんだ」と小さく笑ったとき、この人を傷つけているとわかっていても、幼い日の自分と息子を重ねてしまう気持ちを、どうすることもできなかったのです。
息子が返した問いかけ
その夜、息子が友達に「ごめんね。お母さんがダメだって」と伝えていたことを知りました。息子は不満そうな顔で私を見て、こう聞いたのです。
「ねぇママ。もしパパとママが別れて、ママが誰かと結婚したら、僕も遊んじゃダメな子になるの?」
何も答えられませんでした。答えはわかっていたからです。かつての私がまさにそうだった。遊んじゃダメな子にされた側だったのに、今度は自分が同じことをしている。息子のまっすぐな目を見ていられなくて、視線を落としました。
そして...
あの夜、布団の中で何度も息子の言葉を思い返しました。私は息子を守っていたのではなく、自分の古い傷を守っていただけでした。再婚家庭の子だからと遠ざけたあの子には、何の落ち度もありません。私がいちばんわかっていたはずなのに。
翌朝、あのママ友にメッセージを打ちました。「この前のこと、話したいことがあるの」。送信ボタンを押す指が、少しだけ震えていました。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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