「虫が出た!」と泣きついてきた彼女に最善のつもりで返信した俺が、最後の一文で動けなくなった夜
短すぎたメッセージ
夜10時過ぎ、彼女から「虫が出た!」とだけ届きました。文字数の少なさに、ただごとではない焦りを感じました。彼女が虫を苦手にしているのは知っています。すぐに頭の中で段取りを組みました。
一口に虫と言っても、虫の種類によって対処は違います。スプレーで仕留めるのが速いか、紙で覆って外に出すのが安全か。判断するためには情報が要ります。「写真送って」と返したのは、最短で解決するための第一歩のつもりでした。
「写真より先に来て」
返ってきたのは「無理」でした。怖くて撮れないのは想像がつきます。それでも「種類がわからないと対処できない」と続けました。届いたのは「写真より先に来て」。読んだ瞬間、少しだけ苛立ちました。
今から電車に乗っても30分はかかる。そのあいだに虫が移動して見失えば、彼女は朝まで眠れません。彼女のためには、まず相手を特定するほうが早い。だから「まず種類を」と返しました。画面の向こうの彼女がどんな顔をしているのか、俺はそのとき、想像しようとしていませんでした。
善意のつもりだった一言
「わからないよ。虫の種類とか。」と再び届きました。「了解。スプレーある?」と返しました。あれば自力で仕留められる。それが彼女にとって一番早い解決策だと信じていました。しかし返信は「ないから来て」。
彼女のアパートはコンビニが一階に入っている物件です。買いに行けるなら、俺が30分かけて向かうより5分で手に入る。そう思って「コンビニで買って」と打ちました。しばらくして届いた「自分で行けるなら助けはいらない」。それに返信しようとしましたが、なんと返せば良いかわからず時間が過ぎていきました。
そして...
俺は最初から助けるつもりでいました。だから情報を集めて、選択肢を提示して、最短のルートを示したつもりだった。でもあの夜の彼女がほしかったのは、選択肢じゃなくて、ただ駆けつけてくれる相手だった。それを最後の一文で、ようやく理解しました。
翌朝、長い謝罪のメッセージを書きました。返事はまだ来ていません。今度こんなことがあったら、何も聞かずに家を出ます。正しい段取りより、間違っていても先に来てくれる人のほうが、ずっと頼もしいということを、彼女に教わったから。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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