浮気相手を同棲する家に連れ込む彼氏→少しずつ準備して彼氏の帰りを待ってたら…
見えてきた、小さな違和感
ある週末、彼が「仕事がある」と言って出かけた日のことでした。何気なく洗面台を片付けていると、見覚えのないヘアゴムがひとつ落ちていました。「誰かが来たのかな」とぼんやり思いながらも、深く追わないようにしました。
しかし数日後、棚の隅に見知らぬピアスを見つけたのです。自分のものではありません。押し入れを開けると、うっすら知らない香水の匂いが漂ってきました。「気のせいかもしれない」と自分に言い聞かせ続けました。
食欲が落ち、夜中に目が覚めることが増え、以前は好きだった「彼の帰りを待つ時間」が、少しずつ苦しいものに変わっていきました。
そっと進めた準備
怒りをぶつけても何も変わらないと感じましたし、傷つき合う時間にもう体力を使いたくなかったのです。代わりに、気づかれない範囲で動くことを選びました。大切なものから少しずつ段ボールに詰め、次の住まいを探し始め、信頼できる友人に事情を話しました。
「いつでもおいで。部屋、空いてるから」その言葉が、どれほど支えになったかわかりません。自分を守ることをちゃんと選ぼうと、決意しました。
彼のメッセージのあとに
荷物がほとんどまとまった夜、私は「今日は友人の家に泊まるね」と彼にメッセージを送り、本当は自分の家の玄関前に荷物を置いて待っていました。しばらくして鍵が開く音がして、ドアが開きました。彼の後ろに、見知らぬ女性の姿がありました。
彼は固まり、言葉を失いました。女性は状況を察したように、目を伏せました。怒鳴りたい気持ちを抑え、「出ていくね」とだけ伝えて、荷物を手に取り、そのままドアをくぐりました。後ろから声がかかることはありませんでした。
そして...
友人の家に着いた夜、布団に入るとすぐに眠れました。長いあいだ感じていた胸のざわつきが、少しだけおさまっていた気がしました。悲しいし、悔しい。なんでこうなったのかと、何度も問いかけました。
それでも、自分の手で次の場所を選んだという感覚が、確かに胸に残りました。
翌朝、友人が淹れてくれたコーヒーを一人でゆっくり飲んだ。ただそれだけのことが、やけに心地よかったのです。傷はすぐには消えません。でも、前を向く気持ちだけは、ちゃんとあります。少しずつ、自分の時間を取り戻していこうと思います。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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