飲み会で妻を下げる俺→帰宅するたびに罪悪感で優しくしていた本音
「場の空気」に負けて、妻を下げていた
会社の同僚たちとの飲み会は、仕事のストレスを発散できる貴重な時間でした。ざっくばらんに話せる仲間たちと杯を重ねるうちに、自然と「家族の話」になることも多くて。
問題は、その場の空気でした。誰かが「うちの嫁がさ……」と妻の愚痴を話し始めると、周囲がどっと沸く。笑いが生まれ、場が盛り上がる。
反対に、妻を褒めるような発言をしたとき、一度だけ「リア充アピール?」と冷やかされたことがあって、それ以来、「妻自慢」をすることが怖くなってしまいました。
本当は、妻のことを誰よりも誇りに思っていました。料理も家のことも子どものことも、いつも一生懸命で。でも、そんな言葉は飲みの席では似合わないと、自分に言い聞かせていたのです。
帰宅後、罪悪感が消えなかった理由
飲み会から帰るたびに、俺は決まって妻に優しくしていました。「今日も楽しかったよ」と笑顔を作りながら、胸の奥では罪悪感がじわじわと広がっていくのを感じていました。
場を盛り上げるために言った言葉だとわかっていても、妻を「ハズレ」と笑いながら言ったことは事実で。家に帰って妻の顔を見るたびに、後ろめたさが込み上げてくるのです。
だから必要以上に優しくして、その気持ちを打ち消そうとしていました。妻が「最近なんか優しいね」と首を傾げるたびに、愛想笑いを返すしかなかったのです。
これではいけないと薄々わかっていながら、飲み会が近づくたびに同じことを繰り返していました。
妻の涙の前で、言い訳が出てこなかった
ある週末の夜、妻がそっと切り出しました。
「飲み会の音声、聞いちゃったんだ」
言い訳を探しました。「冗談で」「場のノリで」でも妻の目に涙が浮かんでいるのを見て、どんな言葉も意味をなさないとわかりました。
「本当はお前のことが好きで仕方ない。でも、飲みの場でそれが言えなかった」
気づけば、俺も泣いていました。妻はしばらく黙って、それから震えながら言いました。
「好きなら、外でも守ってほしかった」
その言葉は、何よりも深く胸に刺さりました。
そして...
翌日から、飲み会で妻を下げる発言を一切やめました。最初は場が少ししらける瞬間もありました。それでも、家に帰って妻の顔を見たとき、罪悪感ではなく、ただ「ただいま」と言える自分がいました。
本当に大切なものを守ることは、その場の笑いよりもずっと大事なことだと——妻の涙が教えてくれたのです。
(20代男性・総合商社)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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