妻に「実家に帰ればいいじゃん」と言ったら、本当に帰ってしまい...→残された俺が過ごした2日間で気づいたこと
黙らせるための一言
仕事で疲れて帰宅し、ソファに横になっていた時のことです。妻から「息子を風呂に入れてほしい」と言われ、正直きついと思いました。
「今日疲れてるから無理」と返すと、妻は「私も疲れてるんだけど」と言う。これがいつもの流れです。妻が不満を口にし、俺は面倒になり、最後に「また始まった。そんなに不満なら実家に帰ればいいじゃん」と言って終わらせる。
この言葉を出せば、妻は黙る。そうわかっていて使っていました。卑怯だったと思います。
でも、その日の妻は違いました。 「わかった。帰るね」と言って、出ていったのです。
「好きにすれば」の後悔
とっさに「好きにすれば」と返した自分を、今でも殴りたい気持ちになります。
玄関のドアが閉まる音を聞いて、ようやく「まずい」と思いました。でも、ここで追いかけたら負けだという、くだらないプライドが邪魔をしました。
何もできない日々
翌朝、目覚ましで起きて途方に暮れました。何もかも分からず、「朝ごはんはどうすればいい?」「息子の着替えどこにある?」「保育園の持ち物って何がいる?」と妻にLINEを送りました。
さらには、「今日ごみの日だった?分別わからん」「保育園って何時に行けばいいの?」「連絡帳って何書くの?」と。
打ちながら、恥ずかしくなりました。自分の息子の保育園の持ち物すら知らない父親。これまで全部妻に任せて、「疲れてるから無理」と言っていたのは俺の方だったのです。
保育園に息子を何とか送り、仕事の後に迎えに行き、夕飯を作ろうとして途方に暮れました。冷蔵庫には食材があるのに、何を作ればいいかわからない。結局パックのうどんをゆでて出しました。息子は「ママのごはんがいい」と泣きました。
翌日も保育園の送り迎えをして、連絡帳を書いて、夕飯を用意しました。たった2日でも、これを毎日やっている妻のすごさを思い知りました。
そして...
その夜、妻にLINEを送りました。「息子と二人で過ごしてみて分かった。俺、何にもやってなかったんだな。朝起きたら何もかもわからなくて、連絡帳に何を書くかもわからなくて、情けなかった。“帰ればいい”って言ったけど、帰ったら困るのは俺の方だった。ごめん」。
そして、妻が帰ってきました。卵焼きを焼いて、きゅうりを切って、なんとかご飯を用意して待っていました。卵焼きは焦げたし、きゅうりの厚さはばらばらだったけど、何もしないよりましだと思ったのです。
息子が「ママ!パパがたまごやいてくれたの!」と嬉しそうに報告していました。妻は卵焼きを見て少し笑って、「ありがとう」と一言だけ返してくれました。
(30代男性・IT企業勤務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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