私「子なしは楽でいいわね」→後輩から返ってきた言葉に、頭が真っ白になった
軽い気持ちで言った一言
その日も、いつもと変わらないランチタイムでした。子育ての話になり、私は朝のバタバタや夜泣きの寝不足について、いつものようにぼやいていました。
ふと隣を見ると、後輩が黙ってお弁当を食べていました。彼女には子どもがいないことを知っていた私は、深く考えることもなく言葉を続けたのです。「子どもいないと楽でいいわよね。自由だし。私なんて毎日大変で」。本当に、何も考えていませんでした。ただ会話の流れで、自然と口から出ただけだったのです。
返ってきた言葉に、頭が真っ白になった
いつもなら彼女は曖昧に笑って、「そうですよね、大変ですね」と相槌を打ってくれていました。だからその日も、同じ反応が返ってくると思っていたのです。
けれど彼女は、少し間を置いてから落ち着いた声で口を開きました。「私、不妊治療3年目なんです。楽じゃないです」。その声は怒っているわけではなく落ち着いた感じでした。
知らなかった、では済まされない
彼女が不妊治療をしていることを、私は全く知りませんでした。でも「知らなかったから仕方ない」とは思えなかったのです。
「子どもはまだ?」「早く産んだ方がいいよ」「子なしは気楽よね」。彼女はそのたびに笑って流してくれていました。あの笑顔の裏に、どれだけの痛みがあったのか。今まで気づこうともしなかった自分が、本当に恥ずかしくなりました。
そして...
午後、私は彼女のデスクに向かいました。「さっきはごめんなさい。何も知らなくて、無神経なことを言ってしまった」。声が少し震えていたと思います。
彼女はゆっくり首を横に振って、「気にしないでください。私も、ずっと黙っていたので」と言ってくれました。その優しさが、かえって胸に沁みました。責められた方がまだ楽だったかもしれません。
あの日から、私は言葉の重さについて考えるようになりました。あの日の経験を忘れずに、これからはもう少し、想像力を持って人と接していきたい。そう心に決めています。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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