「うちの息子にあんた似合わないわよ」と言う彼の母→親族の前で息子が放った一言に母が黙った
初めての顔合わせ、最初の違和感
お盆の親族の集まりに「紹介したい人がいる」と彼が声をかけてくれました。
手土産に彼のお母さんが好きだという和菓子を選び、前日に美容院にも行きました。服も三着で迷って、一番落ち着いたワンピースに決めました。できることは全部やった。そう思って玄関に立ったのですが、ドアを開けたお母さんの第一声は「あら、来たの」でした。目が笑っていないのが、すぐにわかりました。
リビングに通されると、彼の伯母や従姉妹たちが数人集まっていて、お母さんは私を紹介するでもなく、キッチンへ戻ってしまいました。彼が「母さん、ちゃんと紹介するから」と声をかけても、「後でいいでしょ、忙しいの」という返事だけでした。
親族の前で突きつけられた言葉
食事の準備を手伝おうとキッチンに入ると、「いいから座ってて。勝手がわからないでしょ」と断られました。気まずさを堪えながら席に戻ると、お母さんが親族の前でこう言ったのです。
「ねえ、正直に言っていい? うちの息子にあんた似合わないわよ」
場が一瞬凍りつきました。彼の伯母が「ちょっと、やめなさいよ」とたしなめましたが、お母さんは続けました。
「だって、うちは代々きちんとした家なの。もっとふさわしい人がいるはずよ」
手が震えて、膝の上に置いた手土産の紙袋がくしゃっと音を立てました。
彼が
俯いたまま何も言えない私の隣で、と横を見ると、彼の顔はこれまで見たことのないほど真剣でした。そしてまっすぐ立ち上がると、親族全員の顔が見える位置に移動したのです。
「母さん、一つだけ聞いていい。"きちんとした家"って何?」
お母さんが言葉に詰まったのを見て、彼は続けました。
「俺が転職で悩んでたとき、毎晩電話で話を聞いてくれたのはこの人だよ」
リビングが静まり返りました。親族の誰もが、箸を止めて彼を見ていました。
そして...
彼はお母さんの目をまっすぐ見て言いました。
「この人を気に入らないなら構わない。でもこの先、俺の隣にいるのはこの人だから。この人を "似合わない" って言うなら、俺はこの家に似合わない息子ってことだよ。それでもいい?」
お母さんは何かを言いかけましたが、声になりませんでした。伯母が「あんた、いい人見つけたねえ」と彼に言い、従姉妹たちも頷いていました。
お母さんは結局、その場では何も言いませんでした。帰り際、玄関先で小さな声が聞こえました。「……和菓子、ありがとう」それだけでしたが、彼が私の手を握って「よく頑張ったね」と言ってくれた帰り道、やっと息が吸えた気がしました。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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