Q. 花粉症はお風呂で悪化する? 「湯船で温まらないほうがいい」って本当ですか?【医師が回答】
【温泉療法専門医が回答】お風呂は花粉を洗い流し、湯気で鼻づまりを和らげるなどの効果があります。しかし、入り方によっては症状が悪化することも。注意すべきポイントと、症状緩和に効果的な入浴のコツをご紹介します。(※画像:Shutterstock.com)
Q. 「花粉症はお風呂で悪化する」って本当ですか?
Q. 「花粉症に悩んでいます。『花粉症の人はお風呂に入ると症状が悪化するから、春は湯船で温まらないほうがいい』と聞きました。本当でしょうか? なるべくシャワーだけで済ませたほうがよいですか?」
A. 42℃以上の熱いお湯は避け、ぬるめのお湯に浸かりましょう
結論から言うと、「花粉症の人はお風呂に入らないほうがいい」というのは誤りです。基本的に、お風呂は花粉を洗い流し、症状を和らげる効果があります。
花粉症による鼻づまりは、鼻の粘膜の充血によって起こるため、お風呂で血流をよくして温かな湯気を吸い込めば、一時的に症状が軽減します。花粉症による眼のかゆみや顔の乾燥感も、入浴によって改善するという研究報告もあります。
しかし、「お湯の温度」によっては逆効果になることがあるため、注意が必要です。
もっとも注意すべきは、42℃以上の熱いお湯に浸かることです。熱すぎる刺激は、体内で「ヒスタミン」というかゆみの原因物質を生成しやすくし、結果として花粉症の症状を悪化させてしまう可能性があります。お風呂上がりにかゆみがひどくなる人は、お湯の温度を見直してみましょう。
花粉症の症状を楽にする入浴のコツは、以下の通りです。
・38~40℃のぬるめのお湯に、15分程度ゆっくり浸かる
・お風呂の湯気をしっかり吸い込むことで、鼻粘膜の充血を緩和し、鼻づまりを解消する
・髪や体をよく洗い流し、外出中に付いた花粉を、物理的に除去する
また、花粉症は疲れやストレスによっても症状が悪化することが分かっています。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かってリラックスすることは、自律神経を整えて症状を軽減させることにもつながります。
温度管理に気を付けて、お風呂を上手に活用しましょう。
お風呂・温泉の正しい情報を伝える 温泉療法専門医。浜松医科大学准教授、大東文化大学教授 などを経て、2015年より東京都市大学人間科学部教授(現職)。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長も兼任。
執筆者:早坂 信哉(医師)
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