元カノに「誰もお前を好きにならない」と言い放った俺→彼氏ができた元カノに「会えない?」と送って一蹴された話
別れ際に吐いた言葉
彼女に別れを切り出したのは、ある秋の夜のことでした。正直に言えば、明確な理由なんてありませんでした。ただ、なんとなく他の女性が気になり始めていて、彼女との関係に飽きていた。それだけのこと。でもそんな本音を言えるはずもなく、「なんとなく合わない気がする」とだけ伝えました。
彼女は納得せず、話し合いたいと言ってきました。でも、面倒だった。だから俺は、彼女が諦めるように、わざと突き放すことにしたのです。
最後に送ったLINEには、こう書きました。
「正直言うけど、お前の性格じゃ誰も好きにならないよ。俺だから付き合ってあげてたんだよ」
送信ボタンを押した後、少しだけひどいことをしたなと自分でも思いました。でもすぐに「これで綺麗に終わる」と自分を正当化しました。
別れた後の俺
別れてからの日々は、思い描いていたものとはまるで違いました。気になっていた女性にアプローチしてみたものの、あっさり断られました。合コンに行っても、なぜかうまくいかない。話を聞いてくれる相手が見つからないことに、初めて気づきました。
思い返せば、彼女はいつも俺の話を最後まで聞いてくれていました。仕事の愚痴も、くだらない自慢話も、嫌な顔ひとつせずに。俺はそれを「当たり前」だと思っていた。感謝の言葉をかけた記憶すらありません。
それでも当時の俺は、自分に問題があるとは考えませんでした。「いい出会いがないだけ」「タイミングが悪い」。都合のいい言い訳で、自分の薄っぺらさから目を背け続けていたのです。
SNSで見た、彼女の笑顔
ある日の夜、何気なくSNSを開いたとき、前日に投稿されたばかりの彼女の写真が目に飛び込んできました。おしゃれなカフェで撮られた、男性とのツーショット。彼女は見たことがないほど楽しそうに笑っていて、隣の男性は穏やかで優しそうな雰囲気の人でした。
「誰も好きにならない」と言い放ったはずの彼女に、もう新しい恋人がいる。しかも、俺なんかより遥かに幸せそうに見える。認めたくなかったけれど、胸の奥がざわざわと騒いで止まりませんでした。
気づけば、俺はLINEを開いていました。
「久しぶり。元気?最近どう?よかったら会えない?」
自分でも信じられないほど、みっともないメッセージでした。あれだけひどいことを言っておいて、写真を見た途端に連絡する。プライドも何もあったものじゃない。でも送ってしまった。彼女の価値に、失ってから気づくような人間だったのです。
しばらくして、短い返信が届きました。
「ごめんなさい。会う理由がないので」
もう一通、二通と送ってみましたが、既読すらつきませんでした。
そして...
あれから数ヶ月。彼女のSNSには、穏やかな日常が綴られています。新しい彼との休日、友人との笑顔の写真、趣味の料理の記録。どれも俺と付き合っていた頃には見たことがない、生き生きとした表情ばかりです。
俺はといえば、あの頃と何も変わっていません。いや、正確には失ったものの大きさだけを抱えて、後退しているのかもしれません。「誰もお前を好きにならない」。あの言葉が正しかったのかどうか、答えはもう出ています。彼女の本当の良さに気づけなかったのは、俺だけだったのです。
別れ際に人を傷つける言葉を選んだ代償は、想像よりずっと重いものでした。そしてその痛みに気づいたときには、もう何もかもが遅かったのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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