「彼女がいるって知ってたのに…」好きな人に近づこうとした私が、突きつけられた現実
「友達」という言い訳
大学時代、同じゼミだった彼のことがずっと気になっていました。卒業してからは連絡を取ることもなくなっていたのですが、共通の友人を通じて彼に恋人ができたと知ったとき、胸の奥がざわりとしたのです。「あのとき気持ちを伝えていれば」そんな後悔が、膨らんでいきました。
それからの行動は、自分でも少しおかしいと気づいていました。「久しぶりにご飯でも行かない?」と連絡を入れ、断られてもまた数日後に別の誘いを送る。
彼女がいる、それでも「友達として会うだけだから」と、自分自身に都合のいい理由をつけていたのです。本当は友達で満足するつもりなんてなかったのに。
見て見ぬふりをした相手の存在
共通の友人との食事会で、彼の隣に座ったとき、反対側に彼女がいるのは見えていました。それでも私は、大学時代の思い出話を持ち出し、わざと距離を縮めるような振る舞いをしてしまったのです。「ねえ、大学のときみたいにまた二人で旅行行きたいな」。そう口にした瞬間、彼女の表情がかすかにこわばったのに気づいていました。
気づいていたのに、やめられませんでした。むしろ心のどこかで「私のほうが彼との付き合いは長い」という、歪んだ優越感のようなものがあったのかもしれません。
彼が距離を取ろうとしていたことにも、本当は気づいていたはず。でも、その意味を正面から受け止めてしまったら、自分の中の淡い期待が完全に消えてしまう気がして、目をそらし続けていたのです。
突きつけられた一通のメッセージ
食事会の後、彼からメッセージが届きました。いつもなら「また今度ね」とやんわりかわされるだけだったのに、その日の文面は明らかに違っていました。
「俺には大切な人がいる。これ以上二人で会おうとするなら、もう友達としても関わるのは難しい」
そこには、一切の曖昧さがありませんでした。
悔しさや悲しさよりも先に浮かんだのは、「ああ、この人は本気であの子を大切にしているんだ」という、気づきでした。私がどれだけ近づこうとしても、彼の心がこちらに傾く事はなかったのだと理解できた瞬間だったのです。
そして...
あのメッセージを受け取ってから、彼に連絡を取ることはなくなりました。
しばらくは苦しい日々が続きました。でも、時間が経つにつれて少しずつ冷静に振り返れるようになったとき、自分の行動がどれほど身勝手だったか気づきました。
今はまだ、新しい恋に踏み出す気持ちにはなれていません。でもいつか誰かを好きになったとき、今度は正面から向き合える自分でいたいと、そう思っています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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