子どもの合格が嬉しくて、つい自慢してしまった私。しかしその直後、向かいのママの一言に血の気が引いて…
舞い上がっていた私
わが子が○○学園に合格した日のことは、今でもはっきり覚えています。幼い子どもが慣れない試験に向き合い、一生懸命がんばった日々を思うと、あの瞬間の感動は、何にも代えがたいものでした。
その喜びがあまりに大きくて、私はどこかで誰かに聞いてほしかったのだと思います。いつものママ友ランチの席で、気がつけば「○○学園に受かったの」と口にしていました。今思えば、あれは喜びの共有ではなく、ただの自慢だったのかもしれません。
止められなかった
周りのママたちの反応は、どこかぎこちないものでした。「すごいね」と言ってくれる人もいましたが、目が笑っていないことに、そのときの私は気づけていませんでした。浮かれた気持ちが止まらず、つい隣に座っていたママに「あなたのお子さんは...公立?」と聞いてしまったのです。
悪意があったというよりも、自分の選択が正しかったと確かめたかったのかもしれない。けれど、相手の立場に立てば、あの言い方がどれほど失礼だったか。今ならはっきりとわかります。
血の気が引いた一言
そのママは、怒ることも言い返すこともしませんでした。その時、向かいのママが私たちに声をかけてきました。少しだけ間を置いて、「父が○○学園で働いているので、いろいろ聞いていますよ」と言いました。
あとから調べてわかったのですが、そのママのお父さまは、まさにわが子がこれから通う学園の校長先生でした。あれほど得意げに語っていた学園の、その頂点にいる方の娘さんが、すぐ隣で座っていた。彼女の言葉が、何度も頭の中でこだましていました。
そして...
それからしばらく、入学後のことを考えるたびに胃が痛くなりました。校長先生に「お母さんのこと、娘から聞いていますよ」と言われたらどうしよう。
けれど、ある日ふと思ったのです。不安の原因をつくったのは、他でもない自分自身だと。嬉しさを分かち合うことと、誰かを見下すことはまったく違う。あのママの微笑みが、そのことを教えてくれたのだと気づきました。次にあのメンバーに会えたら、まっすぐな気持ちで「あの日は失礼なことを言ってごめんなさい」と思います。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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