「気を遣わせたくなかった」だけなのに→結婚記念日に何もなかった夜、涙が止まらなかった
気を遣って伝えた言葉
夫は仕事が忙しく、いつも疲れた様子で帰宅します。結婚してから、記念日のたびに無理をしてレストランを予約したり、プレゼントを探したりする夫の姿を見ると、申し訳ない気持ちになっていました。
だから私は「サプライズとか特別なことはしなくていいから」と何度も伝えてきました。夫の負担を減らしたい一心でしたが、心のどこかでは「それでも何かしてくれるかもしれない」という期待も抱いていました。
しかし夫はその言葉をそのまま受け取り、「そう言ってくれて助かる」と安心した表情を浮かべました。その顔を見て、私は自分の本音を口にできなくなってしまったのです。
何も起こらない記念日
結婚記念日の朝、夫はいつも通り出勤していきました。「行ってきます」という声に、私は小さく「行ってらっしゃい」と返しました。
一日中、夫から何か連絡が来るのではないかと期待していましたが、スマホに通知はきませんでした。
夕方、夫は普段通り帰宅し、私が用意したいつもと同じ夕食を一緒に食べました。会話も変わらず、記念日の話題が出ることもありませんでした。
「これが私の望んだことなんだ」と自分に言い聞かせながらも、胸の奥がじわじわと痛みました。
抑えきれなかった本音
食後、ソファでくつろぐ夫の姿を見ているうちに、突然涙があふれてきました。必死にこらえようとしましたが、感情を抑えきれず、気づけば泣いていました。
驚いた夫が「どうした?」と声をかけてきたとき、私はようやく本音を伝えました。「本当は嬉しかったんだよ。サプライズとか、特別なことをしてもらえるの」。
そう話すと、夫は申し訳なさそうな表情で謝ってくれました。私も「ちゃんと言えばよかった」と伝えると、夫は頷いてくれました。この日初めて、お互いの気持ちを正直に話せたような気がしました。
そして…
あの日から、私は自分の気持ちを素直に伝えるよう心がけています。次の記念日、夫が花を持って帰ってきたとき、心から嬉しくて自然と笑顔がこぼれました。「ありがとう」と伝えると、夫も照れくさそうに笑っていました。
大きなサプライズでなくても、こうした小さな心遣いが何より嬉しいのだと実感しています。今では日常の中でも「こうしてほしい」「これが嬉しい」と素直に言えるようになり、夫もきちんと耳を傾けてくれています。お互いを思いやりながら、少しずつ前に進めていると感じています。
(30代女性・パート)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作しています。個人が特定されないよう、一部内容を編集しています。
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