友達から恋人になった俺たち、俺の中では変わらないままで...→失いかけて初めて気づいた、”彼女の存在の大きさ”
友達から恋人へ、軽い気持ちで踏み出した一歩
彼女とは、学生時代からの長い付き合いでした。グループで遊ぶときはいつも自然と隣にいて、気を遣わずに話せる心地よい存在。自分にとって一番楽でいられる相手、それが彼女でした。
あるとき、ふと「この関係をもう一歩進めてもいいんじゃないか」と思い、「付き合おう」と伝えました。正直に言えば、深く考え抜いた末の告白というよりは、自然な流れの延長のような感覚だったと思います。
彼女が嬉しそうに頷いてくれたとき、自分も悪い気はしませんでした。ただ、今振り返ると、あのときの自分はどこか軽く考えていたのかもしれません。
「何も変えなくていい」という甘え
付き合い始めてからも、自分の生活は何ひとつ変わりませんでした。彼女が二人きりのデートを提案してきても「みんなも呼ぼうよ」と返し、LINEも気が向いたときに返す程度。男友達からの誘いには何も考えずにすぐ反応していたのに、彼女への返事はいつも後回しにしていたのです。
友人の前では彼女を「こいつ」と呼び、付き合う前とまったく同じように接していました。彼女の誕生日を何もせずにやり過ごしたこともあります。別の女友達と二人で食事に行ったこともありました。そのどれもが、自分の中では「大したことじゃない」で済んでいたのです。彼女がどんな顔をしていたか、当時の自分はまるで見ていませんでした。
突然訪れた変化
ある日を境に、彼女からの連絡がぱたりと止まりました。毎朝届いていた「おはよう」のLINEも、週末の予定を聞いてくる連絡も、グループの集まりで気を配ってくれる姿も、すべてなくなったのです。
最初の数日は気にもしませんでした。けれど一週間、二週間と経つうちに、自分の日常がどこか落ち着かなくなっていることに気づき始めました。
スマホを開いても彼女からの通知はなく、SNSには知らない友人と楽しそうに過ごす彼女の姿が映っている。それを見たとき、胸の奥がざわついたのを今でも覚えています。
そして...
気づけば「最近どうした?」と、自分から連絡を送っていました。返ってきたのはどこか淡々とした短い返事。以前のように自分に合わせてくれる気配はありませんでした。
そのとき、ようやく分かったのです。彼女はずっと一人で関係を支えてくれていたこと。自分はその優しさの上にあぐらをかいて、何ひとつ返していなかったこと。
怒りをぶつけられたのなら、まだ言い訳ができたかもしれません。けれど彼女の行動はどんな言葉よりも深く胸に刺さりました。
「今度の週末、二人で出かけない?」。慣れない言葉を絞り出す自分がいました。今度は自分のほうから歩み寄らなければいけない。そう思えたことが、自分にとって確かな変化の始まりだったように感じています。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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