「うわ、つまんね~」学生時代、地味だった私に無茶ぶりを要求してきたいじめっ子→10年後の同窓会で“変わった私”を見て言葉を失ってた
教室の隅で息をひそめていた日々
元々引っ込み思案で目立つのが苦手だった高校時代の私は、派手なグループには近づかず、休み時間は本を読んで静かにやり過ごしていました。
けれど、そんな私をわざわざ見つけ出しては絡んでくる女子がいました。彼女はクラスの中心的な存在で、いつも周りに人が集まっていて、その場の空気を支配するような子。ある日の昼休み、彼女は突然私の席にやってきて「ねえ、なんか面白いことやってよ」と言い放ちました。
周囲のクスクスという笑い声。私が困惑していると、「うわ、つまんね~」と大げさにため息をつかれ、その場を去っていったのです。たったそれだけのこと。でも、私の心には深く刻まれました。
自分を変えたいと思った社会人時代
高校を卒業し、地元を離れて就職した私は、少しずつ変わり始めました。きっかけは、職場の先輩からかけてもらった一言。「あなたの丁寧な仕事ぶり、ちゃんと見てるよ」。その言葉が、私に小さな自信をくれたのです。
それからは、苦手だった人前で話すことにも少しずつ挑戦するようになりました。資格の勉強を始め、休日には気になっていたヨガ教室にも通い始めました。誰かに認められたいというより、自分で自分を好きになりたかったのだと思います。
10年という月日は、私の外見も内面も、ゆっくりと変えていきました。あの頃、教室の隅で縮こまっていた自分が、少し遠い存在に感じられるほどになりました。
同窓会での思わぬ再会
10年ぶりの同窓会の案内が届いたとき、正直なところ迷いました。あの頃の記憶がよみがえり、足が重くなったのです。でも、「今の自分なら大丈夫」と思い、参加を決めました。
会場に着くと、懐かしい顔ぶれがあちこちに。そして、あの彼女の姿も見えました。目が合った瞬間、彼女は少し驚いた様子で近づいてきて、「え、誰だっけ……あ、もしかして」と私の名前を呼びました。
私は静かに微笑んで、「久しぶりだね」とだけ返しました。特に何かを言い返したいわけではなく、ただ、昔の自分がここまで来られたことが、少し誇らしく感じられたのです。彼女は戸惑ったような表情を浮かべたあと、「なんか雰囲気変わったね」とつぶやきました。
そして...
同窓会の帰り道、夜風が気持ちよく頬を撫でていきました。復讐してやりたいとか、見返してやりたいとか、そんな気持ちは不思議と湧いてきませんでした。ただ、「私は私のペースで歩いてきたんだな」という穏やかな実感だけが胸に残っていました。
あの頃の私に会えたら、こう伝えたいと思います。「大丈夫。あなたはちゃんと、自分の足で歩いていけるよ」と。過去は変えられないけれど、これからの自分は、自分で選んでいける。そう思えることが、何よりの宝物なのかもしれません。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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