私たち親子に絡んできた厄介カップル。5歳の息子の"ある一言"で周りの客が爆笑、厄介客は逃げ出した
楽しいはずのランチタイムに現れた影
その日は、息子が幼稚園で頑張ったご褒美に、2人でファミレスに来ていました。息子はお子様ランチを前に目を輝かせ、私も久しぶりにゆっくりとした時間を過ごせることにほっとしていたのです。
ところが、近くの席に座った若いカップルの様子が気になり始めました。女性の方がこちらをじろじろと見ては、聞こえよがしにため息をついています。「子どもってうるさいよね」男性の方も同調するように笑い、明らかに私たちに向けた言葉でした。
息子は静かに食事をしていましたし、騒いでもいません。それでも、その視線と言葉が胸に刺さり、楽しかった気持ちが少しずつしぼんでいくのを感じました。
エスカレートする嫌がらせ
カップルの態度は収まるどころか、次第にエスカレートしていきました。「ねえ、あの子の食べ方見た?」「親の教育がなってないんだよ」わざと大きな声で話し、時折こちらを見ては笑うのです。
私は言い返したい気持ちを抑え、息子に気づかれないよう平静を装っていました。けれど、5歳の子どもは大人が思う以上に敏感で、周囲の空気を感じ取っています。息子は少し不安そうな表情で「ママ、あの人たち怒ってるの?」と小声で聞いてきました。
「大丈夫だよ、気にしないでね」と答えながらも、このまま黙っているべきか、席を移るべきか、どうすればいいのか分からなくなっていました。周囲のお客さんも、何となく居心地悪そうにしているのが伝わってきます。
息子の純粋な一言が空気を変えた
そのとき、息子が突然カップルの方を見て、言いました。
「お姉さん、ずっとこっち見てるけど、ぼくのハンバーグ欲しいの?ぼく、半分あげようか?」
その純粋な言葉に、一瞬、店内が静まり返りました。そして次の瞬間、周囲のお客さんたちからくすくすと笑い声が漏れ始めたのです。ある年配の女性は「まあ、なんて優しい子」と微笑み、別のテーブルの男性は思わず吹き出していました。
カップルの顔は見る見るうちに赤くなり、女性は「行こう」と男性の腕を引っ張って、足早に店を出ていきました。その背中を見送りながら、私は張り詰めていた気持ちがふっと軽くなるのを感じていました。
そして...
嵐のような時間が過ぎ去った後、店内には穏やかな空気が戻ってきました。隣のテーブルにいたご夫婦が「息子さん、とっても素敵ですね」と声をかけてくださり、温かい気持ちで胸がいっぱいになりました。
息子は何が起きたのかよく分かっていない様子で、「あのお姉さん、ハンバーグいらなかったのかな?」と首をかしげています。その姿が愛おしくて、私は思わず笑ってしまいました。
この日、息子から大切なことを教えてもらった気がします。純粋な優しさは、どんな言葉よりも強く、人の心に届くのだということ。そして、子どもの存在は誰かの迷惑ではなく、周りを温かくする力を持っているのだということを。帰り道、息子と手をつなぎながら、私は静かに決意しました。これからも胸を張って、この子との時間を大切にしていこう、と。
(30代女性・専業主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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