あの時「自分をもっと大切にしていれば」楽しい仕事のはずが【うつ病】になった私が後悔していること
私たちの体は常にサインを出してくれています。
サインに気づき自分の体を大切にできるかどうかで、人生が変わってしまうこともあるのです。
これは体からのサインを無視してしまったために大変な思いをした筆者の体験談です。
やりがいのある仕事
当時私は介護施設で働いていました。
おじいちゃんっ子だった私は、高齢者の皆さんと触れ合う介護職は天職ではないかと感じるくらい、仕事にやりがいを感じていました。
「仕事に行くのが楽しい」
なんて感情は今までしてきた他の仕事では味わったことがありませんでしたが、介護の仕事には楽しさと充実感を感じていました。
介護現場は人手不足
どこの介護現場でも人手不足と言われていますが、私の職場も人手不足に悩まされていました。
やがて人手不足のしわ寄せが、勤務年数の長い私のところへ来るようになったのです。
休憩時間もとれないうえに、早出サービス残業は当たり前。
私よりも後に入ったスタッフに残業させないために、他のスタッフのやり残した仕事もしなければならず……。
さすがに疲れが溜まり、上司にスタッフの補充をお願いしても
「これ以上スタッフを雇う余裕はない!」
と一蹴されるだけ。
過酷な勤務体制であっても、施設の高齢者のみなさんのために頑張るしかありませんでした。
休むと職場に迷惑をかけてしまう
やがて夜眠れない日が増えてきました。
体が石のように重く感じるようになりました。
そして楽しかった仕事がまったく楽しく感じられなくなったのです。
自分の状態に違和感を感じながらも「休むと職場に迷惑をかける」と頑張り続けた結果、限界を迎えてしまいました。
告げられた病名
その日も心身の違和感を感じながら勤務していました。
突然仕事中にもかかわらず涙があふれだし、止まらなくなってしまったのです。
その時になってようやく「自分は今、まずいことになっているんじゃないか」と気づきました。
心療内科を受診し告げられた病名は「うつ病」でした。
今、思うこと
体はずっと「休まなきゃダメだよ」とサインを出し続けていました。
私はサインを無視した結果うつ病になり、やりがいを感じていた仕事を退職。そして長い時間を療養に費やさなければなりませんでした。
療養に費やした時間は戻ってきません。
もっと体からのサインに耳を傾けて、自分の体を大切にしなければいけなかったと、今とても反省しています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。
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