職場ではしゃぐ「自称恋愛マスターの男」を黙らせた話【前編】
頼んでもいないのに恋愛指南をしてきたり、「そんなんじゃモテないよー」と上から目線でアドバイスしてくる人っていますよね。今回は、そんな「自称恋愛マスター」の男性社員に苦しめられた女性社員・かおりさん(仮名・30歳)が、「自称恋愛マスター」をもう二度と恋愛を語れないように黙らせた体験談をご紹介していきます。
もう30なんだからそろそろ焦らないとー、と嬉しそうにアドバイスする40代の男
私が、坂口さん(仮名・40代)に出会ったのは、29歳のときに転職した会社です。
その会社は営業会社で、彼は営業部の課長でした。
私は彼の部下で、彼から指導を受けることも多々ありました。
最初は、外回りを一緒にするときに、「彼氏いるの?」「どこで出会ったの?」などと、恋愛関係を根掘り葉掘り聞かれて、ちょっと嫌だな、と思っていた程度でした。
ひと世代上の人って恋愛脳というかなんというか、恋愛とか結婚は、女子全員がしたがっているに違いない、と思っている人、多いじゃないですか。
坂口さんはまさにそのタイプでした。
私が彼氏と同棲していると知って、「同棲したら結婚のタイミングのがしちゃうよー」「彼に結婚してもらうためには、料理上手じゃなきゃね。え? 料理はしてない?だめだよそんなんじゃー女子力ないなあ」なんて言ってきて、うざかったです。
でも、それくらいうざい人は、そう珍しくもなかったので放置していました。
さすがに、これはキツイ、と感じたのは、30歳の誕生日付近に彼氏と別れたことを坂口さんに知られたあとです。
坂口さんはとても嬉しそうに「30の女をふる男は、最悪だ!」とか、「かおりちゃん、婚活しないとー。かおりちゃんの良さを引き出すためにはー」とか、アドバイスしてきやがったのです。
坂口さんは自称恋愛マスターで、部下の恋愛に首を突っ込み、自分勝手な価値観を嬉々として押し付けるような人だったんです。
派遣の女子を毎日ランチに誘い、恋愛話を根掘り葉掘り
坂口さんに上から目線の恋愛トークをされるのは正直きつかったです。
彼は既婚でしたが、「既婚の僕でも、めっちゃモテちゃう」というどうでもいい自慢話をちょこちょこ挟んでくるのも毎度のことでした。
ただ、あの事件がなければ、坂口さんのことはそのまま放っておいたと思います。
事件があってから、さすがにこのままじゃいけないと思ったんです。
事件は、20代の派遣の事務職の子が新しく入社したことから始まりました。
彼女(宮下さん・仮名)は、毎日のように坂口さんにランチに誘われていたのですが、あるとき、廊下で私を呼び止めて、「今度話を聞いてほしい」と言ってきたのです。
時間を作って話を聞くと、なんと坂口さんは、宮下さんの恋愛事情を根ほり葉ほり聞き出していました。
どこで出会ったのか、何回目に体の関係をもったのか、彼のどういったところが好きなのか、不倫経験はあるのか、そんな質問をシラフでされたというのです。
しかも坂口さんは、「自分は恋愛経験豊富だから、アドバイスできると思うから」といった理由で彼女の恋愛事情を聞き出していたのです。
さすがにこれはどう考えてもセクハラと言わざるをえませんでした。
そこで、私は宮下さんと相談し、反撃に出ることにしたのです。
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は11月7日(日)22:30に公開予定!お楽しみに!
(今来 今/ライター)
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