中条あやみが涙止まらず!映画「ストロベリームーン 余命半年の恋」キャストが語る裏話

2025.11.11 07:45
提供:anna

2023年に刊行され、「令和イチ泣ける」と話題になった芥川なおのベストセラー小説『ストロベリームーン 余命半年の恋』を実写映画化。先日、完成披露試写会が開催され、本作で初めて長編映画の主演を務める當間あみさん、共演の齋藤潤さん、池端杏慈さん、杉野遥亮さん、中条あやみさん、田中麗奈さん、ユースケ・サンタマリアさん、監督の酒井麻衣さんが登壇。本作への思いや撮影秘話、映画公開を心待ちにする観客に向けて期待の高まるトークを展開した完成披露試写会レポートをお届けします。

( Index )

各世代の役者が、それぞれの場所で奮闘 キャストも涙した本作の魅力

映画『ストロベリームーン』はこんな作品!

子どもの頃から病弱で、家の中で過ごしてきた主人公・桜井萌(當間)は、15歳の冬に余命半年と宣告される。家族が悲しみに暮れるなか、悲しい顔を見せず高校に通うことにした萌は、同じクラスの佐藤日向(齋藤)に突然告白するなど、驚きの行動を見せる。恋人同士となった日向とは少しずつ距離を縮め、誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶える。しかしその日を境に、萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由とは。そして13年後に明かされる、萌の思いとは…。

各世代の役者が、それぞれの場所で奮闘

(主演の當間さんへ)今回が長編映画初主演ということですが、出演が決まった時のお気持ちは?

當間:

主演を任せていただけることにうれしさを感じました。そして、とてもステキな作品に主演という形で参加させていただけて、現場での自分の振る舞いやお芝居によって作品の雰囲気が変わっていくプレッシャーを感じながらも、楽しんで演じていきたいと思いました。

齋藤さんは?

齋藤:

芥川先生の原作を読んだ時から、ずっと日向くんを演じたいと思っていたので、決まった時はめちゃくちゃうれしかったです。日向くんと一緒に頑張りたいという気持ちでいっぱいでした。撮影中も、萌ちゃんに自然と背中を押され、勇気をもらっていたので、いただいたエネルギーでお芝居ができたらなと思っていました。

池端さんは、萌の親友・高遠麗という、とても重要な役を演じました。

池端:

麗は本当にサバサバしていて、好きな女の子だなって思っていました。幼馴染の日向にはちょっと辛口な部分もあるんですけど、親友の萌ちゃんには“全力で応援する”姿勢で接していて、強くてカッコいい女の子を演じることができて本当に幸せでした。そんな彼女が13年後も変わらずいてくれて、中条さんが演じてくださったのを見て、うれしい気持ちにもなりました。すごく感動しました。

中条さんは?

中条:

こんなにプレッシャーを感じた作品はなかったです。麗の13年後を演じるにあたり、事前にみんなの映像を見させていただき、それが本当に素晴らしくて! 私は萌ちゃんと会える機会がなかったのですが、この作品を良いものにしたいという思いから、ケータイの待ち受けをずっと萌ちゃんにさせてもらっていました。あっ、告白してしまった!(笑)

當間:

うれしいです!

杉野さんは日向の13年後を演じました。

杉野:

13年前の日向くんはすごく真面目で一生懸命。それを見ていたら「オレもそういうところがあるな」って思ったんです。そういう部分もあって、もしかしたら過去と未来がリンクするところがあるかもしれないなって思い、監督からも13年前と同じ自転車を使っていることや、衣装に繋がりを持たせていることを教えてもらい、いろんな部分で共通点を感じながら演じました。

(斎藤さんに)杉野さんが演じた日向を含め、完成した映画を見た時は?

齋藤:

日向役が杉野さんだと聞いた時は、より一層頑張らないとなって思いました。大人の日向にどう繋げたらいいのか、そういうことは全く考えられていなかったのですが、完成した作品を見て、僕の日向と杉野さんの日向と、二つの時代の日向くんがしっかりとそこにいて、すごく深みが増したなと感じました。

萌の両親を演じた田中さんとユースケさんはいかがでしたか?

田中:

岡田惠和さんの脚本に出演できたことが、とてもうれしかったです。原作にはなかった両親のエピソードがより入っていて、それを酒井監督が美しく撮ってくださって。制作チームの情熱によって生まれる相乗効果が素晴らしかったです。私自身は家族3人でのシーンが多かったのですが、コミュニケーションをたくさん取って、お互いに助け合って、すごくいい雰囲気で撮影が進みました。

ユースケ:

僕はお話を受ける前に岡田惠和さんの準備稿を読んで、「岡田さんやってるな」と思ったんですよね。これまでに何度かご一緒してきた中でも、最近とても脂の乗っている岡田さんがいい本を書いてくれたと思って、出演を決めたんです。ただ、本番用の脚本は以前拝見したものとは大きく変わっていて…。「前のほうが良かったんじゃないか」と感じて、僕は監督と話したいなと思ったんです。そしたら、衣装合わせで初めてお会いした日に、監督がすっと僕の前に現れて「何かありましたでしょうか?」って言ったんですよ。この監督すげぇなと思って。「ここはこう思うんですけど」と言ったら全て説明してくれて、それが全部腑に落ちたんです。監督はすごく考えているんだなと思いましたし、信頼度がMAXまで上がりました。「この人に全部任せよう!」と、3年に及ぶ撮影を乗り切りました(笑)。あくまで、僕の感覚としては3年ぐらいあったという意味ですよ? それは決して長く感じたってことではなくて、暑い夏に、冬の撮影を頑張りました!ということです(笑)。

酒井:

そう言っていただき、とても光栄です。現場で生まれる純粋な愛や思いやり、皆さんの温かい優しさが常に漂っていて、それを優しく撮らせていただいたという感覚です。撮影現場でグッとくることが何度もありました。

監督として特に力を入れたところは?

酒井:

萌ちゃん、日向くん、麗ちゃんを含めた高校生5人組がいるんですね。その5人組の和気藹々としたエチュードというか、アドリブのお芝居をお願いした場面でしょうか。等身大の笑顔が撮れたのが良かったなと思っています。あとは、いろんな人の視点から萌ちゃんに注がれる愛情を描いているので、そこの感情を大事にしました。

キャストも涙した本作の魅力

本作を観て、思わず涙が出てしまう、泣いてしまうという感想が寄せられています。

當間:

私も試写を観た時、誰にも顔を見られたくないと思うぐらい泣きました。自分の役の目線で観ていて、萌にみんなが向けてくれた愛が画面からビシビシ伝わってきて、うるっときました。特にお父さんとお母さんのシーンと、13年後の日向くんと麗ちゃんのシーンはすごくグッときました。撮影の日々も思い出して、抑えようと思っても涙があふれちゃいました。

中条:

私はもう、ずっと泣いてて(笑)。終わった後、試写室から出て監督の顔を見た瞬間に、さらにダムが決壊したみたいにブワーって泣き始めちゃって。

酒井:

とても号泣されていましたね。

中条:

今思い出しただけで泣けてきちゃう…。“本当の時間”がこの映画にはあったと思って(思わず涙があふれてしまう中条さん)…それほどいい映画です! 皆さん見てください!

杉野:

(この作品には)純粋な思いがたくさん詰まっていました。13年前の設定を演じていた皆さんがすごく一生懸命で、みんなで一緒に作っている感じが伝わってきました。自分も少し前までは学生役を演じていたこともあって、きっと皆さんも同じ気持ちだったのかな?とかと想像していました。映画を観た人の心を動かせる、良いものができたと思っています。

田中:

私は家族3人でのシーンが多かったので、家族と過ごす萌ちゃんをずっと見ていました。頑張れ!という支えたい気持ちでいましたし、萌ちゃんが学校に行ったり、やりたいことをやっていく姿…...、恋をしたりする姿がすごく生き生きしていて、ステキだなと思いました。それを見ることができて本当に幸せというか、家族の前で見せない顔をスクリーンを通して見ていて、すごくうれしかったです。

ユースケ:

僕はずっと娘としてあみちゃんを見ていました。役作りで、痩せなきゃいけなかったんだよね。ダイエットをしていて。育ち盛りの年頃なのに、暑い夏にフルーツばっかり食べて、どんどん痩せていくんですよ。すごく心配でした。役としても心配だし、プライベートでも心配で、常に心配ばかりしていました。僕も精神的にどうにかなりそうでしたが、なんとか乗り切りました。

當間さんもグッとくるところがあったのでは?

當間:

現場ではお会いできなかったのですが、中条さんが演じる13年後の麗ちゃんは私が会っていた彼女がそのまま大きくなった姿で! 萌としても「2人がこんなに大きくなっている」といううれしさと、ずっと見守ってきたような、ないはずの記憶までどんどん出てきて。それくらい中条さんと池端さんがすごくリンクしていました。

最後に、監督と當間さんからご挨拶をお願いします。

當間:

タイトルに“余命半年”という言葉が入っていますが、限られた時間は悲しいものではなく、その中でどれだけ自分を大切にして生きられるか、どれだけ強く生きられるかという、強さが描かれています。そしてそれだけでなく、恋や友情、家族愛など、誰かを思う温かさがこの映画にはいっぱい溢れています。それを感じながら見ていただけたらなと思います。人の思いがどれだけ強いものなのか。それを強く感じていただける作品になっています。ぜひいろんな人に見ていただけたらなと思います!

酒井:

“大切な人を思っていたら何があっても強くいられる”、そんな愛や優しさが詰まっている映画になっています。ぜひ大切な人と見てほしいなと思います。

会場には映画の大切なアイテムとしても登場する「ひまわり」がたくさん飾られ、会場は作品の世界観をイメージした空間になっていました。悲しいだけじゃなく、限られた今という時間をどう生きるかを考えさせてくれる温かな物語。会場全体が優しい空気に包まれていました。

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真・文/anna

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