鈴木拡樹・生駒里奈

生駒里奈、初共演の鈴木拡樹とは「気まずい空気が流れた」<死神遣いの事件帖 終>

2025.06.10 15:49
鈴木拡樹・生駒里奈

「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」(6月13日[金]より公開)の完成披露舞台あいさつが6月9日に開催。主演の鈴木拡樹をはじめ、安井謙太郎(7ORDER)、生駒里奈、梅津瑞樹、崎山つばさ、松本寛也、柴崎貴行監督の7名が登壇し、シリーズファイナルへの想いを語った。

映画「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」とは

映画「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」は、ムービー(映画)×ステージ(演劇)の挑戦的な融合を目指すメディアミックスプロジェクト「東映ムビ×ステ」の最新作。

2020年に“しにつか”シリーズ第1弾となる映画「死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐」、舞台「死神遣いの事件帖‐鎮魂侠曲‐」が公開・上演され、その後、2022年にはシリーズ第2弾となる舞台「死神遣いの事件帖-幽明奇譚-」、映画「死神遣いの事件帖-月花奇譚-」が公開・上演された。そして本作はシリーズ「ファイナル」の映画となる。

安井謙太郎のコメントに「薄い」とツッコミ

まずシリーズ「ファイナル」の制作を迎えての今の気持ちを質問されると、主演の鈴木は「ムビ×ステの中で初めてのシリーズ作品で、映画、舞台と合わせて、まだ舞台はこれからですが、全部で6作品出来たので、しっかりシリーズといえるものになったかなと思っています。こうやって僕たちの目標である、終着点、『ファイナル』というタイトルでやらせていただけたのも胸アツだなと思っています。本当にうれしい機会をいただけたと感じています」と喜びを語る。

そして安井も「うれしいです!“終わり”と書いて“ファイナル”と読ませるところにグッときました」とコメントすると、松本から「薄い!」などと突っ込まれ会場を笑いに包んだ。

鈴木拡樹「舞台版での経験が映画にも活きている」

すぐに役に入れるのか質問をされると、鈴木は「シリーズでやってこられたからなのか、すぐに慣れました。僕は2作目(舞台「死神遣いの事件帖-幽明奇譚-」)の時に初めて舞台の方は出ましたが、そこで今まで描かれてこなかった父親・衒太夫と出会ってから、また(今回の)映画に戻れたのでバックボーンが濃くなったところが、今作でも活きてきたのかなと感じていました」とコメント。

さらに安井が「2作目の舞台(「幽明奇譚」)には出ていなかったので、意外と時間が空いていて(本作で)京都の撮影所に行った時に久しぶりな感じがしました。シリーズ1作目の時は映画も舞台も出ていたのでずっと出ている感じがしましたが、1回出ないと久しぶりだと感じます」と語ると、「わかる。2作目(舞台「死神遣いの事件帖‐鎮魂侠曲‐」)がそうだったから」と鈴木も共感を示した。

仲の良さを重視する柴崎監督の作品づくり

シリーズに続投している崎山は、「撮影に入って、最初の頃は(1作目・映画『死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐』)侠客のメンバーもみんな初めましてだったので、忘れもしないですが監督に『仲良くない!』、『お昼終わって眠い感じが出てる!』みたいなことを言われたのをずっと覚えています。でも、何作品かやってきて今回はそういうことも言われずに、監督から「全部、任せられるぐらいの侠客の雰囲気を出せた」って言われたのはすごく良かったです」と本作の撮影を振り返った。

同じく侠客役の松本に「よく覚えているね。1作目なのに!」と驚きのリアクションをされると、崎山は「少しショックだったので。自分で用意してきたものに足りなかったものがあったような気がして、ずっと残っていました」と告白。

松本も「テンションのコントロールだけで、監督が演技指導をしないのが信頼してくれているんだなって安心感があって、とても現場が楽しく回りました」とコメントした。

生駒里奈、初共演の鈴木拡樹とは「気まずい空気が流れた」

そして、ヒロイン・おみつ役としてシリーズ初の出演となる生駒は「元々知っている演出家さんが演出しているし、知っている兄ちゃん(キャスト)たちが出ていたりしていたので、いつか共演したいなって思っていました!まさか、この『ファイナル』に呼んでいただけるなんてとすごくうれしかったです。でも逆に『ファイナル』なのに大丈夫?行っていいの?みたいな気持ちにもなりました。ずっと続いてきたシリーズなのでいきなり行くのも、おこがましいところもあるのかな?みたいな気持ちで挑んだ部分もあります」と撮影当初の心境を明かす。

さらに初共演となった鈴木とは、お互いが人見知りで撮影の待ち時間に2人だけにも関わらず、お互いしゃべることなく気まずい空気が流れたことを明かした。

過去作にも乃木坂46メンバーが出演

また、監督は「乃木坂46の後輩が、1作目(映画『死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐』、お藤役・鈴木絢音)、2作目(映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』、ハナ役・清宮レイ)と出てくれましたが、(生駒さんは)意気込み的にも先輩が最後やってやるぞ!という感じが最初からあって、堂々とやってくれたので安心して任せられました」と生駒を称賛。

同じく、本作からのシリーズ初出演となる梅津は「東映ムビ×ステ」への出演が3作目となった心境を質問されると「『GOZEN』ではヤバい陰陽師、『漆黒天』では幼なじみのことが大好きな侍で、今回がわりと群を抜いて特殊な役柄だったので、皆さんの輪にうまく入れるかなって思っていました。ネタバレになるかもですが、元々死神界にいたけど人間界では農家をやっている設定なので、ポスタービジュアルで紫色の鎌みたいなものが見えると思いますが先端にサツマイモがついていて」とボケてみせ、会場に笑いを巻き起こした。

「一人で作詞した主題歌は安井濃度が高めな曲」

さらに本作の主題歌は7ORDERの「いつか」。作詞を手がけた安井は、「監督から、別れと再会を願う曲というお題をいただいて、僕もプライベートや仕事の面でそういったことがあったので、自分の心境と重ねながら書きました。いつもはメンバーと手分けしながら書くことが多いのですが、今回は全編作詞を一人でやらせていただいたので、安井濃度が高めな曲になっていると思います。幻士郎さんを想って書きました!」と楽曲への想いを吐露。

1作目の映画「死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐」で主題歌「幻想人」を描き下ろした崎山は「映画において曲はすごく大事だなと思っています。映画が終わって主題歌が流れたときに、もう一度その映画を反芻できるようなものを書きたいなと思って書いたり、映画に寄り添った曲にしたいなという気持ちがありました。僕として書いていますが、少し(自身の役の)新之助の想いになったりとか役作りに関しても勉強になった部分がありました」と当時を振り返った。

シリーズどこから切り取っても見られる作品

最後に鈴木が「シリーズとして大切に温めてきたこの作品は、みなさまのお力をもちまして『ファイナル』まで漕ぎつけることができました。今回、初めて見る方ももちろんいらっしゃると思いますが、『死神遣いの事件帖』の良さは、どこから切り取っても見られる作品というのをコンセプトにしております。ぜひ、本作が楽しかったら他の作品も皆さんに勧めていただいて多くの方にご鑑賞いただけたら幸いです」と感謝の想いを伝え、舞台あいさつは幕をおろした。

「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」あらすじ

死神遣いとして探偵業を営む幻士郎のもとに新たに舞い込んできた徳川からの依頼。それは、江戸城の宝物殿に忍び込んだ泥棒“銀狐”を捕らえよ、というものだった。そのころ、幻士郎と契約関係にある相棒の死神・十蘭には、冥界に帰らなければならない期日が迫っていた。そして、幻士郎の父・衒太夫と、十蘭の父・光蘭が封じたはずの死神・無限狼の封印が解ける。幻士郎と十蘭の最後の仕事、ふたりは再び無限狼を封じようと試みる。

※柴崎貴行の「崎」は正しくはタツサキ

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