のん、吉永小百合の青年期を演じ「巨大なプレッシャーでした」

2025.05.13 18:18

俳優ののんが5月13日、都内で行われた映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」完成報告会見に、共演の吉永小百合、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、天海祐希、佐藤浩市、阪本順治監督と共に出席。吉永の青年期を演じるにあたり、大きなプレッシャーがあったことを明かした。

映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」

“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰のエベレスト(ネパール名：サガルマータ、中国名：チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した田部井淳子さん。

その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76カ国の最高峰・最高地点の登頂を成功。そんな、日本を代表する偉大な女性登山家・田部井さんの実話を基に、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を壮大なスケールで描く本作。田部井さんの世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる2025年に公開することとなった。

のん、吉永小百合の青年期を演じ「プレッシャー」

主人公・多部純子を吉永が、純子の青年期をのんが演じる。役を演じるにあたって、のんは「田部井淳子さんのことを研究するのもそうですし、吉永さんの出演作品をたくさん見させていただいたりして、研究もしました」と振り返り、「私は吉永さんの瞳の力にすごく魅了されているので、どうにか1％くらい、瞳のパワーを表現できないかなって研究をしていました」と告白。

瞳のパワーを出すために意識したことを聞かれると、のんは「やっぱり目が疲れていると瞳のパワーが半減すると思うので、目を守るために行動することですかね」と答え、「スマホアプリのゲームをやめたり、パソコンとか触るときはブルーライトカットメガネをしたりとか。画面を見ることを控えてました」と明かして、会場の笑いを誘った。

吉永の青年期役ということで「プレッシャーはすごくありました。巨大なプレッシャーでした。本当に緊張して」と述懐。続けて「お話を頂いた時はびっくりしちゃって。『うれしい、どうしよう』って舞い上がったんですけど、いざ演じるとなると『吉永さんの青年期に見えなきゃいけないんだ』っていうことがすごくのしかかってきて、気合いが入りました。一生懸命頑張りました」と語った。

のんの演技について、吉永は「つなげた作品を見て、本当にのんさんがかわいくて！」とニッコリ。「自分の娘にこんな子がいたらいいな、っていうぐらいすてきでした」と絶賛し、「やっていただいて本当に良かったと思っています」と気持ちを伝えた。

映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、10月31日(金)より全国公開。

◆取材・文＝山田果奈映