広瀬すず＆杉咲花＆清原果耶、児童合唱団の歌声に感動「心が浄化されました」＜片思い世界＞

2025.03.03 19:21

女優の広瀬すず、杉咲花、清原果耶が3月3日、都内で行われた映画「片思い世界」完成報告イベントに、土井裕泰監督と共に出席。児童合唱団の歌声に感動する場面があった。

作品が決まってから3人で食事へ

本作は広瀬、杉咲、清原がトリプル主演を果たし、脚本家・坂元裕二が新たに書き下ろした作品。

現代の東京の片隅。古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬)、優花(杉咲)、さくら(清原)。仕事、学校、バイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。だけど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、そのことに気がついた2人は...。もう12年。家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。それぞれが抱える、届きそうで届かない〈片思い〉とは。

公開を控えた今の気持ちを広瀬は「この作品が決まってから、3人で1回会ったんですね。ごはんを食べに行ったんですけど、その日から2年たったっていうのを今日実感して」と明かし「すごくあっという間のようで、この2年間ずっと心にあった作品だったからこそ、早くこの作品を見てもらいたいな、届いてほしいな、という気持ちです。あと(公開まで)1カ月だと思ってちょっとずつ実感してます」とニッコリ。杉咲は、話をもらったのは3〜4年ほど前のことだと言い「こんなにすてきな座組に飛び込めるんだっていう喜びがあったんですけど、本当にあっという間で。本当にすてきな方々とご一緒できて、もうすぐそれがお客様の元に届くのかと思うと、感慨深いなと思います」と語った。

清原は「じんわり胸が温まる気持ちが一番大きい」と笑顔。「映画が作られることって当たり前じゃないな、っていうことを日々痛感する中で、大好きなキャストの皆さんと、監督とスタッフの皆さんと、今日ここに立てていることがすごくうれしいです」と声を弾ませた。

広瀬すず＆杉咲花＆清原果耶、児童合唱団の歌声に感動

イベントでは、劇中で“かささぎ児童合唱クラブ”として登場する杉並児童合唱団が、劇中歌「声は風」を生歌唱。歌唱が終わると、広瀬は拍手を送りながら「役も撮影のこともいろんなことが今一気によみがえってきた感覚」と語り「真っすぐなピュアな声と、(明井千暁名義で作詞を手掛けた)坂元さんの言葉でやられてます。泣きそうになっちゃいました」と感動を言葉にした。

杉咲も「本当に素晴らしかったです」と称え「この曲に込められた、生きることに対しての強く美しくポジティブなメッセージが本当に純度高く飛び込んできて。心が浄化されました」としみじみ。清原は「本当にすてきな歌唱でした。胸がいっぱいってこういうことを言うんだな、って」とほほ笑み「撮影当時のことももちろん思い出しましたけど、撮影を終えて今こうやって3人で当時はどうだった、って振り返っている時間すら、ものすごくいとおしいものだと確かめさせてくれるようなすてきな演奏でした」と感慨深げに語った。

映画「片思い世界」は4月4日(金)より全国公開。

◆取材・文＝山田果奈映