杉咲花、広瀬すず＆清原果耶とは「ずっと一緒に過ごしていました」クランクアップ後は喪失感も＜片思い世界＞

2025.03.03 18:51

俳優の杉咲花が3月3日、都内で行われた映画「片思い世界」完成報告イベントに、広瀬すず、清原果耶、土井裕泰監督と共に出席。撮影を振り返り、広瀬と清原とはずっと一緒に過ごしていたと振り返った。

杉咲花、クランクアップ後は「喪失感がありました」

広瀬、杉咲、清原がトリプル主演を果たし、脚本家・坂元裕二が新たに書き下ろした本作。

現代の東京の片隅、古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬)、優花(杉咲)、さくら(清原)。仕事、学校、アルバイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。もう12年、家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。それぞれが抱える、届きそうで届かない“片思い”に迫る。

3人での共演を振り返り、思い出を聞かれた杉咲は「本当にありすぎて。とにかく撮影中も、セッティング中もずっと一緒に過ごしていました」と回答。

「撮影が終わってからもしょっちゅうご飯に行っていた」と明かし、「やっぱりクランクアップしたころとかは、本当に毎日会っていたのに急にその日々がなくなっちゃって。幻だったんじゃないかって錯覚するぐらい、ちょっと喪失感がありました」と3人で過ごした日々を振り返った。

杉咲花、プレッシャーで「ちぎれそうな心で過ごすような時間も多かった」

撮影については「撮影中は『ちゃんと表現しきれるだろうか』ってプレッシャーから、本当に一日一日をやっと乗り越えていくような感覚で」と回顧。「撮影前とかにご飯もちょっと食べられないな、みたいなこととかもあったりして。本当にちぎれそうな心で過ごすような時間も結構多かったので、見ていて苦しくなるようなシーンもあると思う」と口にする。

「自分自身もそういう時間を過ごしたけど、でも何よりも心の中には2人の顔があって。ぽっと小さな明かりがずっと灯り続けているような感覚があるので、そんなものを受け取ってもらえたらうれしいなと思います」と思いを語っていた。

映画「片思い世界」は、4月4日(金)より全国公開。

◆取材・文＝山田果奈映