FANTASTICS八木勇征、人生の転機となった“18～20歳”を回顧「現実を見たときに“厳しいのかな”と思っていたら…」

2025.01.21 20:29

FANTASTICSの八木勇征が1月21日、都内で行われた映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」(2月21日[金]公開)の完成披露上映会に、共演の井上祐貴、櫻井海音、椿泰我(IMP.)、木村真人監督とともに登壇した。

八木勇征「アキトと同じように強い思いを持ちながら」

もしも“人生で一回だけ魔法が使えたら”…。鈴木おさむが原作・脚本を務めた本作は、18歳の4人の若者たちのかけがえのない青春を描く人間ドラマ。真剣に悩み考えた4人の人生の選択とは？　彼らが選んだ魔法の使い道が明らかになったとき、きっと胸があたたかくなる、切なく、優しい、感動作が誕生した。

ピアノの才能があって音大に進学したいという夢があるが、父親に強く反対される主人公・アキトを演じる八木は、自身に役を演じて感じたことや意識したことを聞かれると「アキト自身がものすごく強くて、性格が明るくて、何よりも折れない真っすぐな芯を1本持ったキャラクターで、ここがぶれてしまうと物語のクオリティーがナヨナヨしちゃうので、そこをぶれないためにもアキトと同じように、僕自身もこの作品に対して強い思いを持ちながら、本読みの段階から挑みました」と力強く語る。

本読みでは、まるで本番を撮っているような感覚になったそうで「気負っていたんですけど、そこでホッとしたというか、このキャストの皆さんとスタッフの皆さんとなら、このヒューマンドラマをいいクオリティーで届けられるなと思いました」と笑顔で語った。

18～20歳は「すごく濃い時間を過ごした」

また、アキトら4人のキャラクターが、18歳から20歳の2年間に人生の進路について考え、葛藤するという本作の内容にちなみ、自身が18～20歳のときに夢見ていたことを語る場面も。

八木は「サッカー選手になる夢を追いかけていたときだったんですけど、18歳のときに大きいけがをしてしまって、1年半サッカーができない状況になって、現実を見たときに“厳しいのかな”と思っていたら、FANTASTICSのボーカルを決めるオーディションが開かれるという情報がきまして。それで人生で初めてオーディションを受けるというチャレンジしました」と回顧。

「18から20というのは僕の人生がものすごく大きく変わったし、すごく濃い時間を過ごした年代だったんじゃないかなと思います」としみじみと語った。

八木勇征「無限ポキポキしたい(笑)」

さらに、本作のタイトルにちなみ、もしも人生で1回だけ魔法が使えるとしたら、何に使いたいかという質問も。

八木は「(その質問を受けたのは)107回目です」と取材などでたくさん聞かれていることを明かして笑いを誘いつつ、「しょうもないけどあったらいいなというのを言わせていただきます。僕は空き時間だったり、1分くらいの待ちの時間で、指を(ポキポキと)鳴らしちゃうんですね。指って10本あるんですけど、10回やったら何時間かたたないと鳴らなくなっちゃうんです。これを無限ポキポキしたい(笑)」と願望を明かす。

「(鳴らしたときの)感覚が好き。音も好き。人が鳴らした音も好き」と笑顔を見せたが、これにユキオを演じる椿が「(それで魔法を使うのは)すごくもったいなそう」と突っ込んで会場を沸かせた。

◆取材・文＝風間直人