

パク・ヘイルが新たな“イ・スンシン像”を確立、韓国で730万人の観客動員数を記録した「ハンサン -龍の出現-」を振り返り

豊臣秀吉が朝鮮に侵攻した歴史上の出来事“文禄・慶長の役”において、日本と朝鮮両軍の運命を変えることになった戦い“閑山島海戦”を映画化した、韓国の壮大なスペクタクルアクション歴史劇「ハンサン -龍の出現-」(2023年日本公開)。本記事では、朝鮮水軍の将軍イ・スンシンの活躍を描いた本作のストーリーや見どころについて振り返っていく。
新たなキャストを迎えたシリーズ2作目「ハンサン -龍の出現-」
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、明国侵攻の足がかりとして朝鮮半島に出兵した閑山島海戦。その中で、朝鮮水軍の将軍として日本の大群から国を守った英雄、イ・スンシン(パク・ヘイル)と、秀吉の天下取りを支えた7人の武将を指す“賤ヶ岳の七本槍(しずがたけのしちほんやり)”の一人、脇坂安治(ピョン・ヨハン)にフォーカスし、2人が相対する様子が描かれる。
そんな本作は、秀吉率いる330隻もの日本軍にわずか12隻の朝鮮水軍が立ち向かっていく“鳴梁海戦”を映画化した「バトル・オーシャン/海上決戦」(2019年日本公開)に次ぐシリーズ2作目。2024年8月には薩摩水軍と朝鮮・明の連合軍が激突した最終決戦・露梁(ノリャン)海戦の様子を描いたシリーズ3作目「ノリャン -死の海-」も公開され、全3部作となっている。
2022年に韓国で公開された本作は、国内での観客動員数が730万人を超えるヒットを記録。主人公のイ・スンシン役は1作目のチェ・ミンシクに代わり、映画「王の願い ハングルの始まり」(2021年日本公開)や映画「別れる決心」(2023年日本公開)などで知られるパク・ヘイルが、脇坂安治役は映画「声/姿なき犯罪者」(2022年日本公開)などに出演したピョン・ヨハンが担当している。ちなみに、ヨハンは本作への出演で第43回青龍映画賞と第58回大鐘賞映画祭の助演男優賞、百想芸術大賞映画部門の男性助演賞を受賞した。
朝鮮水軍を率いるイ・スンシン将軍の策が光る…「ハンサン -龍の出現-」あらすじ
物語の舞台は1592年。天下を取った豊臣秀吉の命令で日本軍は朝鮮に攻め入り、漢陽を陥落させた。朝鮮の宣祖王は都を脱出し、漢陽を奪還するために5万人の軍を集めるが、日本の武将・脇坂安治(ピョン・ヨハン)はこれに対しわずか2000人の兵で奇襲をかけ朝鮮軍を壊滅させた。
全羅左道水軍の将軍イ・スンシン(パク・ヘイル)は、幾度も海戦を仕掛けて日本水軍の戦力を徐々に削っていき、朝鮮を救うための出陣の準備をしていた。しかし、日本軍から恐れられている特殊戦艦“亀船”が先の海戦で破壊されてしまい、そのうえ亀船の図面を日本兵によって盗まれてしまったため、苦戦を強いられることに…。
一方勢いに乗った日本軍は閑山島沖へと出陣していき、イ・スンシンはこれを迎え撃つために、朝鮮軍の運命を分ける“ある作戦”を用意。そして来たる1952年夏、閑山島沖にて戦国史上最大規模となる海戦の火蓋が切って落とされるのだった――。
新しいイ・スンシン像を確立したパク・ヘイルの演技力に注目
本作で特に注目したいのは主人公のイ・スンシン役を演じたパク・ヘイルの演技力。前作の「バトル・オーシャン 海上決戦」でイ・スンシン役を演じたチェ・ミンシクは勇猛果敢で落ち着いた雰囲気を漂わせていたが、本作では時代背景として1作目より若い将軍である必要があった。そこで1作目の監督も務めたキム・ハンミンが想起したのがヘイルだ。
彼はオファーを受けた際、“(自分は)将軍らしい目つきに見えるだろうか?”と考えたそうだが、ハンミン監督からの「優しさの中に強さがあり、芯が眼差しにはっきり表れているあなたの姿が必要だ」というラブコールに応えた。こうしてヘイルは劇中で、智将としての面貌と、陣営に集まってきた兵たちをまとめながらともに成長していく姿を見事に演じ、1作目とは異なるイ・スンシン像を確立している。
また本作では、前作よりパワーアップしたバトルシーンも見どころの一つ。韓国では伝説として語り継がれている装甲艦“亀船”を見事に再現したことで、より一層リアルな海上バトルが描かれている。特に最新VFXを駆使した、朝鮮水軍の鶴翼の陣と、それに対する日本水軍の魚鱗の陣がぶつかり合うクライマックスシーンは迫力満点だ。
動画配信サービス・Huluでは、「ハンサン -龍の出現-」とシリーズ1作目「バトル・オーシャン/海上決戦」を見放題配信中。さらに、文禄の役でのイ・スンシンの武勇が描かれるシリーズ3作目「ノリャン -死の海-」(2024公開)もレンタル配信中。
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