伊藤万理華「お話が来たときビックリし過ぎて…」一部の友人からの呼び名と主演作の役名が偶然の一致

2024.10.12 18:57

俳優の伊藤万理華が、10月12日に都内で開催された映画「チャチャ」公開記念舞台あいさつに登場。共演の中川大志、ステファニー・アリアン、脚本・演出を手掛ける酒井麻衣監督と周囲の反響などを語った。

酒井監督が手掛けるビザールラブストーリー

同作は、新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not)HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズの第4弾公開作品。役者として躍進著しい伊藤と気鋭のクリエーター・酒井監督の初タッグによる、片思いの甘酸っぱさと誰にも言えない危険な欲望が、独自の美しさによって共存するビザール(=風変わりな)ラブストーリーとなっている。

劇中のチャチャをほうふつとさせる赤のドレスで登壇した伊藤は、衣装について触れられると「チャチャにとっての晴れ舞台なので、チャチャを意識しちゃいましたね。自然とこれを選んでしまいました。赤はいろんな意味でテーマになっていますよね」とニッコリ。

10月11日に公開されたばかりの今作。周囲の反響を聞かれると、伊藤は「自分に直接は届いていないんですけど、今回の映画に関しては皆さんの反応が気になっていて、(SNSなどで)ちょっと感想を見ちゃいました(笑)」と明かし、「これは(映画を最後まで)見てみないと予想ができないものになっているので、どういうふうなご感想が出てくるのかなって。これ以上は(ネタバレで)言えないんですけど、本当にそれぞれの反応で、全然違う角度で見られる映画になっているのかなと思います」と、既に映画を鑑賞した人の反応を楽しんでいる様子。

伊藤「チャチャって呼ばれていたんですよ」

また、今作は風変わりなラブストーリーということもあり、チャレンジングな作品になっており、伊藤は「チャチャを演じるにあたって全部がチャレンジでした」とした上で、オファーを受けたときのことを聞かれると「『チャチャ』というタイトル、(キャラクターの)名前もそうですし。(取材で)雑誌では言ってたんですけど、実は私、ミドルネーム(※ニックネーム)がチャチャって言うんです」と話し出すと、隣で聞いていた中川が「えっ？どういうことですか？」と驚きの表情で問い掛ける。

続けて伊藤は「本当に数名の友人から、この公開が決まる前から、私は『チャチャ』と呼ばれていたんですよ。これすごく運命的だなと思って。友達が、出会った最初のころに『万理華か、じゃあチャチャね』って言ったんです。それから『チャチャ』と呼ばれていたので、このお話が来たときにビックリし過ぎて…。(脚本を読んで)チャチャという女の子のキャラクターも自分にしっくりきて、どういうことなんだろうと。すごいなって思いました」と運命めいた縁を打ち明けると、中川は「縁のある話ですねえ」と驚いていた。

今作は酒井監督のオリジナル脚本だが、もちろんその伊藤の呼び名を知ってネーミングしたわけではないそうで「友人に呼ばれていたと聞いてそのときもビックリしましたし、奇跡的だなと。基本的に現場ではそれぞれの役名で呼ばせてもらうことが多いんですけど、現場が終わったら『伊藤さん』(役者自身の名前で)と呼ぶんです。でも、伊藤さんは『これからもチャチャって呼んでほしいです』とおっしゃってくださって。今もチャチャって呼ぶようにしています」と話すと、伊藤は頷きながら「チャチャって呼んでください」と、あらためて笑顔でアピールしていた。

映画「チャチャ」は東京・新宿ピカデリーほかにて全国公開中。

◆取材・文・撮影=森井夏月