新木優子、30代で結婚願望に変化「お互いの気持ちが合っていればいつでもいい」
新木優子と伊藤英明が主演を務める、石川慶監督作品のAmazon Original映画『不都合な記憶』がPrime Videoにて9月27日より世界独占配信中だ。本作の舞台は、科学技術が発展し、人類の宇宙移住が進んだ西暦2200年。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに暮らすナオキ(伊藤)とマユミ(新木)は、一見すると誰もが憧れる完璧な夫婦だ。しかしナオキは、マユミが自分を一番に愛してくれていた頃の幸せな日々を取り戻すために、彼女をアンドロイドにし、自分の理想を追求するあまり何度も妻を作り変えていた。本作でアンドロイドの妻・マユミを演じた新木が、撮影の様子や伊藤との共演を振り返ったほか、新木が思い描く理想の夫婦像や自身の結婚願望についても語ってくれた。
念願の石川慶監督作品へ出演「楽しみな気持ちもありましたが、緊張感もありました」
――はじめに、本作への出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
石川慶監督とは、前からご一緒したいと思っていたので、どんな作品になるのかとても楽しみでした。それに、海外で撮影するということや作品のテーマも壮大なものだったので、どのように撮影が進んでいくのか楽しみな気持ちもありましたが、緊張感もありました。
――台本を読んでみていかがでしたか?
初めて台本を読んだ時は、SF映画と設定はとても壮大ですが、人の感情の部分や現代を生きていても感じているような不安や緊張感といったところも描かれていたので、人間らしさが浮き彫りになっている作品だと感じました。
――新木さんが演じた“マユミ”にはどのようにアプローチされましたか?
物語の中で、マユミ自身がアンドロイドと自覚して生活している時間は少なかったので、アンドロイドらしさはあまり意識せず普段通りでいることを意識しました。
――では、“アンドロイドのマユミ”を表現する時にこだわったことはありますか?
マユミが自分はアンドロイドだと自覚のあるシーンでは、人間だったら倒れてしまうところを「アンドロイドならそのまま固まるかも」と考えたり、アンドロイドの動きを意識しました。
新木優子が思い描く理想の夫婦像は…「困難を二人で乗り越える経験をしてみたい」
――今回新木さんは夫・ナオキが作った理想のアンドロイドという役でしたが、新木さん自身がアンドロイドに求めるものはありますか?
料理や洗濯など、家事を全部こなしてくれるお手伝いロボが欲しいです。家事に加えて、お話とかもできたら寂しくないので嬉しいですね(笑)
――夫役の伊藤英明さんと共演した感想をお聞かせください。
役としてはすごく怖い役どころでしたが、伊藤さん本人は本当に紳士的で優しくて、現場をすごく盛り上げてくださる方だったので、緊張感のあるシーンでも、良い緊張感で撮影に臨むことができました。
――完成した作品を見てみていかがでしたか?
VFXのリアルさや壮大さが、私の想像していたものより遥かに超えてきていて、作品のスケールの大きさに改めて驚かされましたし、「本当に宇宙に住んでいたのではないか」と錯覚するくらいの映像でした。
――作品では“マユミ”と“ナオキ”の仲睦まじい夫婦の姿もありました。新木さん自身が思う理想の夫婦像はいかがですか?
今回の作品はタイに2カ月滞在して撮影したんですが、海外に住むことで、上手くいかないこともあれば、逆に「こういうことができるのか」という新しい発見もあり、今まで進んできた道に新たな道が開かれていくのがすごく面白かったので、もし夫婦になった時には、その困難を二人で乗り越える経験をしてみたいです。
30歳の節目を振り返る「考えたことをすぐ行動に移せた年でした」
――昨年12月で30歳の節目を迎えたことで、新木さん自身の結婚願望などに変化はありましたか?
あまり、年齢の垣根のようなことを考えたことはありませんが、20代前半の頃は「何歳までに結婚したい」とか、とても自分基準で考えてしまっていました。ですが、20代後半からは、結婚は相手があって成立するものなので、お互いに「これからの時間を共にしたい」とか、気持ちに変化が出てきた時に話し合えばいいと思います。そのタイミングが早くても遅くても、お互いの気持ちが合っていればいつ結婚してもいいと思います。
――お互いの気持ちとタイミングが大事ということですね。30代を迎え10カ月ほど経ちますが、結婚願望以外で心境に変化などはありましたか?
30歳になってからの約1年は、考えたことをすぐ行動に移せた年でした。今回も撮影で海外に行って、違う土地の良さだったりとか、新しい文化などを学ぶことがたくさんあったので、たくさんの国を旅したいという気持ちが強くなりました。
――では最後に新木さんが出演するAmazon Original映画『不都合な記憶』の見どころをお願いします。
SFの世界観が味わえるのと共に、テーマがとても壮大に感じるんですが、全体を見ていただくと皆さんも身近に感じる感情が味わえる作品になっています。夫婦喧嘩がきっかけでアンドロイドの“マユミ”は誕生していますが、もしかしたら、皆さんの親友や恋人、家族との関係でも同じ状況になる可能性も0ではないので…この作品を通して、今後の1つ1つの行動を考えるきっかけになったらいいなと思います。
◆取材・文=山田椋太
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