映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」完成披露上映会に登場した伊澤彩織、高石あかり、前田敦子(写真左から)

高石あかり、“先輩殺し屋”役の前田敦子との共演に「怒ってもらえる!といううれしさもありました」

2024.08.27 21:04
映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」完成披露上映会に登場した伊澤彩織、高石あかり、前田敦子(写真左から)

高石あかりと伊澤彩織が、8月27日に都内で開催されたW主演映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の完成披露上映会に登場。共演の池松壮亮、前田敦子、演出・脚本を務めた阪元裕吾監督と完成した感想などを語った。

「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」とは

同映画は、社会にまだまだなじみたくない2人暮らし女性のモラトリアムな日常と、観客のド肝を抜く圧巻のアクションを融合させた唯一無二の世界観が支持される「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ第3弾。今作では高石と伊澤が、殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさとと深川まひろを演じるほか、池松が“史上最強の殺し屋”冬村かえで役、前田が口の達者な先輩殺し屋・入鹿みなみ役で同シリーズに初参戦している。

完成を迎えたことに、高石は「今まで伊澤さんといろんな景色を見てきましたけど、あらためて『ベイビーわるきゅーれ』という作品がこんなに多くの方に愛される作品になったんだなと、すごくうれしく思います」と万感の表情で心境を語れば、伊澤も「本当にたくさんの人が続編を待ってくれていたんだなと思うと、本当にうれしくて。またあかりちゃんとこういう景色を見られる日が戻ってきたというか…ただいま! 待っててくれてありがとうございます」と満員の観客に笑顔を向けた。

また、これが映画第3弾となるが、高石は「1作目に感覚的にお芝居をして、2作目でちさとをどうおろしてくればいいか悩んだんですけど、監督から『今の高石さんで演じてください』と言っていただいて。今回の3作目は伊澤さんがいるからできたというか。2人でいるときに、『私たちは1つです』とずっと言っていたぐらい、ちさととまひろの関係性もそうですけど、伊澤彩織さんと高石あかりとしても1つになろうというテーマを置いていたからこそ、見ていただいたときに伝わるものになっているかなと思います」と自信をうかがわせた。

一方、伊澤も高石と同じ気持ちであると伝えた上で「『2人がいれば何とかなる』というのはちさととまひろでもそうだし、あかりちゃんと私の関係性の中でもそうで、現実世界の嫌なこととか、鬱憤とか、つらいこととか普段考えていることとかが阪元さんの脚本で自分も浄化されたんです。共感していただける人がいたらうれしいなという気持ちです」と力を込めた。

前田、“ちさまひ”の2人は「現場でもそのまま」

今作では、高石演じるちさとと先輩殺し屋・みなみ役として登場する前田が“舌戦”を繰り広げるシーンも出てくるという。前田との共演について聞かれた高石は「私、前田さんのお芝居がすごく好きで、特に怒るときの声の発し方がたぶん他と違っていて好きだったし、怒ってもらえる!っていううれしさもありました。ただ、前田さんの上をいってこうどんどん積み重ねないといけないのが…」とうれしさもありつつ、言葉のラリーを重ねるのが大変だったそう。

それを受けて、前田は「すごく“今どきの感じ”できてくれるから(笑)、(自分は)30代っていう感覚を持って言えた。あかりちゃん自身も、ちさともだし、今どきの変化球で打ってきてくれる」と振り返った。

そして高石や伊澤と共演した感想を、前田は「すごいそのままなんですよ。現場でいるときもそのまま“ちさまひ”(ちさと、まひろのコンビ)でいるから、かわいくて!突然女子高生みたいなときもあるし。でも、お芝居と向き合った瞬間スイッチが入って格好いいし、ちょっとたまらなかったです」と目を細めながら、2人の印象を語っていた。

映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」は9月27日(金)より東京・新宿ピカデリーほか全国公開。舞台となった宮崎では9月20日(金)より先行上映される。

◆取材・文・撮影=森井夏月

※高石あかりの「高」はハシゴダカが正式表記

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