

稲垣吾郎、“運命の出会い”はSMAPメンバー「すごいことだなと。もう30年以上ですから」

稲垣吾郎が、5月8日に都内で開催された映画「あんのこと」完成披露舞台あいさつ付き先行上映会に登場。主演の河合優実、共演の佐藤二朗、脚本・演出を手掛けた入江悠監督と共に作品への思いや、自身にとっての“運命の出会い”エピソードなどについて語った。
「あんのこと」とは
同作は2020年6月に新聞に掲載された「少女の壮絶な人生をつづった記事」に着想を得て、入江監督が社会の中で「見えない存在」にされてしまった人々を真っすぐに描いた、実話を基にした人間ドラマ。河合が底辺から抜け出そうともがく主人公の少女・杏を、佐藤は杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅を演じ、稲垣が2人を取材するジャーナリスト・桐野を演じている。
実話を基にした映画ということで、今作に関わって感じたことを聞かれた稲垣は「最初にシナリオを頂いた時には本当に胸が張り裂けそうな思いで、衝撃ですよね。桐野を演じる俳優として作品に参加させていただいたんですけど、撮影中は杏ちゃんの心の声、心の叫びを皆さんに届けたいという思いで演じていました」と撮影を振り返り、「これは杏ちゃんのお話で『あんのこと』なのですが、こういうことは僕らにも起こり得ることで、急に絶望に陥ってしまうことも人間ならあるんじゃないかと。そんなときに救ってあげられる安心できる社会、そういう人の声を聞いて手を差し伸べられるような世の中を作っていかないといけないのかなとつくづく感じましたね」と、思いを吐露した。
また、主人公・杏を見事に体現した河合のすごさについて聞かれた佐藤が「予告編の冒頭にトンネルのシーンがあるんですけど、非常にエモーショナルにお互いなるんです。そのシーンの前に河合優実が、『いいですか?』って両手で僕の手を握ったんです。僕はその意味が分かったんです。彼女は『この大事なシーンをやる前に、相手役である二朗さんの体温を感じたかった』と。そういうことで芝居は変わると思うし、後輩にこんなことをさせたら絶対このシーンは外せないなって。逆に感謝しているんですよ。俺もそういう気にさせてくれた」と話すと、稲垣は「すごいですよね。言うほうも勇気が要るし、でもやっぱりそれってすごく大切なことだよね」と、河合を称賛。
そのやりとりは知らなかったという入江監督も驚きつつ「それはちゃんと芝居に出ていますね」と伝えると、河合は「あまり言うとそれを思って皆さん見ちゃうから…忘れてください」と照れ笑い。佐藤が「ごめん!ごめん!」と平謝りし、稲垣は「僕らが“不適切”だったよ!」と河合が1月期に出演した話題作「不適切にもほどがある!」(TBS系)にかけて謝罪すると、会場からは大きな笑い声と拍手が。稲垣の狙いすましたような一言に、思わず佐藤は「どこかで使おうと思ってただろ!」とツッコんでいた。
“運命の出会い”エピソードを告白
そして、今作の主人公・杏が多々羅や桐野と出会うことで運命が大きく変わったということにちなんで、それぞれ“運命を変えた出会い”について語ることになり、河合はSNSのDMを通じて知り合ったという、人生で初めて出た自主制作映画の学生監督とのことを、佐藤は愛する妻とのエピソードを発表。
それを受け稲垣は「いや~どうしよう。妻もいないしなあ…」と少し考えた後に、「中学2年生ぐらいからこの業界にいて、結局ずっとやってきた(SMAPの)メンバー。グループは解散していますけど、草なぎ(剛)さんと香取(慎吾)さんは一緒にやっているので、これはすごいことだなと。もう30年以上ですから。今は3人で新しい地図としてやっていて、ファンミーティング(『NAKAMA to MEETING Vol.3』)のツアー中なんです。そこに来てくれるお客さんもデビュー当時から来てくれている方とか、親子三代にわたって来てくれる人もいて、それはすごくありがたいなと感じますよね」としみじみと語り、「でも、いいですね。妻ですか(笑)」と佐藤に振ると、佐藤から「いいよ吾郎ちゃん。結婚っていうのはいいもんだよ」と返され、「ありがとうございます。頑張ります!」と柔和な笑みを浮かべていた。
映画「あんのこと」は6月7日(金)より東京・新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)
※記事内、草なぎ剛のなぎは「弓へんに前の旧字体その下に刀」が正式表記
関連記事
-
新垣結衣が語りに!“伝説の家政婦”タサン志麻さん夫婦に密着「たくさんの人の心にスッとしみこむはず…」<ふたりのディスタンス>WEBザテレビジョン
-
東京03の超絶サクセスストーリー 全国ツアーだけで「1年食えるくらいはもらえる」WEBザテレビジョン
-
<BLACKPINK>「あつまれ どうぶつの森」内に“BLACKPINK島”がオープン!MVのセットやステージを再現WEBザテレビジョン
-
松井玲奈、大粒の涙…新型コロナ感染中の思い吐露「人生の中では一番苦しいぐらいの数日間」WEBザテレビジョン
-
ジャニーズWEST中間淳太 “探偵”イメージの細身スーツで「小説現代」表紙に!推しミステリから自身の創作活動まで明かすWEBザテレビジョン
-
瀬戸朝香、“なかなか良い感じ”7歳長女によるメイクSHOTに反響「優しくて自然な感じすごくいい」「娘さんお上手!」WEBザテレビジョン
「映画」カテゴリーの最新記事
-
実写映画「リロ&スティッチ」劇場公開直前 さまざまな“家族の愛と絆”がテーマのディズニー・ピクサーの名作8選WEBザテレビジョン
-
小原裕貴×後藤理沙「ガラスの脳」や「イルカに逢える日」など懐かしの映画を「衛星劇場」で放送WEBザテレビジョン
-
吉田美月喜がスペインで海外映画初出演「世界と日本の架け橋となる作品に」空手&英語ぜりふに初挑戦<KARATEKA>WEBザテレビジョン
-
全米興行収入4週連続TOP10の“タイムループ・ホラー”日本上陸<アンティル・ドーン>WEBザテレビジョン
-
スティッチが主演としてインタビューに答える特別映像が解禁「スティッチ日本大好き!」<リロ&スティッチ>WEBザテレビジョン
-
「ミッション:インポッシブル」やマーベル最新ドラマ「アイアンハート」など、ディズニープラス6月の配信作紹介WEBザテレビジョン
-
M!LK山中柔太朗、“LiKE LEGEND”のダンスは「必死に覚えた」と告白するも大橋和也は「僕たち天才ちゃうかな?」と自信見せるWEBザテレビジョン
-
SixTONES森本慎太郎「F1/エフワン」日本版声優に決定WEBザテレビジョン
-
なにわ男子・大橋和也ら「LiKE LEGEND」が生パフォーマンス 大歓声浴びる<君がトクベツ>WEBザテレビジョン