生田絵梨花、大願成就で“ディズニー新ヒロイン”役に「イメージして行動することが大事」<ウィッシュ>
ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、その記念作となるアニメーション映画「ウィッシュ」が12月15日に公開された。長きにわたってディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”をテーマとして描く、100年の歴史の集大成的作品でヒロイン・アーシャの日本版声優を務めるのは、乃木坂46を卒業後、幅広いジャンルに挑戦している生田絵梨花。今作への出演は幼い頃からディズニー作品が好きだったという生田にとって、大きな“願い”がかなった作品となった。そんな生田に今作への思い、演じたアーシャのことなどを語ってもらった。
「今はワクワクする気持ちのほうが強いです」
――アーシャの日本版声優を務められていますが、公開を迎える今の心境は?(※インタビューは公開日前に実施)
最初は100周年作品ということで緊張のほうが大きかったんですけど、いろんなイベントに出席させてもらって、「いよいよ公開日が近づいてきたんだな」と、今はワクワクする気持ちのほうが強いです。歌を聴いて、反響や感想を頂けると勇気づけられるので、早く皆さんにお届けしたい気持ちです。
――アフレコはいかがでしたか?
1人での収録だったので難しさはあったんですけど、オリジナルの英語の音源を聴きながらアフレコをするというやり方だったので、言語は違えど感情は伝わってきて、そういう意味では会話のキャッチボールもやりやすかったです。
――難しかったのはどういうところですか?
アーシャの感情をのせるだけじゃなくて、アニメーションの動きにタイミングを合わせないといけないので、そこがすごく苦労しました。タイミングを合わせようと考え過ぎると、あまり感情が入っていない棒読みみたいになってしまって…(笑)。
――生田さんが司会をされている番組「Venue101」(NHK総合)で、アフレコの時に喉のために“とんこつラーメンのスープ”を飲んだということも話されていましたね。
そういうことも試しましたね(笑)。アフレコに関しては、最初の頃「アーシャってどんな声で表現したらいいんだろう?」とか、「どんな声にしたら感情が伝わるかな?」とか、探りながら録っていました。でも、途中から考えなくてもピタッとハマる瞬間があって、現場のスタッフさんたちに「もうアーシャだね」って言ってもらえたことが一番うれしかったです。
――途中でうまくコツをつかんだ感じですね。
アフレコは頭から順番に録っていくんですけど、実は最後まで録った後、もう一回最初の方を録り直しました。最初の頃は探り探りやっていたり、緊張もあったりしたので、戻って冒頭から中盤くらいまで録り直しをしていくと、自分でもビックリしちゃうくらいに最初と違うテイクが録れたんです!
最初は「もう1回お願いします!」って言っていたところも一度で収録できるところも多くなって、自分が作品になじんでいくような感覚があって面白いなと。温かくサポートしてくださるチームだったので、アフレコができたのだと思います。
“マグニフィコ王”の声に驚き「最初福山さんだと分からないくらい」
――願いを支配するディズニー史上最恐のヴィラン“マグニフィコ王”役の福山雅治さん、アーシャの相棒の子ヤギ“バレンティノ”役の山寺宏一さんをはじめ、他の日本版キャストの方たちも声がキャラにハマっているように感じました。
皆さん、声がピッタリでしたよね。福山さんのマグニフィコ王は恐さがありながら、みんなを虜(とりこ)にしてしまうカリスマ性もあって素晴らしいなと思いました。キャラクターになじんでいて、最初福山さんだと分からないくらいでした。
――バレンティノは、見た目と山寺さんの声のギャップも魅力ですね。
バレンティノの山寺さんの声が劇中で聞こえた瞬間に、映画のトーンが一層鮮やかになった感じがしました。それは本当に山寺さんだからこそ出来ることだと思います。
――歌、音楽、映像、どれも素晴らしい作品ですが、完成した作品を見て感じた魅力を教えてください。
本当に魅力だらけ! ディズニーが100年間描き続けてきた“願い”というテーマに正面から向き合った作品だと思いますし、私たちの人生においてもすごく普遍的なことを物語っているのでストレートに刺さる部分が多いです。チャーミングなシーンも盛りだくさんで、アーシャにも抜けている部分というか、ドジっ子なところがあってクスッと笑えるので、そういうところも含めて、見る人が心ほぐしながら見られる作品なんじゃないかなって思いました。
――ディズニーの中でも有名な楽曲、「ピノキオ」の「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」という歌がありますが、「ウィッシュ」はディズニーが100年間描いてきたテーマでもあると思いますし、今作では“スター”もキャラクターとして登場しているので100周年記念という感じがしますよね。
「星に願いを」って聞くと、きれいで清らかなイメージがあるのですが、アーシャは等身大で、迷うし、躊躇もします。スターというキャラクターもすごくチャーミングで、すごく近い距離で寄り添ってくれている感じがしました。
「物心ついた時にはメロディーを口ずさんでいたみたい(笑)」
――ディズニー作品が好きだということは以前から公言されていましたが、いつ頃から好きだったんですか?
“いつから”というのが分からないくらい小さい時ですね。言葉が分からない時からビデオで見せてもらっていて、物心ついた時にはメロディーを口ずさんでいたみたいです(笑)。きっかけという意味では、ディズニー映画の中の音楽だったのかもしれません。
――音楽ですと、一番好きな曲が「リトル・マーメイド」(ディズニープラスで配信中)の「パート・オブ・ユア・ワールド」だとか?
5年くらい前になるんですけど、初めてテレビ番組でディズニーの曲を歌わせてもらった時にも「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌いました。今年の夏も歌番組で東京ディズニーシーのマーメイドラグーンでこの曲を歌わせてもらったんです。元々好きな曲ですけど、歌番組で歌ったりしたことで今回の「ウィッシュ」まで連れてきてもらった感じがするんです。
――「ウィッシュ」につながる道の入口になった曲ということに。
はい、私が勝手に思っているだけですけど(笑)。それと、これもこじつけではありますけど、そのディズニーシーで歌わせてもらうことが決まった時に、「その世界を知ろう」と勝手に決めて研修旅行という名目で宮古島に行ってきました。海に潜ったりしたんですけど、宮古島での星がすごくきれいだったので、アーシャ役に決まる前なんですけど、「ウィッシュ」の歌をその星空に向かって歌いました。その願いがここに通じたような感覚もあります。
――イメージすることも重要ですよね。
はい。イメージしてちゃんと行動することが大事だなって。
――アーシャは“願い星に選ばれた少女”ですが、生田さんの人生の中で運命的に出会った人、出会ったことを教えてください。
運命的な出会いはたくさんあったと思いますけど、今のマネジャーさんですかね(笑)。出会ってから、挑戦できている道というのを、振り返れば自分が想像していたよりも増えてきていると思いますし、これからも増やしていきたいです。
自分の心というか、考え方も一人でいる時よりももっと変化させてもらえているなって。そういう意味では“運命的”というとロマンティックですけど、すごく感謝しています。
――最後に、もしも何でも願いがかなえられるとしたら何を願いますか?
これは“願い”というより、自分でやらなきゃいけないことなんですけど一人旅をしてみたいです。旅行する時、いつも誰かと一緒だったので。意外とビビりなんです(笑)。一人旅をしたいなっていうのはずっと思っていたことなのですが、なかなか行動に移せず。いつかやってみたい“願い”ですね。
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