生田斗真、磯村勇斗が「不憫でならなかった」“鬼の長回しシーン”語る<渇水>
2023.06.02 20:04
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俳優の生田斗真と磯村勇斗が2日、都内で行われた映画「渇水」初日舞台挨拶に、共演の門脇麦、山崎七海(※崎は正式には「たつさき」)、柚穂、企画プロデュースの白石和彌氏、メガホンを取った高橋正弥監督(※高は正式には「はしごだか」)とともに登壇。“鬼の長回しシーン”について語った。
生田斗真主演「渇水」
1990年、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた林満による「渇水」を、映画監督・白石和彌の初プロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化。水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業者に就く水道局員の主人公・岩切俊作が、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを生田が体現し、人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に、真の絆とは何かを問いかけ、観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマンドラマとなっている。
生田斗真、磯村勇斗を労う「不憫でならなかった」
また、本作の印象的なシーンを聞かれると、白石氏は「縁側でみんなでアイスを食べるシーンで鬼の長回しをして、アイスを最後まで食べ終わらないといけないから、芝居もそうですけど、アイスを食べる技術がすげーなと思いました。感心しながら完成した映画を見ていました」と打ち明けて笑いを誘うと、磯村は「何本も食べましたね。僕は最初から最後まで食べ切らないといけないシーンだったので…食べましたね、生田さん」と遠くを見つめた。生田は「磯村勇斗が真夏に震えているのが不憫でならなかったです(笑)。でも好青年ですから、スタッフの方々が『磯村さん大丈夫ですか?』って聞くんですけど、『大丈夫です』っておっしゃってました」と磯村を労った。
生田斗真&磯村勇斗の“すごい点”とは?
さらに、キャストのすごい点を聞かれた高橋監督は、まず生田について「生田さんの目の力を我々は射抜かれて、ぜひ岩切は生田さんに演じてほしいというところから始まったんですけど、そこから逆算して最後に爆発する芝居のときに1番いい目をしてほしいなと思っていまして、それは演技で表現していただいているんですけど、その前段にあたる冒頭からいろんなことが起きて、だいぶ目が疲れ切る様を表現してくれるところに感銘を受けて、生田さんでよかったなという思いでおります」と絶賛。岩切の同僚・木田拓次を演じる磯村については「セリフのある部分だけではなく、セリフがなくて岩切の隣に立っているだけだったり、滞納している人とのやりとりを見ているだけの設定だとしても、木田という役の感情を込めてお芝居をしていただきまして、磯村さんはいいところに立っていい芝居をしているというところがスタッフにも評判がよかったです」と告白した。
これらを照れくさそうに聞いていた生田は「どんな顔をして聞いていればわからないね(笑)。嬉しいです。ありがとうございます」と頬を緩ませた。
なお、同舞台挨拶に登壇予定だった尾野真千子は、天候不良の影響で欠席となった。(modelpress編集部)
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