次世代注目株・和田庵、尾野真千子の息子役に抜擢<茜色に焼かれる>
2021.02.26 07:00
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俳優の和田庵(わだ・いおり/15)が、石井裕也(いしい・ゆうや)監督最新作となる映画『茜色に焼かれる』(5月21日TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)でメインキャストに抜擢されることが決定した。
尾野真千子主演、石井裕也監督最新作『茜色に焼かれる』
今作は『舟を編む』(13)、『バンクーバーの朝日』(14)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)、『町田くんの世界』(19)など、毎年のように質の高い作品で今や日本映画界を牽引する石井監督最新作。『萌の朱雀』(97)、『クライマーズ・ハイ』(08)、『そして父になる』(13)、『いつまた、君と ~何日君再来(ホーリージュンザイライ)~』(17)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)と多くの代表作を持ち、さらに2020年は『ヤクザと家族 The Family』『明日の食卓』と出演作の公開が続く、尾野真千子(おの・まちこ)が、厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。傷つきながらも、自身の信念の中でたくましく生きる良子の姿を通して、観るものに時に衝撃を、時に温もりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、同時にどこまでも優しい世界が作り上げられている。
和田は、尾野演じる多難の時代に逆風を受けながらも前向きに歩もうとする、母親・田中良子の、13歳の息子・純平役。その他共演陣には、純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイに『あの頃。』(21)の新進女優・片山友希(かたやま・ゆき)、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る、風俗店の店長を永瀬正敏(ながせ・まさとし)が決定した。
メインキャストに抜擢された和田庵とは?
和田は、2005年生まれ、東京都出身。8歳から芸能活動をスタートさせ、映画『ミックス。』で俳優デビュー。フジテレビ「隣の家族は青く見える」やHBOアジア「フォークロア:TATAMI」に出演し、注目を集める。その後、語学力と人間力を高めるべくカナダへと留学、2020年夏に帰国。趣味はスケートボード、俳優業の傍らスケートボードの技術も日々、邁進中。和田は台本を手にしたときのことを「役の重要さにプレッシャーと気合い、そして感謝という色んな感情が同時に溢れたのを覚えています」と回顧し、「母と子を取り巻く矛盾や理不尽さの中でコントロール出来ない感情に振り回されながら、それでも幸せになりたいと願う親子を描いた作品です。純平を演じて僕自身も精神的に成長出来たと思います。その親子の姿は皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています」とコメントしている。(modelpress編集部)
和田庵コメント
初めて台本を読んだ時、役の重要さにプレッシャーと気合い、そして感謝という色んな感情が同時に溢れたのを覚えています。主演の尾野さんは、とてもやさしく面白い人で、殆どの時間を一緒にいて、本当の親子のように接していたのでクランクアップの時はとても寂しかったです。石井監督は普段はとても気さくで話しやすいお兄さんという感じですが、いざ撮影が始まると怖いくらい集中して別人のようになります。そして監督の良い映画を作りたいという強い想いが現場全体に伝わり、僕も拙いながら「このチームの一員として良い作品を作りたい」と意欲が湧きました。今回、この素晴らしい作品に役者として参加出来たことを僕は誇りに思います。
母と子を取り巻く矛盾や理不尽さの中でコントロール出来ない感情に振り回されながら、それでも幸せになりたいと願う親子を描いた作品です。純平を演じて僕自身も精神的に成長出来たと思います。その親子の姿は皆さんにとって、きっと忘れられない作品になると信じています。
石井裕也監督コメント
とても生きづらさを感じています。率直に言ってとても苦しいです。悩んでいるし、迷っています。明らかに世界全体がボロボロになっているのに、そうではないフリをしていることに疲れ果てています。コロナ禍の2020年夏、しばらく映画はいいやと思っていた矢先、突然どうしても撮りたい映画を思いついてしまいました。今、僕がどうしても見たいのは母親についての物語です。人が存在することの最大にして直接の根拠である「母」が、とてつもなくギラギラ輝いている姿を見たいと思いました。我が子への溢れんばかりの愛を抱えて、圧倒的に力強く笑う母の姿。それは今ここに自分が存在していることを肯定し、勇気づけてくれるのではないかと思いました。
多くの人が虚しさと苦しさを抱えている今、きれいごとの愛は何の癒しにもならないと思います。この映画の主人公も、僕たちと同じように傷ついています。そして、理不尽なまでにあらゆるものを奪われていきます。大切な人を失い、お金はもちろん、果ては尊厳までもが奪われていきます。それでもこの主人公が最後の最後まで絶対に手放さないものを描きたいと思いました。それはきっと、この時代の希望と呼べるものだと思います。
これまでは恥ずかしくて避けてきましたが、今回は堂々と愛と希望をテーマにして映画を作りました。と、まあこうやってつらつら書きましたが、尾野真千子さんがその身体と存在の全てを賭して見事に「愛と希望」を体現しています。尾野さんの迫力とエネルギーに心地よく圧倒される映画になっていると思います。尾野さんの芝居に対する真摯な姿勢には心から敬服していますし、共に映画を作れて、とても幸せに思っております。
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