“猫になった吉沢亮”に犬童一心監督「すごくかわいい。みんなが笑顔になる」 “恋人”沢尻エリカと抱きしめ合うシーンも…映画「猫は抱くもの」撮影現場レポ

「猫の皆さん、お願いします!」――スタッフの声を合図に、色とりどりで個性豊かな猫…いや“猫になった人間”たちが、わらわらと集まってくる。そんな不思議で愛らしい光景が広がったのは、映画『猫は抱くもの』(6月23日公開)の撮影現場。2017年11月中旬、国の登録有形文化財として歴史ある群馬会館のホールにて、主演の沢尻エリカ、その“飼い猫”を演じる吉沢亮らが物語終盤となるシーンの撮影に臨んでいた。
映画『猫は抱くもの』撮影現場より(左から)コムアイ、吉沢亮(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
映画『猫は抱くもの』撮影現場より(左から)コムアイ、吉沢亮(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会

映画『猫は抱くもの』“こじらせた1人と1匹”の物語

沢尻エリカと猫の良男(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
沢尻エリカと猫の良男(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会

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人気推理小説「猫弁」シリーズで知られる大山淳子氏の同名小説を『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)、『グーグーだって猫である』(2008)の犬童一心監督が映画化。『ヘルタースケルター』(2012)以来6年ぶりの映画主演となる沢尻が、思った通りに生きられず投げやりな日々を送る“元アイドルのアラサー”沙織、吉沢が“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫”の良男を演じ、ともに新境地に挑戦。

沙織と良男、“こじらせた1人と1匹”が自分らしい生き方を見つけて輝きを取り戻す物語。美しいグレーの毛並みが特徴的なロシアンブルーの良男を“擬人化”した吉沢のビジュアルが公開された際には大きな話題を集めた。

【現場レポート】まるで舞台…独特の演出で“人の世界”と“猫の世界”が融合

この日は沢尻と吉沢のほか、擬人化した猫を演じるコムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松了、藤村忠寿、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠らが参加し、猫たちが夜な夜な集会を開く“ねこすて橋”で沙織と良男が再会を果たすシーンの撮影が行われた。

群馬会館ホールの客席に“ねこすて橋”のセットが作られた(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
群馬会館ホールの客席に“ねこすて橋”のセットが作られた(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
ホールの客席を橋の下の川辺に見立て、中央にそびえる岩場のセットの上に集まる11匹の猫たち。そこで芝居が繰り広げられる光景はまさに“舞台”そのものであったが、川の水面を表現した照明やカメラワークによって、映像では実際に橋でロケをしているかのようにも見える…その曖昧さが魅力的で面白い画に仕上がっている。あえて演劇風の演出を取り入れたのは、“人の世界”と“猫の世界”を行き来しながら両者の心の繋がりを描く作品の独特な世界観を表現するためで、「これまで見たことのない、新鮮な映画に」という監督の意図のもと、作品はこの演劇風のシーンとロケ、アニメーションなどが融合したものとなる。

青い髪にボーダー柄のTシャツ、ピンク色のパンツに足元はスニーカーという奇抜ないでたちもしっくりとくる吉沢。川辺で思い思いにのんびり過ごすほかの猫たちと対照的に、自分を人間と思い込んで疑わない良男はひたすら沙織のことを想い、少しすねたような表情や語り口がなんとも愛らしい。猫たちのビジュアルは「バカとゴッホ」などで知られる漫画家・加藤伸吉氏が描き下ろしたキャラクターから衣装やヘアメイクに落とし込むという独自のプロセスで創り上げられ、いわゆる“猫耳”やしっぽといった直接的なコスプレではなく、黒猫であれば漆黒のタキシード、真っ白な老猫であればボリュームたっぷりのファーコートといった個性あふれるファッションに身を包んだキャスト陣は、しなやかな身のこなし、爪を立てて引っ掻こうとする仕草、時に「ニャア…」という鳴き声を高低のハーモニーのごとく響かせて見事に猫になりきっている。

猫たちの個性豊かなファッションが楽しい(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
猫たちの個性豊かなファッションが楽しい(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
そんな仲間たちに見守られながら、“ねこすて橋”の欄干に見立てたホールの二階席にて、街灯の光の下、「さおり!」「よしお!」と熱い抱擁を交わす1人と1匹。撮影前の段取りでは、駆け寄って抱きしめ合う瞬間に勢い余ってドンとぶつかってしまい、思わず照れ笑いを浮かべる沢尻と吉沢だったが、タイミングを確認しながら数回のテイクを重ね、感動の再会シーンを創り上げた。

沙織が抱きとめた瞬間、良男が猫の姿に戻る…というシーンのため、同じ場所で本物の猫を入れた撮影も行われる。猫のぬいぐるみで段取りを確認した後、いざ本番を迎えるが、まだ6ヶ月半(※撮影当時)の子猫はやんちゃ盛りで、沢尻の腕の中でじっとしているのも一苦労。トレーナー同伴のもと、猫のペースに合わせて何度もテイクを重ね、猫がなるべくリラックスできるようにキャスト陣が声を潜めたり、そっぽを向かないようスタッフがおもちゃで気を引いたりする場面も見られた。

犬童一心監督「吉沢くんがすごくかわいい」

沢尻エリカ、吉沢亮(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
沢尻エリカ、吉沢亮(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
菅野プロデューサーは「この映画の中だけのルールのもと、視覚的に新しく刺激的なものになっていますが、語られているストーリーはすごくシンプル。家族や恋人や友達…色々な人間関係がありますが、“人と人同士”という規定の枠にとらわれることなく“ずっと一緒にいる相手が何であってもいいじゃないか”というメッセージ性が込められているので、ペットを飼っている方は、観た後にペットを抱きしめたくなるかもしれません」と語る。主人公・沙織のキャスティングについては「猫と人を描く時、ほんわかな関係はいくらでもある。今回は主人公が元アイドルなのに今はスーパーのレジ係という設定。一見華やかそうなのに人生をこじらせている特異な女性なので、それを上手く演じられる人」と実力のある沢尻に決定。そして「沢尻さんの横に並んでも負けない存在感、芝居の上手さ」で相手役に吉沢を抜てきし、「ビジュアルも猫っぽい。本人は(自分のことを)『犬っぽい』と言っていましたが(笑)、今は見事に猫にしか見えません」と太鼓判を押した。

沢尻エリカ(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
沢尻エリカ(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
(左から)吉沢亮、コムアイ(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
(左から)吉沢亮、コムアイ(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
監督も「吉沢くんがすごくかわいいので、沢尻さんも自然にリアクションができる。みんなが笑顔になるかわいさ。普通にそこにいてもかわいいけど、猫の役をやっているとさらにかわいい。男の人が観てもやられるんじゃないかな、吉沢くんの猫には」と絶賛。『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』など特に女性に支持される作品を多く手がけてきた監督が、今作で描くキーワードは“無償の愛”。「男性が女性に無償の愛を注ぐという図は難しいものがあるが、今回は猫なのでそれができた」と新境地に手応えをのぞかせた。

前:コムアイ/映画『猫は抱くもの』撮影現場より(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
前:コムアイ/映画『猫は抱くもの』撮影現場より(C)2018 『猫は抱くもの』製作委員会
また良男の相棒となる猫・キイロを演じるコムアイは今作が銀幕デビューとなり、アーティストならではのアプローチで作品に新鮮なスパイスを与えているほか、劇中歌「キイロのうた」も担当。プロデューサー、監督ともに「すごくいい曲」と話し、音楽との融合も大きな見どころであるとした。(modelpress編集部)

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