高良健吾「今もすごく考える」映画に込めた熊本への思い告白
2017.04.14 23:57
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俳優の高良健吾が14日、都内で行なわれた熊本復興支援映画「うつくしいひと サバ?」上映会&トークショーに、中別府葵、石橋静河、米村亮太朗、ロイック・ガルニエ、行定勲監督と登壇した。
映画で熊本をPR
熊本県出身の行定監督は2015年に「熊本に生きる人々の日常を背景にしたささやかなラブストーリーに仕上げることでロケーションの素晴らしさを際立たせ、熊本を日本だけでなく世界にアピールしたい」との思いからオール熊本キャストの短編「うつくしいひと」を制作。2016年4月14日と16日に震度7の地震が発生して以降、全国200ヶ所以上で同作のチャリティー上映が行われた。続編にあたる「うつくしいひと サバ?」では、傷ついた町並みや風景、それでも復興しようと頑張る“今の熊本”のありのままを撮影。タイトルにある「サバ?」にはフランス語で「元気?」や「大丈夫?」の意味がある。
高良健吾「自分にできることは映画の力を借りること」
自身も熊本市出身で、前作に続いて出演している高良は、「変わったのは熊本の現状です。変わらなかったのはそこに生きている人たちだと思います」とコメント。「『自分にできることは何だろう?』とすごく考えるのです、今も。だけど、自分にできることは映画の力を借りることだったり、自分の今の立場を使って熊本の現状だったり、良さというものを知ってもらうことだと思います」と続けた。また、自分の変わった点については、「『うつくしいひと』の最初のときは、今まで通り、どこかカメラの手前で、全部自分の心だったり表現が終わればいいなという思いで現場に立っていたのです。だけど、今回の『サバ?』では『伝わってほしい』、『届いてほしい』という気持ちがでかくなり、どこかカメラの向こう側に自分の意識が向かっていたなと思います」と回顧。「熊本は本当にいいところ。めちゃくちゃいいところです。人もめちゃくちゃいい。この前、帰っても改めて思いました」と感慨を込めて語り、「熊本に興味を持ってもらって、できれば熊本に足を運んで頂いて、それがきっと熊本の人は嬉しいと思います。この映画を通して熊本のことを知ってもらって、興味を持ってもらえたら嬉しいです」などとメッセージを送った。
フランス語に挑戦
さらに、熊本県出身で今作から出演の中別府は、マイクを持つと「映画を観に来て下さって本当にありがとうございます。それが、本当に一番嬉しいです」と観客に感謝。「1人でも多くの方にこの映画を観てほしいと思いまして作品に参加させて頂きました。今この瞬間が本当に嬉しいです」と心境を言葉にした。そんな中別府は、劇中ではフランス語に挑戦しており、「フランス語はぜんぜん触れることも、しゃべったこともないのですが、この映画でセリフをもらったら、いっぱいフランス語がありました」と述懐。高良から「現場で(セリフを)変えられてなかった?」と聞かれると、「そうなのです。そのシーンの撮影の2日前くらいに、『これ、ちょっと、フランス語のセリフを変えようかな』と」と明かし、セリフをすべて覚え直したエピソードを笑顔で語った。
そして、イベント終了後、高良や行定監督らは、劇場出口で募金を呼び掛け、作品を観終わった人たちと言葉を交わした。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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