ヴァネッサ・ハジェンズ、セクシーな水着姿を披露 体当たりで挑んだ撮影を語る<インタビュー>
2013.06.11 18:19
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映画「スプリング・ブレイカーズ」(6月15日公開)で主演を務める女優・ヴァネッサ・ハジェンズがインタビューに応じ、撮影エピソードや作品に対する想いを語った。
同作は、映画「ミスター・ロンリー」のハーモニー・コリン監督が、刺激を求める女の子達のリアルな姿をポップ&スタイリッシュに描く、過激な青春ドラマ。
退屈な大学生活に心底ウンザリしているブリット(アシュレイ・ベンソン)、キャンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、コティ(レイチェル・コリン)、フェイス(セレーナ・ゴメス)の4人組は、日常を変えるために“スプリング・ブレイク(春休み)”にフロリダ旅行に出かけようと盛り上がる。勢いに乗った彼女達は強盗で資金を作ろうと目論み、計画は思った以上に上手く運ぶ。そして、待ちに待った“スプリング・ブレイク”には美しいビーチとクールな音楽、カッコイイ男の子たちと共に楽しい毎日を過ごす。ようやく自分達の居場所を見出した4人だが“エイリアン”と名乗る謎の男と出会ったことで、大きく運命が変わってしまう…。
ヴァネッサは女子大生・キャンディ役を熱演。全編に渡りセクシーな水着姿で体当たりの演技を披露している。
-映画「スプリング・ブレイカーズ」のキャストに選ばれる前、ハーモニー・コリン監督の作品は知っていましたか?
ヴァネッサ:少しは知っていたわ。ハーモニーは私のマネージャーの別のクライアントと『KIDS/キッズ』で仕事をしていたし、あの映画は父の一番好きな作品なの。だから話をもらった時、父はすごく興奮していたわ。ジェームズ・フランコはすでに参加が決まっていて、脚本を読み、大ファンになったの。私はとにかく何でも自分の内に留めず外に出すことが大事だと思っているの。本当に強く願えば最後に望みは叶うって。私は何ヶ月もの間ジェームズ・フランコと仕事がしたいと何度も言い続けたわ。そしてこの話が来た時「実現させなきゃ」と思ったの。
-他の女優たちは、すでにキャスティングされていたのですか?
ヴァネッサ:いいえ。まだ誰も決まっていなかったわ。私たちはただ、登場人物たちを理解しようとしていた。私はとにかくこの企画にワクワクしていたから、どの役柄でもいいから演じたいと思っていたの。そうしたら監督からキャンディの役を読むように言われ、次に彼に会った時には、他の女の子たちと一緒に本読みをしたの。
-あなたの役柄では、完璧な犯罪パートナーを見つける必要がありましたね。
ヴァネッサ:映画の中で描かれているのは、子供の頃からの親友であり、強い絆で結ばれた女の子たち。女性同士のつながりは素晴らしいし、他のどんな関係とも違う。それを映画で表すために、キャスト同士で実際に関係を構築する必要があったわ。その段階で私はアシュレイ・ベンソンがこの映画に加わったと聞いたの。アシュレイとは15か16歳の頃、一緒に演技の勉強に通っていたの。同じクラスだったけど、進んだ道のりはまったく違っていた。だから、お互いをよく知ることはなかったの。今、その頃に戻ってお互いの過去を掘り下げることができるなんて、面白いわ。世界は狭いわね。
-最初に脚本を読んだ時、どんな感情を持ったか覚えていますか?
ヴァネッサ:最近、より暗くて、ディープで、ヘビーな作品にもいくつか参加してきたの。だからキャラクターがはじけていく様子を脚本で読むのはすごく楽しかったわ。自分の本領を発揮できそうな気がしたし、実際に自分で経験したような気になったわ。とても楽しかったし、もっと読みたくなった。キャンディはイケてて、タフでハードな人物だけど、スウィートで楽しい一面も隠してる。何にでもエキサイトする彼女は私自身にも似ているところがあるわ。ディープで暗くてヘビーなキャラクターだけど、私の心の中では、今この役を演じていることの喜びでワクワクしているわ。
-どのように役作りをされたのですか?
ヴァネッサ:正直に言うと、最初はただ脚本を読むだけだった。一番始めにしたのは、共演者の女の子たちと仲良くなること。なぜなら素晴らしい絆と関係を作り上げたかったし、ずっと前から互いを知っていたような雰囲気を出したかったからよ。それからもっと掘り下げて、もちろん、やんちゃで、荒々しくて、タフで、ドラッグに満ちた世界にいる女の子たちのことを勉強したわ。そこはまったく違う世界で、とても変わった考えを持っている人たちがいて、彼女たちはただ今の瞬間だけを生きているの。
-なぜこのキャラクターは、逮捕されるところまで至ってしまったと思いますか?
ヴァネッサ:私達が演じた女の子たちは、欲しい物を手に入れるためなら何でもするんだと思う。彼女たちは、自分たちが女性としてホットで、力を持っていることを自覚しているし、自分自身のことを分かっているかのように振る舞い、タフであれば、みんなが彼女たちを信じると知っているの。一緒にいれば世界を征服できると思っているし、どこへだって行けると思っている。そして、スプリング・ブレイクに行くには、強盗をするしかないと考えたのだと思うわ。
-女優として育ったあなたは、今、ハーモニーのような映画作家と仕事をしていますが、自分の立ち位置や映画制作に対する関わりは、昔から継続しているものだと思いますか?
ヴァネッサ:道理にかなっていると思うわ。ずっと仕事を通して学び、練習を続けているような気もする。ハーモニーは、自由を与えてくれるの。こんなに自由にやらせてくれた監督は初めてよ。彼は文字通り、私たちの場所や、環境、周囲の人々を使う機会を与えてくれて、私達が面白いと思ったやり方を認めてくれたの。ハーモニーが、ティーンエイジャーの女の子たちにこうやってほしいと演じてみせる様子を見るのは最高に好き。彼はすごくエキサイトしてた。すごい情熱を見せたわ。子犬のようにハアハアと息をしながら、どのように演じてほしいかを説明したし、彼がとても熱狂的で、たった独りで飛び込んでいくことを恐れなかったから、私たちも同じようにしたの。おかげでインスピレーションを与えられたし、私たちはやりたいだけやっていいんだと思えたの。彼もそれが好きなのよ!ハーモニーにとって、「やり過ぎ」という言葉はないの。ハーモニーは他のどんな人とも違うし、これからもずっとそうよ。
-ハーモニー・コリン監督はかつて役者でない人たちを起用していました。この映画でのあなたのようなプロの女優との仕事はどうだったか、彼に聞くのはとても面白いでしょうね。
ヴァネッサ:怖くて本当のことは言えないんじゃないかしら。スクーターの撮影の日、たくさんのファンの子供たちや、大人のファン、それにパパラッチのヘリコプターがいて、彼は「こんなのイカれてる!」と言ったの。彼はそういうことに慣れていなかったから、文字通りぶっ飛んでしまったみたい。私にとっても奇妙な世界だったし、ましてやアンダーグラウンドの俳優と仕事をしてきた彼はもっと驚いたと思う。小さな女の子たちが、スクーターに乗って「ファック、ビッチ、カネをよこせ」なんて汚い言葉を叫びながらストリートを駆け抜けて行った時は、とにかく可笑しかったわ。R指定映画の撮影に子供を連れて行くとこうなるのよ!
-あなたのファンの中にはハーモニーの作品を知らない人もいると思います。彼らがこのキャラクターを見てどう思うか気になりますか?撮影中もそういう思いがありましたか?
ヴァネッサ:私はいつもまったく違うことをしたいと思っていたの。若いファンは、もちろんこの映画を観ることができない。でも自分が楽しくなることをしたかったの。どんなことだって嫌う人は必ずいるんだから、他人がどう思うかなんて心配しちゃダメ。人のためじゃなくて、自分のためにやるの。私はこの映画は自分のために出演を決めたの。最高の映画だと思うし、素晴らしいキャラクターだと思う。本当のファンだったら、とっても気に入ってくれると思うわ。
-ハーモニー・コリンは極めてリアルな世界とアメリカの若者文化のイメージを作り上げています。それはあなたのファンが期待しているものと全く違うと思うのですが…
ヴァネッサ:イメージと違っていたとしても、よく知られたティーンエイジャーの世界であることに違いないわ。こういう子どもたちは実際にいるの。誰もが人生の中で、クレイジーな時期を過ごすことがあるものよ。その中に入ってしまえば、これほど最高な世界はほかになくなってしまう。そんな時期は必要だし、そこから抜け出すことで、成長できるの。でも高校生活ではよくあることよ。今まで誰もそのことに触れてこなかったけどね。嫌な現実だからみんな認めたがらないだろうけど、それは現実。狂った世界なの。
-そしてあなたは違う視点でものごとを見るようになったんですね。
ヴァネッサ:その通り!誰もがこの映画を見ればわかってくれると思う。それに同意するかどうかは別問題よ。これも成長の一過程なの。誰だって、やめようと思ったことはやめられるの。
-この映画では衣装がとても重要なイメージだと思いました。衣装の制作には関わりましたか?
ヴァネッサ:ハイディ・ビヴェンズ(衣装を担当)が素晴らしいアイディアを持っていたの。本当にポップアートみたいだった。衣装はどれも明るくて大胆、私たちの演技と反対で楽しい絵柄がたくさんついていて面白かったわ。みんなハチャメチャなのにハロー・キティを着ているんだから。今の若い子たちが本当にクレイジーなことをしながら同時にとても純粋な好奇心を持っていることはすごく可笑しいわ。今のことだけで、未来のことは考えない。これが私たちが演じたキャラクター。彼女たちは未来のことは考えず、正しいと思ったことをするだけ。あらゆることに興味を持っているの。
-あなたは大学へ行っていないから、心のなかにこういう気持ちがあると思いますか?
ヴァネッサ:正直言って、今やってみて、パーティに行ったことがなくてよかったと思ってる。すごく極端だし、攻撃的で、エネルギーが必要だから、この仕事中は本当によく眠れたわ。でも大変だったし、今っぽくて、何も考えない。だんだん理解してきていると思う。
-あなたはジェームズ・フランコをとても尊敬しているそうですね。何が彼をそんなに特別な俳優にしているのだと思いますか?
ヴァネッサ:彼が本当に大好きなの!彼はもうバカげてるくらいに凄いの!畏敬の念を抱いてるわ。圧倒されたの。彼はこの強くて、完全に成熟し、深みとバックグラウンドを持ったキャラクターを作り上げたわ。いろいろな要素を取り入れ、様々なものを持った完璧に三次元の人物をすべて作ったの。リスクを犯すのも厭わないし、自分の好きなようにシーンを変えることも恐れない。極めて準備万端な状態で撮影現場に現れるの。キャラクター作りにおいて本当にたくさんのことをしたんだと思うわ。とにかく全力を傾けるの。演技の仕方も、物事の見方も。だから素晴らしい演技になるの。とにかく彼が大好きよ。
-映画の中で彼とのラブシーンがあります。あなたの演じたキャラクターは彼に恋をしたのだと思いますか?
ヴァネッサ:間違いないわ!ピュアとは言えないけど、愛や名声や富とは何かということに対する汚れた考えがあるの。登場人物たちはみんな一番ビッグとか、一番悪いとか、一番ハードだとかいう考えにとりつかれてる。彼はそれを助長し、彼女たちが一番やんちゃで、一番悪くなるように動機づけをするの。たぶん初恋のようなものね。ドラッグに導かれ、すべてはセックスとお金とビッチと売春婦のことばかり。これは愛であり、タフで難しいもの。それが私たちが演じたキャラクターたちよ。
-今のところ一番好きなシーンは?
ヴァネッサ:分からないわ。全部がずっとクレイジーでめまぐるしいから、この狂ったワイルドで夢のような場所では、何もかもがごちゃ混ぜになっているの。一番楽しんだのは強盗のシーンね。この瞬間に生きてるタフで楽しい女の子にならなきゃいけなかったの。レストランを襲うのはとても良かったわ。最初から最後までやったからすごくリアルだったの。アシュレイと私はすごく興奮して、アドレナリンが出まくっていたわ。この狂気の後に、私は文字通り車に転がり込んで空の星を見つめたの。突然、平穏な気持ちになって、宇宙とのつながりを感じたわ。畏敬の念を抱き、衝撃を受けたわ。あの瞬間は絶対に忘れない。この映画はすごく楽しいし、イカれてるし、鮮烈でいきいきしていて、挑戦的で興味をひかれる。観るのがすごく楽しみよ。
-ありがとうございました。
映画「スプリング・ブレイカーズ」は、6月15日(土)シネマライズ他、全国ロードショー。(モデルプレス)
■「スプリング・ブレイカーズ」
出演:ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ベンソン、レイチェル・コリン、グッチ・メイン
監督・脚本:ハーモニー・コリン
製作:クリス・ハンレイ、ジョーダン・ガートナー、デヴィッド・ザンダー、シャルル=マリー・アントニオーズ
衣装:ハイディ・ビヴェンズ
美術:エリオット・ホステッター
撮影:ブノワ・デビエ
配給:トランスフォーマー
退屈な大学生活に心底ウンザリしているブリット(アシュレイ・ベンソン)、キャンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、コティ(レイチェル・コリン)、フェイス(セレーナ・ゴメス)の4人組は、日常を変えるために“スプリング・ブレイク(春休み)”にフロリダ旅行に出かけようと盛り上がる。勢いに乗った彼女達は強盗で資金を作ろうと目論み、計画は思った以上に上手く運ぶ。そして、待ちに待った“スプリング・ブレイク”には美しいビーチとクールな音楽、カッコイイ男の子たちと共に楽しい毎日を過ごす。ようやく自分達の居場所を見出した4人だが“エイリアン”と名乗る謎の男と出会ったことで、大きく運命が変わってしまう…。
ヴァネッサは女子大生・キャンディ役を熱演。全編に渡りセクシーな水着姿で体当たりの演技を披露している。
-映画「スプリング・ブレイカーズ」のキャストに選ばれる前、ハーモニー・コリン監督の作品は知っていましたか?
ヴァネッサ:少しは知っていたわ。ハーモニーは私のマネージャーの別のクライアントと『KIDS/キッズ』で仕事をしていたし、あの映画は父の一番好きな作品なの。だから話をもらった時、父はすごく興奮していたわ。ジェームズ・フランコはすでに参加が決まっていて、脚本を読み、大ファンになったの。私はとにかく何でも自分の内に留めず外に出すことが大事だと思っているの。本当に強く願えば最後に望みは叶うって。私は何ヶ月もの間ジェームズ・フランコと仕事がしたいと何度も言い続けたわ。そしてこの話が来た時「実現させなきゃ」と思ったの。
-他の女優たちは、すでにキャスティングされていたのですか?
ヴァネッサ:いいえ。まだ誰も決まっていなかったわ。私たちはただ、登場人物たちを理解しようとしていた。私はとにかくこの企画にワクワクしていたから、どの役柄でもいいから演じたいと思っていたの。そうしたら監督からキャンディの役を読むように言われ、次に彼に会った時には、他の女の子たちと一緒に本読みをしたの。
-あなたの役柄では、完璧な犯罪パートナーを見つける必要がありましたね。
ヴァネッサ:映画の中で描かれているのは、子供の頃からの親友であり、強い絆で結ばれた女の子たち。女性同士のつながりは素晴らしいし、他のどんな関係とも違う。それを映画で表すために、キャスト同士で実際に関係を構築する必要があったわ。その段階で私はアシュレイ・ベンソンがこの映画に加わったと聞いたの。アシュレイとは15か16歳の頃、一緒に演技の勉強に通っていたの。同じクラスだったけど、進んだ道のりはまったく違っていた。だから、お互いをよく知ることはなかったの。今、その頃に戻ってお互いの過去を掘り下げることができるなんて、面白いわ。世界は狭いわね。
-最初に脚本を読んだ時、どんな感情を持ったか覚えていますか?
ヴァネッサ:最近、より暗くて、ディープで、ヘビーな作品にもいくつか参加してきたの。だからキャラクターがはじけていく様子を脚本で読むのはすごく楽しかったわ。自分の本領を発揮できそうな気がしたし、実際に自分で経験したような気になったわ。とても楽しかったし、もっと読みたくなった。キャンディはイケてて、タフでハードな人物だけど、スウィートで楽しい一面も隠してる。何にでもエキサイトする彼女は私自身にも似ているところがあるわ。ディープで暗くてヘビーなキャラクターだけど、私の心の中では、今この役を演じていることの喜びでワクワクしているわ。
-どのように役作りをされたのですか?
ヴァネッサ:正直に言うと、最初はただ脚本を読むだけだった。一番始めにしたのは、共演者の女の子たちと仲良くなること。なぜなら素晴らしい絆と関係を作り上げたかったし、ずっと前から互いを知っていたような雰囲気を出したかったからよ。それからもっと掘り下げて、もちろん、やんちゃで、荒々しくて、タフで、ドラッグに満ちた世界にいる女の子たちのことを勉強したわ。そこはまったく違う世界で、とても変わった考えを持っている人たちがいて、彼女たちはただ今の瞬間だけを生きているの。
-なぜこのキャラクターは、逮捕されるところまで至ってしまったと思いますか?
ヴァネッサ:私達が演じた女の子たちは、欲しい物を手に入れるためなら何でもするんだと思う。彼女たちは、自分たちが女性としてホットで、力を持っていることを自覚しているし、自分自身のことを分かっているかのように振る舞い、タフであれば、みんなが彼女たちを信じると知っているの。一緒にいれば世界を征服できると思っているし、どこへだって行けると思っている。そして、スプリング・ブレイクに行くには、強盗をするしかないと考えたのだと思うわ。
-女優として育ったあなたは、今、ハーモニーのような映画作家と仕事をしていますが、自分の立ち位置や映画制作に対する関わりは、昔から継続しているものだと思いますか?
ヴァネッサ:道理にかなっていると思うわ。ずっと仕事を通して学び、練習を続けているような気もする。ハーモニーは、自由を与えてくれるの。こんなに自由にやらせてくれた監督は初めてよ。彼は文字通り、私たちの場所や、環境、周囲の人々を使う機会を与えてくれて、私達が面白いと思ったやり方を認めてくれたの。ハーモニーが、ティーンエイジャーの女の子たちにこうやってほしいと演じてみせる様子を見るのは最高に好き。彼はすごくエキサイトしてた。すごい情熱を見せたわ。子犬のようにハアハアと息をしながら、どのように演じてほしいかを説明したし、彼がとても熱狂的で、たった独りで飛び込んでいくことを恐れなかったから、私たちも同じようにしたの。おかげでインスピレーションを与えられたし、私たちはやりたいだけやっていいんだと思えたの。彼もそれが好きなのよ!ハーモニーにとって、「やり過ぎ」という言葉はないの。ハーモニーは他のどんな人とも違うし、これからもずっとそうよ。
-ハーモニー・コリン監督はかつて役者でない人たちを起用していました。この映画でのあなたのようなプロの女優との仕事はどうだったか、彼に聞くのはとても面白いでしょうね。
ヴァネッサ:怖くて本当のことは言えないんじゃないかしら。スクーターの撮影の日、たくさんのファンの子供たちや、大人のファン、それにパパラッチのヘリコプターがいて、彼は「こんなのイカれてる!」と言ったの。彼はそういうことに慣れていなかったから、文字通りぶっ飛んでしまったみたい。私にとっても奇妙な世界だったし、ましてやアンダーグラウンドの俳優と仕事をしてきた彼はもっと驚いたと思う。小さな女の子たちが、スクーターに乗って「ファック、ビッチ、カネをよこせ」なんて汚い言葉を叫びながらストリートを駆け抜けて行った時は、とにかく可笑しかったわ。R指定映画の撮影に子供を連れて行くとこうなるのよ!
-あなたのファンの中にはハーモニーの作品を知らない人もいると思います。彼らがこのキャラクターを見てどう思うか気になりますか?撮影中もそういう思いがありましたか?
ヴァネッサ:私はいつもまったく違うことをしたいと思っていたの。若いファンは、もちろんこの映画を観ることができない。でも自分が楽しくなることをしたかったの。どんなことだって嫌う人は必ずいるんだから、他人がどう思うかなんて心配しちゃダメ。人のためじゃなくて、自分のためにやるの。私はこの映画は自分のために出演を決めたの。最高の映画だと思うし、素晴らしいキャラクターだと思う。本当のファンだったら、とっても気に入ってくれると思うわ。
-ハーモニー・コリンは極めてリアルな世界とアメリカの若者文化のイメージを作り上げています。それはあなたのファンが期待しているものと全く違うと思うのですが…
ヴァネッサ:イメージと違っていたとしても、よく知られたティーンエイジャーの世界であることに違いないわ。こういう子どもたちは実際にいるの。誰もが人生の中で、クレイジーな時期を過ごすことがあるものよ。その中に入ってしまえば、これほど最高な世界はほかになくなってしまう。そんな時期は必要だし、そこから抜け出すことで、成長できるの。でも高校生活ではよくあることよ。今まで誰もそのことに触れてこなかったけどね。嫌な現実だからみんな認めたがらないだろうけど、それは現実。狂った世界なの。
-そしてあなたは違う視点でものごとを見るようになったんですね。
ヴァネッサ:その通り!誰もがこの映画を見ればわかってくれると思う。それに同意するかどうかは別問題よ。これも成長の一過程なの。誰だって、やめようと思ったことはやめられるの。
-この映画では衣装がとても重要なイメージだと思いました。衣装の制作には関わりましたか?
ヴァネッサ:ハイディ・ビヴェンズ(衣装を担当)が素晴らしいアイディアを持っていたの。本当にポップアートみたいだった。衣装はどれも明るくて大胆、私たちの演技と反対で楽しい絵柄がたくさんついていて面白かったわ。みんなハチャメチャなのにハロー・キティを着ているんだから。今の若い子たちが本当にクレイジーなことをしながら同時にとても純粋な好奇心を持っていることはすごく可笑しいわ。今のことだけで、未来のことは考えない。これが私たちが演じたキャラクター。彼女たちは未来のことは考えず、正しいと思ったことをするだけ。あらゆることに興味を持っているの。
-あなたは大学へ行っていないから、心のなかにこういう気持ちがあると思いますか?
ヴァネッサ:正直言って、今やってみて、パーティに行ったことがなくてよかったと思ってる。すごく極端だし、攻撃的で、エネルギーが必要だから、この仕事中は本当によく眠れたわ。でも大変だったし、今っぽくて、何も考えない。だんだん理解してきていると思う。
-あなたはジェームズ・フランコをとても尊敬しているそうですね。何が彼をそんなに特別な俳優にしているのだと思いますか?
ヴァネッサ:彼が本当に大好きなの!彼はもうバカげてるくらいに凄いの!畏敬の念を抱いてるわ。圧倒されたの。彼はこの強くて、完全に成熟し、深みとバックグラウンドを持ったキャラクターを作り上げたわ。いろいろな要素を取り入れ、様々なものを持った完璧に三次元の人物をすべて作ったの。リスクを犯すのも厭わないし、自分の好きなようにシーンを変えることも恐れない。極めて準備万端な状態で撮影現場に現れるの。キャラクター作りにおいて本当にたくさんのことをしたんだと思うわ。とにかく全力を傾けるの。演技の仕方も、物事の見方も。だから素晴らしい演技になるの。とにかく彼が大好きよ。
-映画の中で彼とのラブシーンがあります。あなたの演じたキャラクターは彼に恋をしたのだと思いますか?
ヴァネッサ:間違いないわ!ピュアとは言えないけど、愛や名声や富とは何かということに対する汚れた考えがあるの。登場人物たちはみんな一番ビッグとか、一番悪いとか、一番ハードだとかいう考えにとりつかれてる。彼はそれを助長し、彼女たちが一番やんちゃで、一番悪くなるように動機づけをするの。たぶん初恋のようなものね。ドラッグに導かれ、すべてはセックスとお金とビッチと売春婦のことばかり。これは愛であり、タフで難しいもの。それが私たちが演じたキャラクターたちよ。
-今のところ一番好きなシーンは?
ヴァネッサ:分からないわ。全部がずっとクレイジーでめまぐるしいから、この狂ったワイルドで夢のような場所では、何もかもがごちゃ混ぜになっているの。一番楽しんだのは強盗のシーンね。この瞬間に生きてるタフで楽しい女の子にならなきゃいけなかったの。レストランを襲うのはとても良かったわ。最初から最後までやったからすごくリアルだったの。アシュレイと私はすごく興奮して、アドレナリンが出まくっていたわ。この狂気の後に、私は文字通り車に転がり込んで空の星を見つめたの。突然、平穏な気持ちになって、宇宙とのつながりを感じたわ。畏敬の念を抱き、衝撃を受けたわ。あの瞬間は絶対に忘れない。この映画はすごく楽しいし、イカれてるし、鮮烈でいきいきしていて、挑戦的で興味をひかれる。観るのがすごく楽しみよ。
-ありがとうございました。
映画「スプリング・ブレイカーズ」は、6月15日(土)シネマライズ他、全国ロードショー。(モデルプレス)
■「スプリング・ブレイカーズ」
出演:ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ベンソン、レイチェル・コリン、グッチ・メイン
監督・脚本:ハーモニー・コリン
製作:クリス・ハンレイ、ジョーダン・ガートナー、デヴィッド・ザンダー、シャルル=マリー・アントニオーズ
衣装:ハイディ・ビヴェンズ
美術:エリオット・ホステッター
撮影:ブノワ・デビエ
配給:トランスフォーマー
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