

タカミクリニック副院長に聞く! 「顔剃り」の正しいやり方や頻度、おすすめのアイテムは?
「顔剃り」のやり方や頻度、アイテムについて、疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。今回は、タカミクリニック副院長の山屋先生に正しい顔剃りのやり方やおすすめの頻度、アイテム選びのポイントなどを伺いました。
人に言えないことほど深く悩んでしまうもの。顔の産毛もその1つではないでしょうか。誤った剃り方を続けていると、「エイジングを進行させる」「肌を傷付ける」ということが起こるだけに、正しいやり方を知って適切な頻度で行うことが大切です。
そこで今回は、美容皮膚科タカミクリニック副院長の山屋雅美先生に、正しい顔剃りのやり方やおすすめの頻度、アイテム選びのポイントなどを伺いました。
取材にご協力いただいたのは…
美容皮膚科タカミクリニック 副院長 山屋雅美先生
埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科、三井記念病院皮膚科勤務を経て、2011年美容皮膚科タカミクリニック入職。2021年より副院長に就任。ニキビ、毛穴などの美肌治療から、シミ、しわ、たるみなどのエイジング治療まで幅広く診療を行う。
Q1. 顔剃りを行うメリット・デメリットは?
【メリット】(1)美肌効果(肌トーンやツヤのアップ)顔の産毛は肌のツヤを奪い、トーンを暗くする要因に。特に、日本人を含むアジア人の産毛はメラニンを含む黒っぽい色素を持っているため、密集して生えていると肌全体がうっすらと黒いベールをまとったように見え、自然な肌色よりも肌トーンが暗く見えてしまいます。
また、産毛が肌表面に存在すると光が均一に反射されず、微細な影ができることで肌全体がくすんで見え、透明感やツヤが失われることも……。顔剃りをして産毛を取り除くことで、肌表面が滑らかになって光の反射が均一化されるため、肌の透明感やツヤが増し、肌トーンが明るく見えるようになります。
化粧水や美容液が肌に直接届くため、浸透しやすくなってスキンケア効果が高まることが期待できます。
産毛がなくなることで、メイク下地やファンデーションが肌に密着しやすくなり、化粧ノリが向上します。
産毛が濃い人は、お手入れが行き届いていない印象を与えてしまう可能性も。産毛を処理することで清潔感が向上し、ビジネスシーンなどでの好印象につながることが考えられます。
誤った剃毛方法や頻繁な顔剃りは、カミソリ負け(赤み・かゆみ)、毛嚢炎(ニキビのような炎症)などの肌荒れや炎症を引き起こすことがあります。
顔剃りによって毛が濃くなることはありませんが、毛の断面が太くなるため、そう感じる場合もあります。また、毛の断面が黒くポツポツ見えることで、毛穴が黒ずんでいるように見えてしまうことも……。
毛が皮膚の下に埋まってしまう埋没毛のリスクがあります。これによって肌トラブルが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
Q2. 顔を剃る正しい順番は?
剃毛の順番は個人の好みもあり、特に順番は決まっていませんが、以下の順番で剃ると失敗しにくいのではないかと考えます。
頬→額→眉間→鼻→口周り→顎・フェイスライン
顔剃りは毛流れに沿って行いましょう。比較的平面で産毛が薄いところから剃り始め、徐々に形状が難しい場所、毛が太く濃い場所へ移っていくのがおすすめです。産毛の濃い部位から剃ると、太い毛を剃るために無意識に肌への圧が強くなります。そのままほかの部位も同じ圧で剃ってしまうと、肌への負担が増してしまうのです。
頬は広範囲かつ産毛が比較的薄く、皮膚が平らな部分。この場所から剃り始めることで、剃毛の感覚に慣れることができるため、「練習部位」として最適です。
額も比較的広い平面で剃りやすい部位。頬で得た剃毛の感覚を維持しながら、スムーズに剃り進めることができます。生え際の形を整える場合は、慎重に行いましょう。
ここから狭い範囲や凹凸のある部位へと移っていきます。眉間は範囲は狭いものの、骨の起伏を感じながら優しく剃る練習になります。
鼻は凹凸があり、剃りにくい場所です。頬や額、眉間で剃毛に慣れた後に、顔の形状が変わるこの部分に移ることで、より注意深く剃ることができ、ミスが少なくなります。
口周りは濃い産毛やひげが密集している部分です。口角や鼻の下など、細かい部分も丁寧に剃ることで、全体的な仕上がりがよくなります。
顎を含むフェイスラインは剃り忘れやすい場所。最後に処理すると決めておけば、剃り忘れを防げます。
Q3. 顔剃りを行うのに避けた方がいいタイミングは?
(1)肌にニキビや炎症、傷がある時ニキビや炎症、傷がある部分を剃ると、肌トラブルの悪化や感染のリスクが高まる可能性があります。
生理前や生理中はホルモンバランスが変化し、肌が敏感になりやすい時期。刺激を感じやすくなり、赤みやかぶれなどカミソリ負けしやすくなることがあります。
剃毛後の肌は一時的にバリア機能が低下することがあります。紫外線による刺激を強く受けやすくなるので、日焼けをする予定がある場合は、直前の剃毛は避けましょう。
また、日焼けした肌は炎症を起こし、非常に敏感になっています。顔剃りは物理的な刺激となるため、さらに肌を傷付け、炎症を悪化させる可能性があります。
長時間湯船に浸かった後は、皮膚が水分を含み、ふやけて柔らかくなっています。このような状態では、カミソリの刺激を受けやすくなったり、肌表面が柔らかすぎて深剃りをしたりする危険性があります。
忙しい時間帯に慌てて剃ると、注意深さが欠けて剃り残しやけがのリスクが高まります。
Q4. 顔剃りを行うおすすめの頻度は?
女性の場合は、2週間~1カ月に1回程度、電気シェーバーによる剃毛を推奨します。女性の産毛は男性のひげに比べて細く、成長速度も遅いため、頻繁に剃る必要はありません。毎日の剃毛は肌刺激が強くなるので、気になる場合でも週1回にとどめましょう。
Q5. 顔剃りの注意点は?
ひげ剃りで肌トラブルを繰り返している人は、医療レーザー脱毛を検討するのもおすすめです。頻繁な顔剃りや間違った顔剃り方法は、肌のバリア機能を低下させて敏感肌を招く恐れがあります。
顔剃り自体が直接的にエイジングを進行させることはありませんが、剃毛方法や頻度に問題があると肌へのダメージが蓄積し、肝斑(かんぱん)の悪化や小じわの発生など、結果的にエイジングサインが目立ってしまう可能性があります。
Q6. おすすめのアイテムは?
カミソリなどは産毛だけでなく肌の角質も一緒に剃り落としてしまうことがあるため、顔の産毛専用の電気シェーバーで注意しながら剃ることをおすすめします。
正しいやり方と頻度、肌を傷めにくいアイテムで顔剃りを行いましょう。
美容雑誌、Webメディアを中心に活動する美容ライター・研究家。2011年にアットコスメ公認ビューティストに認定されたことを足掛かりに活動を開始し、美容コラムを執筆する傍ら、テレビやラジオなどへのメディア出演、コスメブランドの広告制作にも携わる。
執筆者:遠藤 幸子(化粧品・コスメガイド)
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