

今でも新鮮! むしろ使える!? 昭和のプロポーズ
結婚式のスタイルや結婚観は世代とともに変わっていきますが、プロポーズの言葉や手法はどれくらい変遷しているのでしょうか。 時代によって多少違いはあれど、同じ愛の誓いなら、現代にだって使える「あの頃のプロポーズ」があるはず。自分たちの両親は、どんなプロポーズをしていたのでしょうか……? バブル世代、フォークソング世代に、それぞれのプロポーズを聞きました! ■バブル世代(1980年代中盤~1990年代序盤) 巷にお金が溢れて、とにかく何事も派手だったこの時代。プロポーズにその世相が反映されないはずはありません。バブル真っ盛りに結婚適齢期を迎えていた男性に話をうかがってみました。 「バブルっぽいプロポーズの言葉は特に思い浮かばないけど、普通のサラリーマンでも婚約指輪が50万円以上とかザラでしたよ。ティファニーは特に人気がありました。あとは赤坂プリンスや軽井沢プリンスなどの高級ホテルの一室を予約したり。海外旅行先でプロポーズしている知り合いも何人かいましたね。夕暮れ時のハワイのビーチで、とか」(54歳・男性/出版) プロポーズの言葉ではなく、プロポーズのシチュエーションで女性をメロメロにするのがバブル期によく見られる手法だったようです。 現代でも「バブリーなプロポーズ」として、スウィートルームを予約したり、ヘリをチャーターしたりと、「その日だけ奮発してお金をかける」という具合に応用が利きそう。 ■フォークソング世代(1960年代~1970年代) フォークソング世代といえば、南こうせつさんの曲『神田川』にあるような生活感を連想しますが、プロポーズはどうだったのでしょうか。 「当時は貞操観念が厳しかったから、『結婚もしてないのに男女が一緒に住むなんて』という風潮があった中で、ちょっと退廃的な雰囲気のある『同棲時代』なんて漫画も流行ったんだよね。結婚前の男女が一緒に住むという、その頃としてはセンセーショナルな内容で、それに憧れて同棲を始めるカップルは多かった。そういうカップルの恋愛は『僕と結婚してください!』みたいなハッキリしたイベントがなかったりして、結婚観も今とはだいぶ違っていたように思う。自分の周りを見渡しても、長い恋愛期間を経て子供ができたので結婚したり、『別れる理由もないから入籍しようか』とか『貧乏だけど一緒にいると居心地がいい』とかで、なんとなーく結婚していった若いカップルがわりあい多かった。プロポーズの言葉もなかったり、あっても『そろそろ……』とか」(61歳・男性/演奏家) 「そろそろ……」なんて、現代の女子にとっては中途半端な言い回しに聞こえるかも。しかしプロポーズが言えない・言いたくない男子には救いの手となりそうなフレーズですね。 変化の波が訪れる一方で、「プロポーズの定番」と言ってもいいような、昔から使われ続けている言い回しというのもありますよね。誰が言い始めたのかは定かでありませんが、現代でも普通に使われたりしています。中でも有名な2つをご紹介。バブル世代もフォークソング世代も耳にしたことがあるとのことだったので、起源はかなり古そうです。 ■昭和より伝わる王道フレーズその1:「君の作ったみそ汁が毎朝飲みたい」 ■昭和より伝わる王道フレーズその2:「おれのパンツを洗ってくれ」 どちらも昭和の香りを感じさせるプロポーズ。家事を女性がやる前提のところに強い昭和感が漂います。お笑い芸人のブラックマヨネーズ吉田敬さんや、楽天の井坂亮平投手も、「おれのパンツを~」のフレーズでプロポーズしたのだとか。 アプローチは世代・年代によって違いますが、どんな時代でも、愛し合う男女が互いを想う気持ちは普遍的なもの。真心がこもっていれば、きっとどんな言葉でも素敵なプロポーズになるはず! 彼には先達のプロポーズを参考にしつつ、自分らしいキメ台詞を考えてもらいたいですね♪ (藤井弘美+プレスラボ)
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