新横浜ラーメン博物館のおすすめラーメンは? 楽しみ方を徹底解説

2025.04.09 21:15
提供:All About

2024年に開館30周年を迎えた、新横浜ラーメン博物館。「博物館」ということで入場料がかかりますが、どのラーメンも期待を裏切らぬおいしさです。ラー博の楽しみ方を紹介!

2024年に開館30周年を迎えた、新横浜ラーメン博物館。「博物館」ということで入場料がかかりますが、その分、どのラーメンも期待を裏切らぬおいしさです。年間フリーパスを所持し、何度も足を運んでいる筆者が楽しみ方を紹介します。

新横浜ラーメン博物館について

2024年に開館30周年を迎えた、新横浜ラーメン博物館(筆者撮影)
2024年に開館30周年を迎えた、新横浜ラーメン博物館(筆者撮影)


昭和33年の夕焼けの街をイメージしたラー博の館内(筆者撮影)
昭和33年の夕焼けの街をイメージしたラー博の館内(筆者撮影)


1994年3月6日、世界初のラーメンのフードアミューズメントパークとして誕生した新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)。2024年に開館30周年を迎えました。全国各地のラーメンが「飛行機に乗らずとも1カ所で味わえる」というのがコンセプトです。2025年3月現在は、8店舗のラーメン店が出店しています。

ラーメンの文化と歴史を学べる展示コーナー(筆者撮影)
ラーメンの文化と歴史を学べる展示コーナー(筆者撮影)


食文化としてのラーメンを“見て、知って、体験できるミュージアム”ということで、入館料がかかります。ラーメンの文化と歴史を学べる展示コーナーをはじめ、自分だけのカップラーメンを作ることができる「ラー博スゴメンラボ」、伝統的な製麺技法で麺を作る「ラーメン作り体験」(要予約)など、食べるだけでなく、さまざまな角度からラーメンを満喫できます。

初めて訪れたら看板メニューを味わおう

まずは各店舗の看板ラーメンを味わおう(筆者撮影)
まずは各店舗の看板ラーメンを味わおう(筆者撮影)


初めてラー博を訪れた方は、まずは各店の「看板メニュー」を味わってみてください。

こむらさき(熊本):王様ラーメン(豚骨)
こむらさき「王様ラーメン(900円)」(提供画像)
こむらさき「王様ラーメン(900円)」(提供画像)


ラー博開館時から出店している「こむらさき」は、熊本とんこつラーメンを提供しています。豚骨が主体で、鶏ガラをブレンドしたまろやかなスープが特徴です。

看板メニューは「王様ラーメン」。スープはややあっさり、ストレート細麺。細かく刻み、じっくり火を通したニンニクチップがアクセントに。博多ラーメンの麺より少し太く、もっちりしています。

龍上海本店(山形・赤湯):赤湯からみそラーメン(みそ)
龍上海本店「赤湯からみそラーメン(1000円、ミニ710円)」(提供画像)
龍上海本店「赤湯からみそラーメン(1000円、ミニ710円)」(提供画像)


龍上海本店は山形・赤湯の人気店で、看板メニューは「赤湯からみそラーメン」。スープはこってり、極太手もみちぢれ麺。豚骨、鶏ガラをベースに魚介をブレンドしたみそスープに、中央にトッピングされた「からみそ」を混ぜて辛さを調節しながら食べます。自家製麺は量が多めでボリューム満点。

利尻らーめん味楽(北海道・利尻島):焼き醤油らーめん(しょう油)
らーめん味楽「焼き醤油らーめん(1100円、ミニ680円)」(提供画像)
らーめん味楽「焼き醤油らーめん(1100円、ミニ680円)」(提供画像)


飛行機とフェリーを乗り継ぎ8時間、北海道・利尻島にある「らーめん味楽」。本店は2時間30分しか営業しておらず、日本一(?)ハードルの高い「島ラーメン」が新横浜で味わえます。

日本三大昆布「利尻昆布」をふんだんに使った「焼き醤油らーめん」が看板メニュー。うま味が凝縮した極上スープがたまりません。「利尻とろろ昆布(150円)」を追加でトッピングするのがおすすめです。

琉球新麺 通堂(沖縄・那覇):通堂うま塩ラーメン 新・おんな味(塩)
琉球新麺 通堂「通堂うま塩ラーメン 新・おんな味(900円、ミニ680円)」(提供画像)
琉球新麺 通堂「通堂うま塩ラーメン 新・おんな味(900円、ミニ680円)」(提供画像)


2001年、ご当地ラーメンがない地域に新たなラーメンを提案するラー博の企画「新ご当地ラーメン創生計画」で誕生した「通堂(とんどう)」。沖縄・那覇で大きく成長し、2015年、ラー博に帰ってきました。看板メニューは「通堂うま塩ラーメン 新・おんな味」。読谷村産の海水塩「青い海」など沖縄の食材を使った、あっさりとしていながらもコクのある塩ラーメンです。

淺草 來々軒(東京・浅草):らうめん(しょう油)
淺草 來々軒「らうめん(1000円、ミニ680円)」(提供画像)
淺草 來々軒「らうめん(1000円、ミニ680円)」(提供画像)


明治43年に創業し、かつて日本初のラーメンブームを起こした「淺草 來々軒」。ラー博が当時の食文化を調査、支那そばやが再現・運営、來々軒の末裔が承認するという3者で取り組むプロジェクトにより復活を果たしました。

看板メニューは「らうめん」。国産の豚、鶏、野菜、煮干を使用したしょう油スープがあっさりうまい!

六角家1994+:ラーメン(豚骨)
六角家1994+「ラーメン(レギュラー950円、ミニ680円)」(提供画像)
六角家1994+「ラーメン(レギュラー950円、ミニ680円)」(提供画像)


1994年のラー博開館時に出店していた「六角家」が30年ぶりにラー博に復活。当時(1994)の味を進化(+)させたという意味を込めて「六角家1994+」という店名になっています。大釜で煮込む豚骨スープは豚臭くなく、マイルドで甘味が感じられるのが特徴です。

看板メニューは「ラーメン」。豚骨しょう油スープに家系ならではの中太ストレート麺がマッチします。具材も家系定番のチャーシュー、のり、ほうれん草、ネギ。ライス(並150円、大250円)の追加をお忘れなく。

博多一双(福岡・博多):ラーメン(豚骨)
博多一双「ラーメン(950円、ミニ680円)」(提供画像)
博多一双「ラーメン(950円、ミニ680円)」(提供画像)


博多の行列店・博多一双。豚骨を長時間炊き上げ、骨の髄からうま味を最大限に引きだした濃厚なスープが特徴で、丼にうまみが凝縮された“脂泡”が浮かぶことから、「豚骨カプチーノ」と呼ばれています。

看板メニューは「ラーメン」。濃厚な豚骨スープとつるっとしなやかな細平打ち麺との相性はバツグン。客の8割がオーダーする「替玉(150円)」はマストで。

ラーメン登龍門2024 優勝「博多文福」:淡麗生味噌ラーメン(みそ)
博多文福「淡麗生味噌ラーメン(950円、ミニ680円)」(提供画像)
博多文福「淡麗生味噌ラーメン(950円、ミニ680円)」(提供画像)


ラーメン登龍門2024で優勝した「博多文福」は、2025年8月までの期間限定出店。豚骨ラーメンの聖地・博多で味噌ラーメン専門店として人気を博しています。

看板メニューは「淡麗生味噌ラーメン」。5種類の火入れしていない“生みそ”をブレンドし、スープに加えているのが特徴です。麺は地元の小麦「ミナミノカオリ」100%を使用した、平打ちの太麺と縮れの細麺を合盛りした、“ミックス麺”。豚骨主体の白湯に和だしをブレンドしたWスープで、異なる食感の2種類の麺が味わえます。

看板メニューを制覇したら、サブメニューや期間限定メニューもお楽しみください。

ミニラーメンで“はしご”を楽しもう

ラー博の醍醐味(だいごみ)は、なんと言ってもラーメン店の「はしご」が楽しめること! 各店に「ミニラーメン」メニューがいろいろと用意されています。2軒、3軒と食べ歩きを楽しんでみてください。

ラーメンのはしごを楽しむならば平日の夜、休日ならば16:00ごろが比較的待ち時間が少なくおすすめです。公式Webサイトでは、各店の待ち時間がリアルタイムで発信されていますのでチェックしてみて。

何度も訪れるなら年間デジタルパスがお得!

ラー博の入場料は大人450円。2回以上訪れるなら「年間デジタルパス(500円)」がお得です。1年間に3回入館すると、次の1年間入場無料になる「ラー博倶楽部」に昇格できます。

オリジナルカップラーメンをお土産に「ラー博スゴメンラボ」

オリジナルカップラーメン作りが体験できる「ラー博スゴメンラボ」(筆者撮影)
オリジナルカップラーメン作りが体験できる「ラー博スゴメンラボ」(筆者撮影)


2023年4月25日にオープンした「ラー博スゴメンラボ」は、オリジナルカップラーメン作りが体験できる施設です。

麺・スープ・具材・ふた・容器を自由に組み合わせ、自身のスマホからオーダーするとオリジナルカップラーメンが完成します。基本料金は、1食600円。ハンバーグやたこさんウインナーなどスペシャル具材は別途料金がプラスとなります。

青いスープの「鶏しお」など「ヤバい」オリジナルカップラーメンが作れる(筆者撮影)
青いスープの「鶏しお」など「ヤバい」オリジナルカップラーメンが作れる(筆者撮影)


ふたのデザインは全58種類。自身のスマホで撮影した画像を使ってオリジナルのデザインにすることもできます。来館の記念にどうぞ。

待ちがない場合は5分程度で完成し受け取ることができます。待ちがある場合は、ショートメールで出来上がりの通知が入るので、館内を見学しながら待つことができます。

より本格的なラーメン作りを体験したいならば、青竹で麺を打つ「ラーメン作り体験」(要予約)がおすすめです。

昭和レトロな空間を楽しもう

昭和レトロな空間で記念撮影を楽しんで(筆者撮影)
昭和レトロな空間で記念撮影を楽しんで(筆者撮影)


ラーメン店が並ぶ地下1階~地下2階は、ラーメンのエポックメイキングといえる、インスタントラーメンが誕生した「昭和33年」の夕焼けの街をイメージしています。

昭和の電話ボックスは、写真を手掛かりにして再現したそう(筆者撮影)
昭和の電話ボックスは、写真を手掛かりにして再現したそう(筆者撮影)


地下にある77軒の家屋はそれぞれ細かくデザインされており、タイムスリップしたかのような昭和の風景が広がっています。昭和レトロな空間で記念撮影を楽しんで。

「喫茶&すなっく Kateko」では昭和レトロなメニューが楽しめる。プリン(600円)、ドリンクセット(コーヒーは+400円)(筆者撮影)
「喫茶&すなっく Kateko」では昭和レトロなメニューが楽しめる。プリン(600円)、ドリンクセット(コーヒーは+400円)(筆者撮影)


地下1階には、懐かしの「駄菓子屋 夕焼け商店」、昭和レトロな「喫茶&すなっく Kateko」、地下2階には“ラー博飲み”が楽しめる「CLUB ORION」(12:00~20:30)、「居酒屋りょう次」(平日のみ17:00~、琉球新麺 通堂にて営業)も。

“ラー博飲み”が楽しめる「CLUB ORION」(筆者撮影)
“ラー博飲み”が楽しめる「CLUB ORION」(筆者撮影)


1階の「ミュージアムショップ」では、ラー博限定のラーメングッズや銘店の味がおウチで楽しめるお土産ラーメンなどを販売しています。

1階にあるミュージアムショップ(筆者撮影)
1階にあるミュージアムショップ(筆者撮影)


ひとりでも、デートでも、ファミリーでも楽しめる、ラー博。休日は待ち時間が長くなることもありますので、時間に余裕を持ってお楽しみください。

「新横浜ラーメン博物館」情報
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
定休日:年末年始
入館料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、入場フリーパスもあり
交通・アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、相鉄・東急新横浜線、横浜市営地下鉄 新横浜駅10番出口より徒歩1分
TEL:045-471-0503(代表)


執筆者:田辺 紫(横浜ガイド)

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