ダブル・アイ・インターナショナル 機能服ODMで国内外を開拓

ダブル・アイ・インターナショナル(東京)は、有力なアウトドアブランドのODM(相手先ブランドによる設計・生産)で培った知見やネットワークを強みに、海外も含めた市場開拓の成果が出始めている。生地屋の展示会用製品サンプルやブランドディレクションという派生ビジネスにも結び付いてきた。
(小堀真嗣)
合繊の扱いが得意
同社は国内の有力なアウトドアブランドやセレクトショップを主要顧客に持つ。顧客のなかには欧州の著名なアウトドアブランドもあり、日本も含めたグローバル企画商品の受注を請け負っている。
玉木丈也社長は前職も合わせると約20年以上、ODMに携わってきた。その経験に基づく企画提案力や、製品化して安定供給する生産背景と管理ノウハウが強み。とりわけ北陸産地の合繊素材を得意とし、中国やベトナムなどの協力工場を使い分けて製品化する。
最近は全国各地にある小売店のPBのODMが増えている。各店はこれまで仕入れブランドへの別注で品揃えを差別化してきたが、利益率が高いPBを増やす傾向にある。中堅・大手商社だと地方小売店規模のオーダーには対応しないケースが多い。ダブル・アイ・インターは小回りの利く対応力を生かして各店の需要を捉えている。有力ブランドを顧客に持つことから、同社に対する信頼や安心感にも結び付いているようだ。
ODMの海外需要も狙う。直近ではフランスの小売業に提案し、好感触を得た。韓国にも手を広げている。
自社ブランドで出店も
合繊の機能アウターウェアが主力の自社ブランド「ジュゲム」の販促も強化している。同ブランドは「いかにもアウトドアウェア過ぎず、日常のファッションで使える機能ウェア」。立ち上げたのは21年。当初は自社ECだけだったが、23年から卸売りにも着手した。並行して年4、5回程度の期間限定店の出店を続けている。今は直営店の出店に向けた物件探しも始めた。
海外の販路も徐々に広がってきた。23年からパリのファッションウィーク期間中に現地のショールームを通じた出展も積み重ねてきた。現在はフランスとドイツ、韓国、北米の小売店に販路ができた。香港と台湾では代理店を通じた販売が始まった。中国では商標登録が済み、代理店契約も間近。今秋冬から中国本土での販売も始まる予定だ。
生地屋の展示会用製品サンプル作りを求められる機会も増えてきた。「ODMで市場の流れを踏まえ、素材に適した製品を企画・提案してきた実績が評価されている」と自信を深めている。そのほか、ブランドディレクションの依頼もある。ジュゲムを通じて得た企画・販売経験が生きている。

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