《平成ストリートスナップ》東京顔に神戸服 きれい系シフトで渋谷が変わる?(2002年5月17日付)

90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。
※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。
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東京顔に神戸服 一気に増えたエレガンス
2002年5月17日付
関西で一大ブームになって2年。東京でじわじわ繁殖していた神戸エレガンスが、ストリートの主役になりそうだ。OLだけでなく高校生にまで広がっている。すっきり可愛い東京メイクやキラキラシャドーのギャル系メイクに、襟を立てたシャツやパイピングニットの組み合わせが何とも微妙な雰囲気。つい最近まで「着たことなかった」という〝新規参入者〟がほとんどだ。
エレガンスファッションの広がりが顕著に目立つのは渋谷。「去年の夏はココルルを着てました」という女の子が、今年は「クイーンズコート」のラインストーンロゴ入りスキッパーで大人っぽくキメている。街には白黒コーディネートやタイトなシャツが一気に増えた。下はとりあえずジーンズでも、上はエレガンス。その逆もあって、白のタイトスカートやカプリパンツも多い。Gジャンは襟を立てるのが決まりごとになってしまった。Tシャツはシンプルでクルーズっぽい味のブルーや白、黒がほとんどだ。
『ViVi』や『JJ』といったモテ子系雑誌の影響もあるようだが、ここまで広がったのはロマンティックボヘミアンの重ね着一色だった春の反動もある。もっと大人っぽくきれいな格好がしたい、という気持ちがコンサバエレガンスに傾いた。決定的な次のトレンドがないなかで、ちょっと新鮮なのだ。男の子やお母さんの受けがいいことも後押ししている。
エレガンスを売りにするショップも増えた。渋谷109の中だけでも「ラストシーンガール」が今年1月からテイストを一新し、エレガンスブランドに。今月オープンした「ドルチェ・ヴィータ」はコンサバドレスが中心アイテムだ。月商1位を走る「セシルマクビー」はこの春、得意のエレガンスアイテムをぐんと増やしている。
〝本家〟ブランドの東京での売り上げの伸びも著しい。「Mプルミエ」(エム・アイ・ディー)は、東京のショップの3月の売り上げが既存店ベースで前年同月比倍増に。新規店を加えると2.6倍になる。「トレンドはもともと東京主導。ベーシックできれいなものが支持されるようになってきて、今後も伸びる」とみている。
《記者メモ》
ここにモテ子系と書いている「赤文字系」雑誌は当時ものすごく売れていて、NTTの電話帳かっ?(ある程度の年齢以上の方にしか通じない表現ですみません)ぐらいの厚みでした。
(赤間りか)
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