ドレスシャツ修理専門のフラウ、襟とカフス交換に支持 なじんだ1着を長く着る

ドレスシャツ修理専門店のフラウ(福島県白河市、鈴木一成代表)は、深刻化するアパレル廃棄問題の解決に向け、傷んだら捨てるのではなく「高度な技術で直して長く着る」というシャツ修理の全国郵送受け付けを強化している。13年8月にスタートした同事業は年間1200~1500枚のシャツ修理を受ける。
(大竹清臣)
原油高や物価上昇により衣料品の値上げが続く中、ただ節約するだけでなく、エシカル(倫理的)でサステイナブルな消費が求められている。同社は「長く着込んで〝最も着心地が良くなったシャツ〟の擦り切れた襟やカフスのみを、2680円(税込み)から新品同様に作り直す高度な縫製技術で、ビジネスマンの快適な日常と地球環境を守る」(鈴木代表)と強調する。襟とカフス交換は3780円から。
なじんだシャツを
これまでの大量生産・大量消費の時代は「襟が擦り切れたら寿命。新しいものを買う」のが当たり前だったが、経済的な負担が増す現代、古いものを大切に使い続けるエシカルやサステナブルなどの価値観が、新しいスタンダードになりつつある。「シャツは新品の時よりも、長く着続けることで体になじみ、着心地が良くなる。さらに愛着もわく。襟元のダメージだけで捨ててしまうのは、非常に大きな損失」と指摘する。
フラウでは、鈴木社長の両親が地元で50年以上前から運営してきたシャツの縫製工場を母体にした長く着続けるための専門技術を提供する。破れた部分を縫ってごまかす簡易的な補修ではなく、熟練の職人がパーツそのものを解体し、新しい生地(白無地など)を使って一から「新品の襟」に作り直して付け替える。この高度な専門技術により、修理跡が一切残らない美しい襟元と、長年着込んで体になじんだ身頃の「極上の着心地」を両立させることができる。
リメイクも好評
また、色柄物のシャツの襟が破れた場合、あえて「白の襟・カフス」に交換し、クレリックシャツとして生まれ変わらせるリメイクも好評だ。捨てるはずだったお気に入りの1着が、低価格で新しいデザインとして蘇るこの取り組みは、「我慢するエコ」ではなく「ファッションとして楽しむサステイナブル」として、全国から支持を集めているという。


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