「第98回アカデミー賞」を大予想! ティモシー初のオスカーなるか? 大どんでん返しの可能性も!
第98回アカデミー賞授賞式が2026年3月16日(日本時間)に開催されます。目玉は作品賞の『ワン・バトル・アフター・アナザー』VS『罪人たち』。ティモシー・シャラメが主演男優賞受賞なるか? という話題も。映画ライターの筆者が大予想してみました! ※画像:PIXTA
映画界の賞レースの中でも一番影響力のある米・アカデミー賞。今年も傑作がずらり候補作にそろっています。ときどき大どんでん返しがあるので毎年予想が難しいのですが、今年も「この作品とこの俳優に受賞してほしい」という願望も予想にぶつけてみました。まずはサクッとアカデミー賞の選考基準、方法についてお伝えします。
【選考基準】
アカデミー賞とは、アメリカの映画芸術科学アカデミーが、会員の投票によって、その年のベスト作品とそれに関わる映画人たちを讃える賞です。歴史があり、受賞者のキャリアを左右するアメリカで最も大きな映画賞。
選考基準は1月~12月の間にロサンゼルス地区で1週間以上、有料で一般公開された40分以上の映画作品であることです。
【選考方法】
映画芸術科学アカデミー会員がすべての部門の受賞者を選び、投票。集計結果によって受賞者が決まります。
【筆者の予想】
◎:本命
○:対抗
△:大穴
作品賞は『ワン・バトル・アフター・アナザー』か『罪人たち』か

【作品賞ノミネート作品】
『ブゴニア』『F1(R) エフワン』『フランケンシュタイン』『ハムネット』『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』『ワン・バトル・アフター・アナザー』『シークレット・エージェント』『センチメンタル・バリュー』『罪人たち』『トレイン・ドリームズ』
【作品賞予想】
◎本命:『ワン・バトル・アフター・アナザー』
○対抗:『罪人たち』
○大穴:『ブゴニア』
アカデミー賞の前哨戦といわれる全米映画批評家協会賞では、『ワン・バトル・アフター・アナザー』と『罪人たち』が好成績を収めており、この2作品が独走状態。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』は160分以上という長尺にもかかわらず、まったく中だるみがなく、最初から最後までずっと面白いのがすごい! 時代を反映した社会派の一面がありながらユーモアも忘れない。キャラクターも全員立ちまくっていて文句なしの受賞だと予想。
『罪人たち』はオリジナル作品であることに加え、社会派のドラマにドラキュラというホラー要素を加えた斬新さがあり、そして音楽も秀逸で、『ワン・バトル・アフター・アナザー』に対抗できるのは本作しかないのではないでしょうか。
大穴は『ブゴニア』。受賞の可能性は低そうですが、個人的に推している作品なので大穴にしました。
※昨年の作品賞受賞作:『ANORA アノーラ』
監督賞は、ポール・トーマス・アンダーソンか!

【監督賞ノミネート】
ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
ライアン・クーグラー『罪人たち』
ジョシュ・サフディ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
ヨアキム・トリアー『センチメンタル・バリュー』
クロエ・ジャオ『ハムネット』
【監督賞予想】
◎:ポール・トーマス・アンダーソン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
○:ライアン・クーグラー『罪人たち』
△:ヨアキム・トリアー『センチメンタル・バリュー』
この部門も作品賞と同じく『ワン・バトル・アフター・アナザー』のポール・トーマス・アンダーソン監督と、『罪人たち』のライアン・クーグラーの一騎打ちになりそう。
どちらが受賞しても納得の結果といわれていますが、筆者はポール・トーマス・アンダーソン監督に受賞してほしいので本命に。彼らは駄作のない監督で、これまで受賞していなかったのが不思議なくらい。そろそろ受賞させてよ~という気持ち。
クーグラー監督は強力な対抗。大穴は迷いましたがヨアキム・トリアー。監督賞で大どんでん返しがあるとしたらこの人ではないかと考えたので。
※昨年の監督賞受賞者:ショーン・ベイカー『ANORA アノーラ』
主演男優賞はシャラメVSマイケル・B・ジョーダン

【主演男優賞候補】
ティモシー・シャラメ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
マイケル・B・ジョーダン『罪人たち』
レオナルド・ディカプリオ『ワン・バトル・アフター・アナザー』
イーサン・ホーク『ブルームーン』
ワグネル・モウラ『シークレット・エージェント』
【主演男優賞予想】
◎:ティモシー・シャラメ『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
○:マイケル・B・ジョーダン『罪人たち』
△:レオナルド・ディカプリオ『ワン・バトル・アフター・アナザー』
筆者は『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を試写で鑑賞しティモシーの演技が素晴らしかったので、ずっと今年のアカデミー賞はティモシー推し。人として最低な男だけれど卓球だけには真摯(しんし)な主人公を演じ切り、かつ、卓球でも選手レベルのプレーを見せて「これで受賞できないとかあり?」と感じています。

対抗はもちろんマイケル・B・ジョーダン。今年は受賞の大チャンス、1人2役を演じ切った実力は本物。1人2役だと思えないほど別人になっていましたから。おそらくどちらかが選ばれるはずですが、大穴としてレオをイン。本作でコミカルな芝居もうまいことを証明できたし、彼の存在が作品をより面白いものへとレベルアップさせたので。
※昨年の主演男優賞受賞者:エイドリアン・ブロディ『ブルータリスト』
主演女優賞はジェシー・バックリーか?いやケイト・ハドソンがいる!

【主演女優賞候補】
レナーテ・レインスヴェ『センチメンタル・バリュー』
ローズ・バーン『If I Had Legs I’d Kick You』(原題)
エマ・ストーン『ブゴニア』
ジェシー・バックリー『ハムネット』
ケイト・ハドソン『ソング・サング・ブルー』
【主演女優賞予想】
◎:ケイト・ハドソン『ソング・サング・ブルー』
○:ジェシー・バックリー『ハムネット』
△:ローズ・バーン『If I Had Legs I’d Kick You』(原題)

前哨戦を席巻しているのはジェシー・バックリーで、主演女優賞受賞確実といわれています。しかし、筆者はあえてケイト・ハドソンを本命に!
実在するシンガーを演じた『ソング・サング・ブルー』では絶望から復活するヒロインを熱演し、素晴らしい歌も聞かせてくれます。今の時代に必要な明るさとパワフルさが弾けており、ハリウッド王道のドラマで輝くケイトの姿は受賞にふさわしいと思います。逆転受賞の可能性はあります。大穴は賞レース前半戦で数々の主演女優賞を受賞したローズ・バーンを予想。
※昨年の主演女優賞受賞者:マイキー・マディソン『ANORA アノーラ』
助演男優賞はベニチオ・デル・トロ推しだけれど……

【助演男優賞候補】
ベニチオ・デル・トロ『ワン・バトル・アフター・アナザー』
ショーン・ペン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
ジェイコブ・エロルディ『フランケンシュタイン』
デルロイ・リンドー『罪人たち』
ステラン・スカルスガルド『センチメンタル・バリュー』
【助演男優賞予想】
◎:ステラン・スカルスガルド『センチメンタル・バリュー』
○:ベニチオ・デル・トロ『ワン・バトル・アフター・アナザー』
△:ショーン・ペン『ワン・バトル・アフター・アナザー』
前哨戦の前半は、ベニチオ・デル・トロが各賞を受賞して快走していたのですが、後半になり、ショーン・ペンとステラン・スカルスガルドが猛追してきて、これも授賞式までどうなるか分かりません。

筆者は、頼りになる“センセイ”を軽妙な芝居でさらりと演じ、超魅力的だったデル・トロ推しなのですが、助演ながら主役級の存在感で作品をけん引したステラン・スカルスガルドの名演も忘れられないので、こちらを本命にしてデル・トロは対抗に。大穴はショーン・ペン。キモい軍人男を暑苦しく演じ切っていてさすがでした。
※昨年の助演男優賞受賞者:キーラン・カルキン『リアル・ペイン~心の旅~』
助演女優賞はエイミー・マディガン一択!

【助演女優賞候補】
エル・ファニング『センチメンタル・バリュー』
インガ・イブスドッテル・リッレオース『センチメンタル・バリュー』
エイミー・マディガン『WEAPONS/ウェポンズ』
ウンミ・モサク『罪人たち』
テヤナ・テイラー『ワン・バトル・アフター・アナザー』
【助演女優賞予想】
◎:エイミー・マディガン『WEAPONS/ウェポンズ』
○:テヤナ・テイラー『ワン・バトル・アフター・アナザー』
△:インガ・イブスドッテル・リッレオース『センチメンタル・バリュー』
前哨戦で大人気なのがエイミー・マディガン。ホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』では、登場してから全てのシーンで見せ場をかっさらう怪演。エイミーのインパクトを超える候補者はいないので受賞してほしい。

対抗はテヤナ・テイラー。ファーストシーンから強烈な印象を残すレオナルド・ディカプリオの相手役。革命家の女性を颯爽(さっそう)と演じ、映画の前半、物語をリードする役を見事にこなしていました。この2人のどちらかが受賞だと思うんですよね。あえて大穴を選ぶとしたら『センチメンタル・バリュー』のインガ・イブスドッテル・リッレオース。
※昨年の助演女優受賞者:ゾーイ・サルダナ『エミリア・ペレス』
第98回アカデミー賞授賞式を見るには?
【授賞式】
2026年3月16日(月)※日本時間
【放送予定】
NHK BS『生中継!第98回 アカデミー賞 授賞式』
3月16日(月)午前6時30分~11時30分
【配信予定】
WOWOWオンデマンド『第98回アカデミー賞授賞式(字幕版)』
3月16日(月)午後8時~(予定)
アカデミー賞授賞式はエンターテインメントとしての要素も満載。さまざまな工夫を凝らした映像や歌唱パフォーマンスも楽しみ! 皆さんも予想しながら授賞式を楽しんでくださいね。
<参考>
・NHK BS『生中継!第98回 アカデミー賞 授賞式』
・WOWOWオンデマンド『第98回アカデミー賞授賞式(字幕版)』
執筆者:斎藤 香(映画ガイド)
関連記事
-
映画ライターが「第49回日本アカデミー賞」を大予想! 作品賞の“本命”はやはり…!?【3月13日授賞式】All About -
【くまモン】ファン感謝祭で大阪へ! 熊本では “ひとりケーキ入刀”にツッコまれる一幕も……All About -
開業100年、JR鶴見線に眠る「未成線」と「消えた駅」の記憶――。日本のセメント王が描いた夢の跡All About -
【驚異的な大ヒット】『ズートピア2』はなぜ見る人の心をつかんで離さないのか? 人気の理由を考察!All About -
大阪市24区で「治安がいい」と思うエリアは? 2位は「北区」、では1位は?【2026年最新】All About -
大阪市24区で「老後に住みたい」と思うエリアは? 2位は「天王寺区」、では1位は?【2026年最新】All About
「その他」カテゴリーの最新記事
-
まげを落として再起力士 無傷4連勝で勝ち越し決める「心配かけたが自分にできることは勝つこと」【大相撲春場所】デイリースポーツ -
AKB48山内瑞葵 3月1日付でエイベックス・AY・ファクトリーに所属「これからも成長し続けていきます」デイリースポーツ芸能 -
沢尻エリカ 30代ラストに見えない!約20年ぶり写真集で不変の美を披露→「支えてくれた皆様に、心から感謝を込めて」デイリースポーツ芸能 -
阪神 ドラフト1位・立石正広が衝撃アーチ2発 初ライブBPで強烈打球 右へ左へ広角にたたき込む フリー打撃でも柵越え10発デイリースポーツ -
WBC ベネズエラの先発の攻略法、川崎宗則氏が指摘 侍ジャパンは相手の“武器”を「狙ったらだめ。まさしくゴースト」デイリースポーツ芸能 -
阪神 近本光司が先頭打者アーチ!2球目の内角高め直球を右翼ポール際へ 敵地がどよめく OP戦で好調を維持デイリースポーツ -
侍ジャパン「この世代はすごい」藤平尚真が98年世代集合ショット公開 山本由伸に「テルも同級生だったのか」「どこにでもいる?牧さん」マイアミで同級生会のメンバーがすごい!デイリースポーツ -
石井亮次アナ WBC「ユニバーサルアクセス権でしったけ。あれでやってほしいわ」→新たにネトフリ契約した人は4.9%と紹介デイリースポーツ芸能 -
LE SSERAFIMを2カ月で脱退 元メンバーがYouTubeチャンネルを開設し話題→9000件以上のコメントデイリースポーツ芸能