《ニュース2025》過去最高ペースのM&A 国内成長限られ買収機運高まる

25年も産業界ではM&A(企業の合併・買収)が活発で、過去最高ペースで増加している。繊維・ファッション業界では目立ったニュースは一部だが、開示義務のない未上場企業のM&Aを含めれば、消費低迷下でその数の多さは容易に推察される。多くの経営者が今後の成長戦略の選択肢としてM&Aを挙げており、来年以降もその勢いに衰えは無さそうだ。
総合アパレル動く
M&A仲介大手の日本M&Aセンター(東京)によると、25年の上半期のM&A市場(取引総額)は、過去最大の約31兆円に達し、前年同期比で3.6倍と急拡大した。大型案件の寄与が大きいが、件数ベースでも増えているという。9月、10月も堅調だった。
大手企業を中心に、グループ全体のポートフォリオの見直しや中核事業への集中、不採算事業の整理を進める動きが活発で、市場の拡大につながっている。
25年の流通企業の主なM&Aは表の通り。
目立ったのは大手の動きだ。2月にはワールドがOEM(相手先ブランドによる生産)の三菱商事ファッション(現エムシーファッション、以下MCF)を、9月にはTSIホールディングスが同業のデイトナインターナショナルをそれぞれ買収した。TSIは12月にも傘の企画・製造・卸売りを手がけるウォーターフロントも完全子会社化した。
ワールドは、三菱商事ファッションの素材・製品の調達力を生かし、既に有する衣料品の受託生産事業の拡充を図る狙い。TSIは自社で扱いの少ない若者向けのカジュアルウェアを取り込み、事業ポートフォリオを整える。下地毅社長は、「今回の買収は5年後、10年後を見据えた投資。ブランドポートフォリオの空白部分が埋まる」と話す。
総合アパレルでは24年にオンワードホールディングスがウィゴーを買収している。TSIともども、年齢層の高いブランドを多く扱っており、若年層向けブランドの取り込みで社内を活気づける狙いがある。
決算にもプラスの影響を与えた。ワールドは、「(中間期は)買収したMCFが連結収益を大きく支えた」と話し、オンワードも同様に、ウィゴーの業績改善が好決算に寄与した。TSIは通期決算見通しでデイトナ効果を見込んでいる。各社とも既存のブランド事業の立て直しに苦戦しており、買収企業が成長の支えになる。
クロスボーダー型も
クロスボーダー(越境)型の買収を仕掛けたのがゾゾ。英・ファッションECモールが対象で、取得価額は概算で243億円にのぼる。グローバル市場での成長を加速させる狙いがある。海外からの業界へのM&Aには大きなニュースはなかったが、グローバルの資産運用会社各社は投資の準備を進めており、来年以降あるかもしれない。
国内市場の成長が限られる中、業界再編はまだまだありそうで、国内外の事業会社や投資運用会社によるM&Aは来年以降も増加するとみられる。
(繊研新聞本紙25年12月11日付)
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