靴ひも「キックスシックス」 ゴムひもタイプがヒット、年間1万本販売

ファッションアクセサリーとして靴ひもを提案するブランド「キックスシックス」(運営DLC、冨宅哲平社長)は、ゴムひもタイプがヒットし昨年1年間で1万本を販売した。スニーカーブームが落ち着く中、マニア向けのロウ引きタイプに、ゴムタイプを加えることで客層の裾野を広げる戦略だ。そのため、大都市圏でのFC店だけでなく、大手ECモールへの出店、地方都市の郊外SCなどでの期間限定店を増やす計画だ。
(大竹清臣)
16年のブランド立ち上げ当初はスニーカーブームを追い風にスニーカー専門店やアパレルのセレクトショップでも卸売りを広げてきた。履き古したスニーカーでも靴ひもを変えるだけでスタイリングのイメージがガラッと変わる手軽さとカスタマイズ感が受けた。ただ、色や素材、サイズなどSKU(在庫最小管理単位)が多いため、一部をセレクトしただけでは顧客の選択肢少なく、ブランドイメージも訴求できないため、販売方法を切り替えていった。現在は東京・吉祥寺の路面旗艦店のほか、大阪のMFCストアと協業したFC店、名古屋のMFCストア内のインショップ。卸先は15店前後。売り上げの大半を占めるECでは自社サイト以外に、今春、大手ECモール「アマゾン」にも出店した。

この10年ほどで靴ひもの売れ筋も変化してきた。当初は定番スニーカーの靴ひもを変えることでドレスアップができる上品な光沢のロウ引きタイプが人気だった。その後、ポリエステルの色バリエーションやスケボーシューズ用の丸ひもが支持された。2~3年前からハイテクランニングシューズ用ゴムひもタイプの勢いが増し、売り上げの半分を占めるほどに拡大した。従来のクラシックやストリートなどの定番スニーカーにゴムひもを合わせる顧客が増える一方、脱ぎ履きのしやすさなど利便性を求める大人層など新規客も獲得できた。

マニア以外へも客層を広げるためには「これからは地方での可能性を探りたい」と冨宅社長。6月に出店した富士山裾野の野外イベントでも想定以上の売り上げとなった。購入者の8割はキックスシックスを知らない客層だったという。「今はスニーカーの聖地、東京・原宿に出店するタイミングではない。郊外SCで期間限定店を開催することでまだアプローチできていない層にリーチでき、ECへの送客にもつながる」と強調する。
来年の10周年に向けてはブランドとの協業品なども予定。これまでファン向けに販売してきたブランドロゴ入りのTシャツやパーカ、クッションなど靴ひも以外のアイテムも認知度向上のため、さらに充実する。
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